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2年ごとに車検を行う車の特徴とは?

 
2年ごとに車検を行う車の特徴とは?

車検を2年ごとに行う理由とは?

車を所有すると、2年ごとに車検を受けることになります。しかし、すべての車が2年ごとに車検を行うのでしょうか?今回の記事では、意外と知られていない、2年車検の定義などを紹介します。

目次

2年ごとに車検をする車の特徴

2年ごとに車検をする車の特徴

乗用車を所有している方は、「車検は2年ごとに受ける」というイメージが定着しているかと思います。しかし、具体的にどのような車が2年ごとに車検を受けるのか、説明できる方はそう多くはいないかもしれません。ここでは、2年ごとに車検を受ける車にはどのようなものがあるのか、具体的に紹介します。

■自家用乗用車は初回3年、以降2年ごとに車検

自家用乗用車の場合、新車登録から3年で初回の車検を受けます。以降は2年ごとの車検になります。みなさんに馴染みのある、「普通自動車」「軽自動車」「250cc以上の小型自動二輪車」は、初回を除けば、10年乗っても20年乗っても、2年ごとに車検を受けることになります。例外として、以下の車種は初回車検が2年、以降も2年ごとの車検になります。

【初回から2年車検の例】

・軽貨物自動車
・キャンピングカー
・大型特殊自動車(トラクター等)

2年ごとの車検の必要性やメリットとは?

 2年ごとの車検の必要性やメリットとは?

「なぜ2年ごとに車検が必要なのか?」「そもそも車検を行うメリットはあるのか?」そんな疑問にお答えしていきます。車検の必要性とメリットを理解できれば、より快適なカーライフが送れるでしょう。

■車検は安全に車を運転するために必要

車検は使用用途によって受ける間隔が定められており、乗用車の場合は2年ごとに車検を受けます。車検を受けることで、ブレーキ、灯火類、ステアリングなど、各部の機能を点検して安全性を確保します。車検前の点検で不備が見つかれば、必要に応じて修理や部品の交換をします。定期的に車検を受けなければ、整備不良に気づかないまま乗り続け、車が故障してしまうかもしれません。最悪の場合、重大事故につながる可能性も出てきます。安全性の確保という目的以外に、排気ガスが規制値に適合しているか確認し、環境負荷軽減という大きな目的の達成のためにも一役買っています。こうした理由で、車を所有するすべての方には、車検を受けて、車を常に適切な状態に保つことが法律で義務付けられています。

■車の長寿命化と価値の維持

車検を2年ごとに行うことで、潜在的な故障箇所や、経年劣化している部品の早期発見が可能になります。部品が壊れる前に予防整備をすれば、結果的に車の寿命を延ばせます。車検は、人間で例えると健康診断にあたる大切な検査です。コンディションの良い状態を保つためにも、2年ごとの車検は欠かせません。また、コンディションの良い状態を維持できれば、中古車市場での価値も高くなります。価値の維持は、乗り換え時に大きな恩恵を受けられますので、定期的な点検修理はメリットがあるといえるでしょう。

2年ごとの車検で必要な点検項目と注意点

 2年ごとの車検で必要な点検項目と注意点

続いては、2年ごとの車検で点検する項目や注意点をご紹介します。具体的に、車検ではどのような点検修理を行うのか、理解を深めましょう。

■車の外観・内装検査

車検を受ける前に、車検証の情報と持ち込んだ車が一致しているか確認します。その後、タイヤ、フロントガラスなどの外観をチェックしていきます。タイヤの場合は、摩耗やひび割れを確認し、残溝が1.6mm以下だと車検に通りません。ガラスは、ひび割れがないことを確認します。フロントガラス3面に、可視透過率70%以上の着色フィルムを貼っていると、不正改造車とみなされて不合格になります。その他にも、メーター周りの電球が切れていないか、シートベルトに破損や不具合がないかも点検します。

【主な点検項目】

・同一性の確認
・タイヤ
・ガラス
・各種メーター
・内装

■外回り検査

外回り検査では、ヘッドライトやブレーキランプの灯火状況を確認します。球切れだけでなく、レンズの割れの有無も確認します。ぶつけて割れた状態のまま放置している方が多いため、注意が必要な部品です。その他には、安全な視界確保のためにワイパーの動作確認、ウィンドウォッシャー液の噴射状態も確認します。ほかにも、マフラーは錆で穴が開きやすく、ブーツ類は劣化すると切れやすいので、注意したい部品です。

【主な点検項目】

・灯火装置
・ワイパー
・ウィンドウォッシャー
・マフラー
・ブーツ類

■検査機器での測定項目

業者に車検を依頼する場合、車検場に持ち込む前に、検査機器を用いた検査を行います。ヘッドライトの照射角度、ブレーキの制動試験、タイヤの角度を調べるサイドスリップ検査などです。自社に検査機器がない場合は、車検の直前に予備検査場で行います。

【主な点検項目】

・ヘッドライト
・ブレーキ
・サイドスリップ検査
・排気ガス

まとめ

まとめ

定期的な車検を受けることで、車の安全性を確保し、トラブルや事故を未然に防ぐことができます。車検の期限を把握し、必要な点検や修理を行うことで、快適かつ安全なカーライフを送ることができるでしょう。車検のご相談は、コスモのサービスステーションにお問い合わせください。
車検に関するご相談は、こちらからどうぞ。  

筆者プロフィール

筆者プロフィール

moto

1986年生まれ。自動車整備学校を卒業後、板金屋を経て地元の整備工場で整備士として働く。車業界歴は7年。国内外の乗用車からカスタムカーまで、様々な車を整備してきた知識と経験が強み。整備士を離れた現在は、ライターとして中古車の選び方などを中心にメディアへ出稿。週末は子供と一緒に釣りやアウトドアを楽しんでいます。

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