車検証の名義変更ってどうやってするの？必要書類は？

■車検証の名義とは
車検証には、2種類の名義が書かれています。一つは車の「所有者」、もう一つは車の「使用者」です。それぞれの違いはどういったものなのでしょうか。

車の所有者とは、車を所有している人のことをいいます。基本的には、その車を購入した人が車の所有者になることが多いです。ただし、ローンで車を購入した場合は、クレジット会社やディーラーが所有者になるようです。
一方、使用者とは、車を実際に使用し、管理する人のことをいいます。車の保管場所があることを示す「車庫証明」をとったり、事故を起こしたときの責任を負ったりするのは車の使用者となります。

■こんな場合は名義変更が必要です
車の所有者や使用者が変わるタイミングとして考えられるのが、中古車を購入するとき。車の持ち主や管理者が変わるので、名義変更が必要となります。ですが、みなさんの中には「中古車を購入したことはあるけれど、名義変更の手続きを行った記憶があまりない…」という人もいるかもしれませんね。というのも、中古車販売店で車を購入する場合は、お店で車検証の名義変更の手続きを行ってくれるためです。自分でも気づかないうちに名義変更が行われているので、車検証の名義変更についてあまり知らないという人も多いでしょう。

ただし、場合によっては自分自身で車検証の名義変更を行わなくてはならないこともあります。例えば、ネットオークションで車を買ったときや、親や知人などから車を譲ってもらったとき。このようなときは、中古車販売店を介していないため、車検証の名義を自分で変更しなくてはなりません。

車検証の名義変更については、道路運送車両法で「15日以内に手続きをするように」と定められています。名義や住所など、車検証に書かれている内容に変更が生じたときは、ぜひ早めに手続きを行ってください。

■名義変更をしないと、こんな不都合が…
車は、所有者の同意なしに売却したり廃車にしたりすることはできません。車の持ち主が変わったにもかかわらず、名義変更をしないままでいると、車の売却や廃車の手続きの際に困ることになるので注意しましょう。

また、年に一度課される自動車税は、4月1日時点での車の所有者が支払うことになっています。そのため、所有者が変わったのに名義変更をしないままでいると、以前の車の所有者がずっと自動車税の請求を受けることになってしまいます。
私も以前、親が使用していた車を譲り受けたことがあるのですが、名義変更をし忘れていたため、税金の請求が親のほうに行き、迷惑をかけてしまったことがあります。そんなことにならないように、車検証の名義変更はきちんと行うようにしましょう。

中古車を譲り受けたときなど、車検証の所有者や使用者に変更が生じたときは、名義変更を行う必要があります。名義変更は、業者に代行してもらうこともできるので、時間のない方や手続きをきちんと行えるか自信のない方は、業者に依頼するのがおすすめです。

車検に関するご相談は、こちらからどうぞ。