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軽貨物車の車検の通し方は?

 
軽貨物車の車検の通し方は?

軽貨物車の車検の通し方を紹介

軽貨物車と聞いて、あまりピンとこない方が多いのではないでしょうか? 軽自動車には、「軽貨物自動車」と「自家用軽自動車」があります。今回の記事では、軽貨物自動車の車検について解説します。

目次

軽貨物車の車検は何年ごと?

軽貨物車の車検は何年ごと?

軽貨物車の車検について、まず押さえておきたいのは車検期間です。「貨物車だから1年車検」「軽自動車だから2年車検」このどちらかだと思う方が多いことでしょう。「自家用の」軽自動車の場合、新車購入後1回目が3年、その後は2年ごとに通しますし、12ヵ月点検という言葉も聞きますよね。「あれ? どうなんだろう?」と混乱しやすいところです。次項以下、軽貨物車の車検について詳しく説明していきます。

■軽貨物車の車検は2年に1回

軽貨物車の車検と聞いて、乗用の貨物自動車(4ナンバー車)と同様に、1年車検を思い浮かべる方も少なくないでしょう。しかし、事業用の軽貨物車は、新車登録から初回の車検が2年、その後も2年おきに車検を行います。先ほども触れた通り、「自家用」軽自動車は初回車検のみ3年です。間違えやすいため注意しましょう。種類を簡単に識別する方法として、自家用軽自動車は「黄色ナンバー」、事業用軽貨物自動車は「黒ナンバー」と、ナンバープレートの色で覚えてください。

■法定点検と車検は同じ意味?

車検という言葉以外に、法定点検という言葉も耳にします。2年車検の軽貨物車は、12ヶ月点検が法定点検に当たります。車検と法定点検は別物ですので、勘違いしやすいポイントになります。法定点検は車検のように義務ではないため、受けなくても罰則の規定はありません。車検は、国が定める安全基準をクリアしているか確認するのに対し、法定点検は予防整備が中心になります。法定点検は義務ではありませんが、未然にトラブルを防ぐためにも、必ず受けるようにしましょう。

事業用軽貨物車と自家用軽自動車の違いは?

事業用軽貨物車と自家用軽自動車の違いは?

先ほども簡単に触れた通り、見た目の違いに関しては、ナンバープレートの色で自家用(黄色ナンバー)か事業用(黒ナンバー)かを判断できます。ここでは、事業用軽貨物車と自家用軽自動車の具体的な違いについてご紹介します。

■事業用と自家用の大きな違いは使用用途

黒地に黄色文字の事業用ナンバープレートの車は、配送業や運送業など、貨物運送業の車として扱われます。事業用として登録した軽自動車は、自家用軽貨物車よりも、重量税や軽自動車税が安くなるというメリットがあります。自賠責保険料は自家用と変わりませんが、業務前提で使用する軽貨物車は、使用頻度が多いため、任意保険料が割高になります。

【自動車重量税の違い】※新規登録から13年経過していない車の場合

・事業用軽貨物車:5,200円
・自家用軽貨物:6,600円

軽貨物車の車検の通し方を解説

軽貨物車の車検の通し方を解説

軽貨物車の車検については、自家用軽自動車や普通乗用車と同様に、「ディーラー」「車検専門店」「整備工場」「ガソリンスタンド」などで相談できます。もちろん、ユーザー車検でも軽貨物車の車検を通せますが、自分でメンテナンスできる方以外は、車検のプロに依頼しましょう。軽貨物車の車検に必要な書類に関しては、以下の通りです。

【車検の手続きに必要な書類】

・自動車検査証(車検証)
・軽自動車税納税証明書
・自動車重量税納付書
・自動車損害賠償責任保険証明書(自動車損害賠償責任共済証明書)
・定期点検整備記録簿

■軽貨物車の車検を通すときの注意点

軽貨物車の車検を通す際、注意したいポイントが2つほどあります。まず、1つ目に確認したいのがタイヤです。軽貨物車に乗用車用のタイヤを装着している場合は、バン・トラック用のタイヤに変更しましょう。軽貨物車は、荷物の運搬を専門とする車なので、乗用車用タイヤよりも丈夫に作られています。一定の条件を満たせば、乗用車用タイヤの装着も認められていますが、最大積載量や軸重の要件を満たす必要があります。2つ目に注意したいのが、荷台に積載したままの荷物です。仕事や農作業で日頃から荷台を使用している方は、ついつい荷物を載せたまま車検を依頼してしまいます。しかし、荷台に荷物を載せたままだと、車高やブレーキテストの検査に影響が出ます。他にも、車両によっては荷台に点検口があるため、整備士が作業しにくくなります。また、故意に荷物を積んだまま車検を受けると、違法改造を疑われる可能性があります。軽貨物車の車検をスムーズに行うためにも、必ず積み荷は降ろしてから車を預けましょう。

まとめ

まとめ

軽貨物車の車検は、自家用軽自動車や普通乗用車と同様に、車検業者やユーザー車検で通せます。事業用と自家用では、初回車検のタイミングが違うため、混同しないよう気をつけましょう。普通貨物自動車(4ナンバー)と同じ扱いと思い込み、1年車検だと勘違いする方も少なくありません。分からないことがあれば、お気軽にコスモのサービスステーションにご相談ください。
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筆者プロフィール

筆者プロフィール

moto

1986年生まれ。自動車整備学校を卒業後、板金屋を経て地元の整備工場で整備士として働く。車業界歴は7年。国内外の乗用車からカスタムカーまで、様々な車を整備してきた知識と経験が強み。整備士を離れた現在は、ライターとして中古車の選び方などを中心にメディアへ出稿。週末は子供と一緒に釣りやアウトドアを楽しんでいます。

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