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安くてお得?ユーザー車検のやり方とメリット・デメリット

 
安くてお得?ユーザー車検のやり方とメリット・デメリット

ユーザー車検はお得?メリットとデメリットを解説します

ユーザー車検は、整備代や手数料が掛からない分、車検費用を大幅に抑えられます。自分で車を車検場に持ち込める方にはとっては、とてもお得です。本記事では、ユーザー車検のメリットとデメリットを解説します。

目次

ユーザー車検はだれでもできる?

ユーザー車検はだれでもできる?

ユーザー車検は、車を自分で管轄内の車検場に持ち込んで検査します。車検前の点検整備から、車検の予約や手続きまで、すべて自分で行います。車検業者やディーラーに依頼せず、一連の流れをユーザー自ら行いますので、車の専門知識が必要だったり、手続きを自分で行う手間が発生したりします。整備士の免許を持っていない、一般の方もユーザー車検を受けることは可能なので、次の項で流れを確認しておきましょう。

■ユーザー車検の流れ

ユーザー車検を検討している方のために、全体の流れを説明します。ユーザー車検を行うべきか、車検業者に依頼するべきか、まずは流れを見てみましょう。

・車検前に車の点検整備を済ませる

車検当日までに、検査が不合格にならないよう、入念な点検整備を行います。ヘッドライトやブレーキランプの球切れなど、日常点検で簡単にチェックできるところも多いです。

・車検の予約をする

ユーザー車検はインターネットで予約できます。普通車、軽自動車のどちらも車検の有効期間が満了する1カ月前から予約可能なので、早めに予定を立てるようにしましょう。


・予約日に車を持ち込む

車検当日は、ユーザー自身が車検場に車を持ち込み、手続きから検査まで行います。直前に焦らないよう、ブレーキランプの球切れなどに注意してください。

・車検の手続きを行う

検査前に、以下の書類を受付に提出します。

1.継続審査申請書
2.自動車重量税納付書
3.自動車検査票
4.定期点検整備記録簿
5.自動車納税証明書

受付では、自動車重量税と検査手数料の支払いも済ませます。事前に重量税を支払っている方は、検査手数料のみとなります。自賠責保険の加入がまだの方は、検査前に加入を済ませましょう。

・検査コースに向かう

ユーザー車検がはじめての方は、検査員にその旨を伝えれば、丁寧な説明を受けながらコースに入れます。各セクションで難しい作業はありませんので、落ち着いて一つ一つ対応しましょう。無事、検査に合格すれば、検査標章を受け取ってユーザー車検は終了です。

ユーザー車検のメリットとデメリットとは?

ユーザー車検のメリットとデメリットとは?

ユーザー車検を検討する上で、メリットとデメリットを客観的に知る必要があります。ユーザー車検の良い部分だけにフォーカスされがちですが、デメリットにも目を向けましょう。

■ユーザー車検のメリット

ユーザー車検の一番のメリットは、車検費用の安さです。ディーラーや車検業者に依頼すると、車検の基本料金や、部品の交換工賃などが発生します。ユーザー車検の場合、交換部品がなければ、基本的に法定費用のみとなります。車検では必ず、「検査手数料」「自動車重量税」「自賠責保険料」の3つを合わせた法定費用が掛かりますので、覚えておきましょう。

【業者ごとの車検費用比較】

ユーザー車検・・・3万円~6万円
ガソリンスタンド・・・6万円~10万円
車検専門店・・・6万円~10万円
整備工場・・・6万円~12万円
ディーラー・・・8万円~15万円

■ユーザー車検のデメリット

ユーザー車検のデメリットは、自分にかかる労力が大きいことです。「点検整備」「書類の作成」「検査」など、平日に時間を作ってすべて自分で行わなければなりません。車検業者に任せる場合は車を預けるだけで済みますのでそこが大きな違いです。また、車のプロが点検整備しないため、安全面の心配もあります。

車検の検査はどんなものがある?

車検の検査はどんなものがある?

ユーザー車検では、どんな検査を行っているのでしょうか?ユーザー車検を検討している方は、検査項目を押さえておきましょう。

・車台(車体)番号の確認

車検場に持ち込んだ車と、車検証や書類に記載している車台番号が、一致しているかを確認します。検査ラインに持ち込む前に、ボンネットを開けて、検査員が確認します。

・外観検査

検査ラインに入る前に、ヘッドライトやブレーキランプといった、レンズ類に割れがないか確認します。灯火類が正常に点灯することや、ワイパー、クラクションの動作確認も同時に行います。ホイールナットも専用工具で緩みがないか確認しますので、自分でタイヤ交換を行った方は要注意です。

・サイドスリップ検査

タイヤを真っ直ぐにした状態で進入し、タイヤの横滑り量を測定します。左右の横滑り量が基準値をオーバーしていると、ホイールアライメントの調整が必要になります。

・排ガス検査

排出ガス検査機の横に設置している、プローブと呼ばれる検査器具をマフラーに差し込みます。排ガス中の一酸化炭素と炭化水素の濃度をチェックします。

・スピードメーター検査

実際の速度と、スピードメーターの誤差をチェックするために、テスタのローラー上で車を走らせて検査を行います。スピードメーターが40km/hを指したら、パッシングを行って検査員に知らせます。

・ブレーキ検査

タイヤ(4輪)をローラーの上に乗せ、フットブレーキとサイドブレーキの点検を行います。ギアはニュートラルにして、前方の電光掲示板の指示に従ってブレーキを踏みこみましょう。

・ヘッドライト検査

ヘッドライトの光量と光軸が、基準値内であるかチェックします。ヘッドライトをロービームで点灯させると、左右からヘッドライトテスタが表れて、自動で測定を開始します。

・下回り検査

下回り検査では、検査員が実際に車の下に入り、オイル漏れや各部に緩みがないかチェックします。検査中はサイドブレーキを引かず、ギアをニュートラルかパーキングに入れて行います。

■ユーザー車検が不安な方は車検のプロにすべて任せよう

ここまでの解説で、「どうしてもユーザー車検は不安」という方は、車検のプロに相談しましょう。車の知識がないままユーザー車検を行うと、検査で不合格になったり、車検後に整備不良で故障する可能性もでてきます。せっかくユーザー車検で車検費用を節約しても、メンテナンス不良で故障しては本末転倒です。車検後に安心して乗るためにも、車のことを熟知した車検業者に依頼しましょう。

まとめ

まとめ

ユーザー車検は上手に活用すれば、車検の費用を抑えられます。しかし、車に詳しくない方は、車のことを熟知した車検業者に相談するのがベターです。コスモのサービスステーションでは、給油ついでに車検の相談も可能です。まずは、お気軽にご相談ください。

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