電気自動車を車検に通す方法と注意点を解説

エンジン車は、自家用車の場合は新車購入後に3年、その後は2年おきに車検を行います。電気自動車の場合は、そもそも車検が必要なのでしょうか？電気自動車は「車検不要」「整備不要」と思っている方には、ぜひチェックして欲しい内容となっております。

■電気自動車も車検が必要！ただしミニカーは対象外

電気自動車もエンジン車と同様に、新車購入時から3年、それ以後は2年ごとに車検を受けます。ただし、一人乗り用のミニカー（定格出力0.6kW以下）は、車検も車庫証明も不要ですので、「電気自動車＝車検不要」と勘違いしてしまう人も少なくありません。車検を受けていない電気自動車や、有効期限が切れた電気自動車で公道を走ると、罰金・罰則の対象になるため注意しましょう。

電気自動車をはじめて車検に通す方は、これから紹介する車検の通し方や、注意点などを押さえておきましょう。基本的には、エンジン車と車検の流れは同じですが、電気自動車ならではのポイントがあります。今回は、業者に車検を依頼するケースを紹介します。

■車検に通す前の事前準備

車検証や、フロントガラスに貼り付けてある車検ステッカーを確認し、車検の有効期限をチェックしましょう。車検に向けて、バッテリーの充電状態も確認しておきます。必要な書類は「車検証（自動車検査証明書）」「自賠責保険証明書」「自動車税納税証明書」「任意保険証明書」です。ただし、納税証明書に関しては、以下の条件を満たしていれば提出する必要がありません。

・車検が継続検査であること
・自動車税を滞納していないこと
・納税から2～4週間程度経っていること

事前に車検業者で見積もりを行い、車検の予約をしましょう。

■電気自動車の車検の通し方

必要な書類を揃えたら、車検業者の整備工場に車を持ち込みます。国家資格を持った整備士が、車検の点検項目に沿って作業を行います。必要な修理は部品交換を行った後、車検場に持ち込んで車検を通します。検査で問題がなければ、新しい車検証が発行されます。

■車検時の注意点とは？

電気自動車を車検に通す際は、電気自動車を多く手掛けた実績のある車検業者に相談しましょう。専門性の高いディーラーや、電気自動車の車検実績の多い業者を選ぶことで、愛車を安全な状態に保てます。実績を公表していない業者や、電気自動車の扱い経験が少ない業者に相談してしまうと、車検後に不具合が起きたり、余計に費用が掛かったりする可能性があります。エンジン車よりも点検項目が少ないメリットがありますので、実績と技術力のある車検業者に相談しましょう。見積もりの段階で、「電気自動車の車検に対応しているか？」「電気自動車の車検実績があるか？」を確認しておくとよいでしょう。