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イカリングのヘッドライトは車検に通る?

 
イカリングのヘッドライトは車検に通る?

イカリングのヘッドライトを車検に通せるか解説

ファッション性の高いイカリングヘッドライトですが、車検に通るのか気になるところです。すでにイカリングヘッドライトに交換済の方、購入を検討している方は、車検前に本記事を参考にしてください。

目次

イカリングのヘッドライトとは?

イカリングのヘッドライトとは?

はじめに、イカリングヘッドライトについて解説します。輪型の発光器が揚げ物の「イカリング」に似ていることから、イカリングヘッドライトと呼ばれるようになりました。海外では「コロナリング」「エンジェルアイ」とも呼ばれます。ベンツやBMWなどの欧州車を中心に、純正ヘッドライトとして採用されています。スタイリッシュなデザインから、日本ではドレスアップパーツとして人気のあるパーツの一つです。

■イカリングのヘッドライトは車検に影響する?

新車時に装着している純正ヘッドライトであれば、当然車検にも通ります。しかし、社外品のイカリングヘッドライトの場合、車検対応品であることが絶対条件です。特にドレスアップ重視のイカリングヘッドライトだと、リングの光量や色味が、車検に対応していない可能性があります。社外品のイカリングヘッドライトの購入を検討している方は、必ず車検対応品か確認してから購入しましょう。

イカリングのヘッドライトが車検に通る条件とは?

イカリングのヘッドライトが車検に通る条件とは?

「結局、どんなイカリングヘッドライトなら車検に通るの?」という疑問にお答えします。社外品の場合、ヘッドライトのイカリングは判断に迷うケースがあります。車検に通る条件をチェックしておきましょう。

■保安基準に適合するヘッドライトを装着する

第一に、車検対応品のイカリングヘッドライトを装着することが必須条件です。イカリングヘッドライトを購入する場合は、Eマークがついている車検対応品を購入しましょう。海外製品やオークションサイトのイカリングヘッドライトは、保安基準に適合していない可能性があります。「車検のときだけ純正ヘッドライトに戻せばいいのでは?」とお考えの方もいるかもしれませんが、保安基準に適合していない状態で運転すると、整備不良とみなされます。違反点数が引かれ、罰則金を支払うことにならないよう、注意が必要なのです。

■スモールランプとして通す

国産車の場合、イカリングヘッドライトについての細かな基準がありません。そのため、スモールランプ(ポジションランプ)として装着すれば基準を満たします。イカリングヘッドライトをスモールランプとして装着する場合は、以下の保安基準に気をつけましょう。

【スモールランプの保安基準】

・左右2個または4個
・色は白(平成18年1月1日以降の車の場合)
・光源の消費電力は5W以上30W以下
・明るさは300カンデラ以下で、300mの距離から確認できること
・取り付け位置は、車幅灯の最外縁が車の最外側から400mm以内、上縁の位置が地上2.1m以下、下縁の位置が地上0.35m以上であること

■フォグランプとして通す

スモールランプ以外にも、イカリングをフォグランプに装着する方法もあります。純正が丸型のフォグランプの場合、イカリングの装着に適しています。ただし、道路運送車両の保安基準の定めでは、フォグランプと異なるスイッチで点灯できなければ車検に通りません。また、フォグランプとして装着する場合、3個以上同時に点灯できないので注意しましょう。

イカリングヘッドライトの注意点

イカリングヘッドライトの注意点

イカリングのヘッドライトを装着する際、どのような点に気をつければよいのでしょうか?そんな疑問にお答えしたいと思います。

■必ず車検対応品を選ぶこと

イカリングのヘッドライトを装着する際の注意点としては、必ず保安基準に適合しているヘッドライトを購入することです。保安基準に適合しているヘッドライトは、「車検対応」と記載があり、商品自体には「Eマーク」がついています。車検非対応や交換後のトラブルを防ぐためにも、ヘッドライトを分解してイカリングを取り付けるタイプではなく、ヘッドライトユニットごと交換できるものを選びましょう。車検対応品であれば、光量や色味が安定するよう、電圧安定器も内蔵されているため安心です。安価な車検非対応品だと、左右の色味が違ったり、装着後すぐにイカリングが点灯しなくなったりする可能性があります。また、ドレスアップ重視で、青や黄色といった色味を選ぶと、車検に通りませんので注意しましょう。

■取り付けは業者に依頼すること

安く済ませようと、自分でヘッドライトを交換するのはリスクの伴う行為です。車種によっては、簡単にヘッドライトを取り外せます。しかし、ヘッドライトを自分で交換すると、車検時に調整した光軸が狂います。光軸が狂った状態で走行すると、対向車線を照射したり、夜間走行時の運転に支障がでたりします。イカリングのヘッドライトに交換する場合は、購入した店舗で取り付けを依頼するか、持ち込み作業が可能な業者に相談するようにしましょう。また、ヘッドライト交換後に光軸調整までしっかりと行ってくれる店舗に依頼してください。

まとめ

まとめ

愛車の雰囲気がガラッと変わるイカリングのヘッドライトは、ドレスアップアイテムとして人気があります。しかし、保安基準に適合していないと、整備不良とみなされるリスクがあります。今回の記事を参考に、車検対応品を装着する重要性をご理解いただけたら幸いです。コスモのサービスステーションでは、車検に関する無料相談を行っています。お気軽にご相談ください。
車検に関するご相談は、こちらからどうぞ。  

筆者プロフィール

筆者プロフィール

moto

1986年生まれ。自動車整備学校を卒業後、板金屋を経て地元の整備工場で整備士として働く。車業界歴は7年。国内外の乗用車からカスタムカーまで、様々な車を整備してきた知識と経験が強み。整備士を離れた現在は、ライターとして中古車の選び方などを中心にメディアへ出稿。週末は子供と一緒に釣りやアウトドアを楽しんでいます。

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