コスモ車検
2021.08.20
車がオイル漏れ。修理しないと車検に通らない?
オイル漏れした車、車検に合格できるのかな?
オイル漏れした車は、車検に合格できるのでしょうか。車のオイル漏れに関する車検のルールについて調べてみました。
車のオイル漏れとは?
車には、エンジンオイルやデフオイルなど、さまざまな種類のオイルが使われています。オイル漏れとは、このようなオイルが漏れる現象のこと。中でも、エンジンオイルは特にオイル漏れを起こしやすいといわれています。
■オイル漏れの原因は?
車のオイル漏れの主な原因が、「シール」や「パッキン」という部品の劣化です。これらの部品はゴムでできているため、時間が経つと弾力を失って硬くなり、ほかの部品との間に隙間ができて、そこからオイルが漏れてしまうそうです。一般的に、走行距離が10万kmを超えると、シールやパッキンの劣化が進み、オイル漏れを起こしやすくなるといわれています。
また、オイルが劣化すると、それに触れるパッキンの劣化も進みやすくなるようです。オイル漏れを防ぐためにも、車のオイルはこまめに交換するようにしたいですね。
■オイル漏れを放置するとどうなる?
車のオイル漏れを放置し続けると、どのような影響があるのでしょうか。
そもそも、車のオイルには、部品をスムーズに動かす潤滑油としての役割や冷却剤としての役割、圧力を生み出す役割、部品を錆びや腐食から守る役割など、多くの役割があります。オイルが漏れるということは、車のオイルがどんどん失われていくということ。つまり、車がオイル漏れを起こすと、オイルが十分に役割を果たせなくなり、エンジンが焼き付いたりブレーキが重くなったりするなどのトラブルにつながると考えられます。また、最悪の場合、漏れたオイルが発火し、火災が発生するおそれも。車のオイル漏れを見つけたら、放置せずに適切に対処するようにしましょう。
■オイル漏れは自分でも気づける?
放っておくと危険なオイル漏れ。でも、車のオイル漏れって、どうやって見つけるのでしょうか。車検などの定期点検のときなら業者の方に見つけてもらえるかもしれませんが、それ以外のときは自分で見つけられるのでしょうか。
調べてみたところ、車のオイル漏れは、自分で発見することもできるとのことでした。その方法は意外と簡単で、駐車してある車の下の地面をチェックするというもの。もし、地面にシミができていたら、オイル漏れしている可能性があります。なお、オイル漏れしている部分がどこなのかはシミができた場所から特定できます。例えば、エンジンルームの下にシミができていれば、エンジンオイルが漏れていると考えられます。ぜひ、定期的に車の日常点検を行い、オイル漏れなどの不具合がないかをチェックするようにしましょう。
車にオイル漏れがあると、車検は不合格になる?
■基本的に、オイル漏れしている車は車検に通らない
車は、2年(新車の場合、初回のみ3年)ごとに車検を受けることになっています。車検は、車が国の定める基準を満たしているかをチェックするものです。一定の基準を満たさない車は、車検に合格できません。では、オイル漏れしている車は、車検に合格できるのでしょうか。
調べてみると、オイル漏れしている車は、基本的に車検に通らないということがわかりました。車検を受ける前に、オイル漏れはきちんと修理しておきましょう。
■オイル漏れの程度によっては車検に合格することもある?
オイル漏れがある車は車検に通らないことがほとんど。でも、中には「オイル漏れをしていたけれど車検に合格した」という人もいるようです。これは、一体どういうことなのでしょうか。
詳しく調べていると、車検に通るかどうかはオイル漏れの程度によるということがわかりました。車のオイル漏れには段階があり、初期段階ではオイルが滲んでくる程度ですが、症状が進むと、漏れてきたオイルが垂れるようになります。車検では、オイルが垂れていると不合格になりますが、滲み程度では合格になることもあるのだそうです。おそらく、「オイル漏れしたまま車検に合格した」という人は、オイルが滲んでいる車を自分で運輸支局に持ち込み、ユーザー車検を受けたのでしょう。
■オイル漏れは早めに修理しよう
ちょっとしたオイル漏れくらいなら車検に合格できるからといって、オイルが滲んでいる車をそのままにしておくのは危険です。実際、多くの車検業者では、車検に合格できるかどうかに関わらず、車のオイル漏れは修理を行うようにしているとのことです。
オイル漏れは、放置するほど被害が大きくなり、修理費も高くなる傾向があります。オイル漏れを発見したら、早めに修理するように心がけたいですね。
まとめ
基本的に、オイル漏れした車は車検に合格できません。そもそも、車検に合格するかどうかに関わらず、オイル漏れした車にそのまま乗り続けるのは大変危険です。車のオイル漏れを見つけたら、ぜひ早めに修理をしてください。
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筆者プロフィール
imarina
ライター。1987年生まれ。広島大学教育学部卒業後、教育現場で勤務しながらフリーライターとして旅行、暮らしなどに関する執筆を手がける。
趣味は旅行とアウトドア。現在の愛車は、トヨタ・パッソ。