車検に通るタイヤサイズとは？正しいタイヤの選び方を解説

公道を走るためには、道路運送車両法61条で定められた、車検に適合した車でなければなりません。タイヤサイズも車検でチェックする重要なポイントで、安全基準を満たしていることが求められます。タイヤは車を走行させるための重要な部品ですので、適切なタイヤサイズを選ばないと、「制動力」「操舵性能」「駆動力」に大きな影響を与えます。「純正のタイヤなら車検は通る？」「ドレスアップしたタイヤは車検に通らない？」といった疑問に、お答えしたいと思います。タイヤサイズの予備知識がないまま公道を走行してしまうと、車検に通らないだけでなく、道路交通法違反で処罰されるリスクもありますので、注意しましょう。

■車検に通らないタイヤサイズってどんなタイヤ？

では具体的に、どんなタイヤサイズが車検に通らないのか解説していきます。保安基準では、前後のタイヤサイズが違ったり、夏タイヤとスタッドレスタイヤが前後で違う場合でも、車検では不合格になりません。しかし、「タイヤの残溝が1.6mm以下」「タイヤ外径変更によるスピードメーターの誤差」「フェンダーの外にタイヤがはみ出している」というようなケースでは、車検で不合格になります。社外ホイールに変更していない方は、タイヤの残溝だけチェックしておきましょう。

見た目のドレスアップ効果や、走行性能をアップさせるための社外タイヤ・ホイール交換ですが、車検に通る条件を無視できません。社外ホイールに変更したい方は、タイヤメーカーやホイールメーカーが用意している、タイヤサイズ表を確認しましょう。車種ごとの車検に通る条件が記載されていますので、無理のない範囲でドレスアップできます。しかし、許容範囲内のサイズであればどんなホイールでも良いかというと、そうではありません。ホイールの強度が、国土交通省の品質基準検査に適合していることが条件です。確認方法は、「JWL」の刻印があるかで判断できます。気に入ったホイールが見つかったら、刻印の有無も忘れずにチェックしましょう。

■純正タイヤと同じサイズなら車検も安心

「ドレスアップ」「走行性能」「車検対応」これらの条件を確実に満たすためには、純正タイヤのサイズと同じものを選ぶと確実です。純正タイヤはオーナーズマニュアルや、運転席ドア付近に貼ってあるステッカーで確認できます。車検証の車両型式をインターネットで検索すれば、簡単に調べることもできます。もし、自分で調べるのが不安な方は、カー用品店やガソリンスタンドのスタッフに相談しましょう。

・タイヤ表示例：195/65/R16　タイヤの幅/扁平率/リム径

※タイヤ側面にも大きく記載されています。