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運輸局で行う「ユーザー車検」。どうやって行うのかな?

 
運輸局で行う「ユーザー車検」。どうやって行うのかな?

運輸局でのユーザー車検について知ろう

運輸局ってどんなところかご存じですか?運輸局では「ユーザー車検」ができると聞いたことがありますが、ユーザー車検はどのように行うのでしょうか。

目次

運輸局って何?

運輸局って何?

■運輸局とは
運輸局とは、国土交通省の機関の一つ。北海道運輸局、東北運輸局、関東運輸局、中部運輸局など、管轄地域ごとに大きく10機関に分かれています。運輸局内には、さらに細かい「運輸支局」という組織があります。例えば、東京運輸支局は関東運輸局の管轄となっています。

ところで、運輸局と似た名称で「陸運局」という言葉を聞いたことがあるという人も多いでしょう。「陸運局」と「運輸局」がどう違うのか気になったので調べてみたところ、これらは同じものであるようです。
現在は「陸運局」という組織はなく、「地方運輸局」が正式名称とのこと。昔は「陸運局」という名称でしたが、1984年に陸運局(地方陸運局)は地方海運局と統合され、「運輸局(地方運輸局)」となったそうです。

■運輸局で行っていること
運輸局は、車に関するあらゆる手続きを行う場所です。例えば、以下のようなことを行っています。
・自動車の新規登録(新車を購入するとき)
・変更登録(引っ越しで住所が変わったときなど)
・移転登録(車を売買するときなど)
・抹消登録(車が廃車になったときなど)
・番号変更(ナンバープレートを紛失したときなど)
・車検証再交付(車検証を紛失したときなど)

また、運輸局では車検証の発行など車検に関する手続きも行っています。車検業者は、大きく「指定工場」と「認証工場」に分類されるとのこと。どちらも、運輸局長の承認を受けたものですが、このうち「認証工場」は自社に車検ラインをもっておらず、整備した車を運輸局に持ち込んで車検を受けています。

運輸局で行っているのは、車に関する手続きだけではありません。鉄道や船舶、航空に関する業務も運輸局の管轄となっているそうです。

運輸局では自分で車検を受けられる

運輸局では自分で車検を受けられる

■自分で受ける「ユーザー車検」
車検というと、ディーラーや整備工場などに依頼して受けるものというイメージをお持ちの方が多いでしょう。私も毎回、車検はガソリンスタンドやディーラーなどの業者で受けています。でも、実際のところ、車検は業者に依頼しなくても、自分で受けることもできるんです。運輸支局には検査コース(車検場)があり、そこに車を持ち込めば、車検を受けられます。このような、自分で受ける車検のことを「ユーザー車検」といいます。

■ユーザー車検の必要書類
業者に依頼して車検を受ける場合に必要な書類は、車検証と自賠責保険証、それから自動車税納税証明書です。車検証と自賠責保険証は車の中にあるはずですし、自動車税納税証明書は、自動車税の滞納がないなど、一定の条件を満たせば提出しなくてもOKとのこと。そのため、車検のときの必要書類について特に意識したことがないという人も多いかもしれませんね。

では、ユーザー車検ではどのような書類が必要なのでしょうか。ユーザー車検でも、車検証や自賠責保険証、自動車税納税証明書が必要なのは変わりません。これらに加えて、ユーザー車検では以下の書類等が必要となります。
・自動車検査票
・継続検査申請書
・自動車重量税納付書
・定期点検整備記録簿
・印鑑
また、ユーザー車検を受けるときは、事前に自賠責保険の継続手続きを行っておかなくてはなりません。自賠責保険証は、新旧両方を準備しておきましょう。

■ユーザー車検の流れは?
運輸局でのユーザー車検は、次の流れで行います。

(1)同一性の確認
車の車台番号が車検証に書かれているものと同一であるか確認します。
(2)外回り検査
ヘッドライトやウインカーなどのランプ類やワイパーなどの状態を確認します。また、タイヤのホイールを固定するナットにゆるみがないか確認します。
(3)サイドスリップ検査
前輪タイヤが横滑りせず、まっすぐ進めるか確認します。
(4)ブレーキ検査
ブレーキとサイドブレーキが効くかを検査します。
(5)スピードメーター検査
実際のスピードとスピードメーターが示す数値に誤差がないか検査します。
(6)ヘッドライト検査
ヘッドライトの光量や向きを検査します。
(7)排気ガス検査
排気ガス中の一酸化炭素や炭化水素の濃度が適切か検査します。
(8)下回り検査
オイルの漏れなどがないか、車体の下から検査します。

■運輸局でユーザー車検をするメリット・デメリット
運輸局で車検を受ける「ユーザー車検」の最大のメリットは、車検費用を安く抑えられること。業者に車検を依頼すると、10万円ほどかかることも珍しくありませんが、ユーザー車検なら法定費用の数万円程度のみで車検ができます。

一方で、ユーザー車検は手間がかかりますし、整備不良で車検が不合格になるというリスクもあります。多少費用はかかりますが、業者に依頼するほうが車検がスムーズですし、安心ですね。

まとめ

まとめ

運輸局は、車検や車の登録など、車に関するさまざま手続きなどを行う場所です。運輸局では自分で「ユーザー車検」を行うこともできます。ユーザー車検は費用が安いのが魅力的ですが、手間がかかるので、車検はディーラーやガソリンスタンドなどの業者に依頼するのがよさそうですね。

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筆者プロフィール

筆者プロフィール

imarina

ライター。1987年生まれ。広島大学教育学部卒業後、教育現場で勤務しながらフリーライターとして旅行、暮らしなどに関する執筆を手がける。
趣味は旅行とアウトドア。現在の愛車は、トヨタ・パッソ。

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