ディーラー車検は高いだけ？利用するメリットとデメリット

早速ですが、まずはディーラーで車検を通すメリットについて、解説したいと思います。

■高い技術力

ディーラーの整備士は、メーカー独自の研修を受けているため、安定した高い技術力を持っています。また、それぞれのメーカーで特化した資格制度を設けており、そうした資格を取得した整備士たちが、常に最新の技術力を提供できる体制になっています。ディーラーにしか置いていない、専用の検査機器などを保有している点も見逃せません。メーカー専門の整備士が点検しますので、安心して愛車を任せられる点が大きなメリットです。

■高品質の純正部品を使用

ディーラー車検の特徴として挙げられるのは、車検で使用する部品が、正規品（純正部品）であること。社外品とは違い、メーカー推奨の部品を交換するため、新車時の状態を常にキープできます。安価な社外品で起こりがちな、初期不良や不具合の心配がありません。

■メーカーに特化した豊富な知識

メーカーに特化した整備士だからこそ、特定の車種に対しての知識は整備業界トップクラスです。車両ごとの特性や、故障しやすい部品を熟知しているため、早め早めの予防整備が可能になります。メーカーに精通したスペシャリストが、日々のメンテナンスから車検まで対応するため、安心して愛車を預けられます。

■手厚いディーラー保証

新車で購入すれば、手厚いアフターサービスを受けられます。ディーラー車検は高いイメージがありますが、メーカー保証でカバーできる部品であれば、トータルで安く済む可能性もあります。長期的な視点で見れば、ディーラーの手厚いサービスはメリットといえるでしょう。

相場よりも割高なディーラー車検で、安くする方法はあるのでしょうか？そんな疑問にお答えしたいと思います。人によっては、ディーラー以外で車検を依頼した方が、メリットが大きい方もいます。業者選びに悩んでいる方は、無料の相見積もりを依頼して、比較検討しましょう。

■必要最低限の整備だけ依頼する

費用負担を軽減する簡単な方法として、車検に最低限関わる整備のみ依頼するのも一つの手です。エンジンオイルや冷却水といった消耗品は、車検のタイミングで交換する必要はありません。ブレーキパッドの厚みやタイヤの残溝なども、車検の基準を満たしていれば、車検後の交換でも問題ありません。ディーラー車検では、次の車検まで安心して乗れるよう、早めのタイミングで部品の交換をすすめてきます。追加整備が増えるほど、車検費用は高くなっていくのです。

■値引きしやすいタイミングを狙う

車検の満了日が、3月や9月といった決算期に近い方は、見積もり時に優遇してくれる可能性があります。ディーラーでは、車検の目標台数を設定しているため、見積もり時にサービスしてくれることがあるのです。決算期に車検を依頼できない方は、月末を狙うとよいでしょう。決算期と同様、目標台数を達成するためにサービスしてくれる可能性があります。

■車検費用の安い業者に相談する

とにかく安く車検を済ませたいという方は、ディーラー以外の業者にも相談しましょう。「車検専門店」「ガソリンスタンド」「整備工場」「カー用品店」など、車検はディーラー以外にも依頼できます。ディーラーは信頼感や安心感がありますが、安さを売りにしている業者と比べると、割高感は否めません。相見積もりを活用し、納得のいく車検業者を選びましょう。