コスモ車検
2023.09.11
中型バイクの車検の流れを解説
中型バイクの車検を通す方法とは?
バイクには、車検が必要な場合、そうでない場合があります。中型バイクの車検に必要な書類や、車検の流れを詳しく解説します。適切に車検を通して、車両の安全を確保しましょう。
バイクの車検が必要な排気量とは?
バイクの場合、車検の必要性の有無は排気量によって異なり、250cc以上のバイクは車検が必要です。ここでは、車検が必要な中型バイクの条件を紹介します。
■中型バイクの車検条件
排気量が250cc以上の中型バイクの場合、新車は3年を迎えたときに、それ以降は2年ごとに車検があります。車検を忘れたまま使用を続けた場合、以下の罰則が科されます。
<自賠責保険が有効な場合>
・違反点数6点
・免許停止30日
・6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金
<自賠責保険が切れている場合>
・違反点数12点
・免許停止90日
・1年6ヶ月以下の懲役または80万円以下の罰金
違反点数が15点以上に達すると、免許が取り消されます。仮に速度超過などで取り締まりに遭い、その際に車検切れが発覚したとすると、一発で免許取り消しになる可能性もあります。車検切れには、十分注意しましょう。
中型バイクの車検の流れを解説
中型バイクの車検の流れについて、詳しく解説します。
■車検の予約と書類準備
中型バイクを車検に出す前に、車検業者に連絡し、受付可能な日程を確保しましょう。その後、車検に必要な書類を準備します。以下に、中型バイクの車検に必要な書類をご紹介します。
・自動車検査証(車検証)
・自動車損害賠償責任保険証明書(自賠責保険証明書)
・軽自動車税(種別割)納税証明書
・定期点検整備記録簿
近年は納税確認の電子化が進んでおり、紙の書類を用意しないで済む可能性もあります。ただ、市区町村によって対応が異なります。確実に車検を通すためにも、納付後の納税証明書を用意しておきましょう。
■車両の点検と整備
中型バイクの車検では、定められた検査項目に沿って車両の安全性を確認します。車検の点検項目には、ブレーキの効き具合やタイヤの溝の深さ、灯火類の動作確認などが含まれます。これらの点検をパスするために、整備のプロによる事前整備が重要です。必要に応じて、部品の交換やメンテナンスを行い、車検の検査基準を満たすよう調整します。その後、ディーラーなどに依頼する方法と、もしくはバイクを自分で車検場に持ち込んで検査するユーザー車検のいずれかの方法で車検に出します。
■車検手続きと車検証の取得
車検の最終ステップでは、整備した車両を車検場や指定工場の検査ラインに通し、検査項目に適合するか確認していきます。これが終わると、新たに車検証が発行されます。
中型バイク車検の検査項目とは?
中型バイクの車検では、どんな検査項目をクリアすればよいのでしょうか?ここでは、中型バイクの主な検査項目について、詳しく解説します。
■車検証記載内容との相違・外観確認
中型バイク車検では、はじめに車検証に記載されている内容を見ながら、実車のバイクと同一車種であるかを確認します。ハンドルロック、車体のサイズやミラー、タイヤ、オイル漏れ、反射板など、外観から点検します。改造箇所がある場合は、寸法を測定して構造変更の有無をチェックします。
■灯火類の検査
外観検査後、ヘッドライトやブレーキランプ、ウインカー、ホーンなどの灯火類の機能と作動を確認します。エンジンを起動し、各灯火類の点灯確認をします。電球切れや、レンズに割れがある場合は、必ず車検前に交換しましょう。
■排ガス・騒音検査
バイク車検では排ガスと騒音の検査を行います。排ガス検査では、マフラーの排気口に装置を取り付け、基準値を満たしているか確認します。騒音検査では、エンジン回転数を上げながら、マフラーの排気口から出る騒音を測定します。
■スピードメーターの検査
続いて、スピードメーターの動作や速度の誤差をチェックします。検査ラインにあるローラーにバイクのタイヤを乗せ、ローラーのスピードメーターが時速40kmを指すタイミングでバイクのメーター内の速度を確認します。実際の速度と、メーター内の速度の違いが基準値以内であれば合格です。
■ブレーキの制動力検査
スピードメーター試験と同様、ローラーを使用してブレーキ検査を行います。前輪と後輪の両方のブレーキが、基準の制動力を満たしているか確認します。
■ヘッドライトの光軸・光量の検査
バイクを検査機器の前に置き、エンジンを始動させてヘッドライトをロービームで点灯させます。光軸と光量が基準を満たせば合格です。
まとめ
中型バイクの車検は、安全な走行のためには欠かせません。車検の手続きと必要書類、注意点を十分に理解しておきましょう。中型バイクの車検については、コスモのサービスステーションにご相談ください。
車検に関するご相談は、こちらからどうぞ。
筆者プロフィール
moto
1986年生まれ。自動車整備学校を卒業後、板金屋を経て地元の整備工場で整備士として働く。車業界歴は7年。国内外の乗用車からカスタムカーまで、様々な車を整備してきた知識と経験が強み。整備士を離れた現在は、ライターとして中古車の選び方などを中心にメディアへ出稿。週末は子供と一緒に釣りやアウトドアを楽しんでいます。