コスモ車検
2021.02.17
準備OK?車検前にチェックシートで最終確認
車検前にチェックシートで確認するポイントとは?
車検では、スムーズな検査を行うため、チェックシートでの事前確認が重要です。チェックシートで車検の検査項目を把握すれば、追加作業であわてません。急な出費を防ぐために、チェックシートで確認を行いましょう。
車検前チェックシートとは?
車検時に提出するチェックシート(定期点検整備記録簿)には、車検に関する点検項目が記載されています。車に詳しくない方には、見方が少し難しく感じます。そこで今回は、車検前に不具合箇所をセルフチェックできるよう、チェックシートの正しい見方を解説します。お手元のチェックシートと併せて、本記事をご覧ください。
車検前に確認するポイント(内装・外装編)
チェックシートを用いた車検前点検をする上で、まずは簡単に確認できる内装・外装の外観検査から行いましょう。見た目で判断できる部分ですので、車に詳しくない初心者の方でも分かりやすい項目です。
■内装のチェックポイント
チェックシートで内装の点検を行う際は、「法令違反しているところはないか?」「運転する上で危険な箇所はないか?」といった視点で確認しましょう。
●クラクション
音が適切に鳴らなかったり、車検非対応のホーンが装着されていないか確認します。社外のハンドルを装着している車は、ホーンのマークがついているかも確認しましょう。
●シートベルト
ベルトを勢いよく引っ張り、ロックが掛かるか確認しましょう。バックルのロック・アンロックの状態も忘れてはならないポイントです。運転席に限らず、全席すべて行いましょう。
●バックミラー
ミラーの割れや、装飾品を吊り下げていないかチェックしておきましょう。
●ヘッドレスト
平成24年7月以降に登録された車については、運転席と助手席にヘッドレストを装着することが義務付けられています。後部座席のヘッドレストも、外れている場合は装着しておきましょう。
●メーター周辺
メーター内には、運転手に異常を知らせる警告灯や表示灯など複数あります。電球が一つでも切れると、車検時に不合格となりますので、ライトのON・OFFで確認しましょう。故障を知らせる警告灯が点灯している場合は、事前に整備工場で点検してもらってください。
■外装のチェックポイント
外装のチェックシートでは、見た目で判断できる「割れ」「破損」「劣化」などを中心に確認していきます。
●灯火装置
灯火装置のチェックシートでは、「ヘッドライト」「テールランプ」「ウィンカー」「ナンバー灯」の外観を目視点検し、レンズに割れがないか確認しましょう。また、ヘッドライトやブレーキランプを実際に点灯し、球切れがないことを確認します。車を安全に走らせるために欠かせない部品ですので、以下の点灯状況を確認しておきましょう。
・ヘッドライト(ハイビーム・ロービーム)
・フォグランプ
・スモールランプ
・ウィンカー(左右)
・ハザードランプ
・ストップランプ
・バックギアランプ
●タイヤ
タイヤは消耗品ですので、チェックシートの中でも特に入念なチェックが必要な項目です。車検では、タイヤの溝が1.6mm以上ないと不合格になります。規定値以上溝があったとしても、タイヤのひび割れや欠損がある場合は、安全を考慮して早めに交換しましょう。
●ガラス
「フロントガラス」「リアガラス」「側面ガラス」にひび割れがないか、チェックシートで丁寧に確認しましょう。特にフロントガラスは飛び石などでひび割れしやすく、そのまま放置するとさらに悪化する可能性があります。ガラス割れていると車検に合格しませんので、気になる方は、事前に整備工場に相談しましょう。
●マフラー
マフラーは車の下廻りを確認するため、事前のチェックシートでは排気音を確認します。排気漏れによる異常な排気音がしてないか、普段との違いに耳を傾けましょう。
●ブーツ類
ステアリングの可動部や、タイヤを動かすためのドライブシャフトにはブーツ(ゴム)が装着されています。「ステアリングラックブーツ」「ドライブシャフトブーツ」などは、ハンドルを全開に切ることで目視点検ができます。専門的な部品ですので、よく分からない方は整備工場で点検してもらいましょう。
●ワイパー&ウィンドウォッシャー
雨天時に良好な視界を確保するための、ワイパーの動作確認も忘れてはいけません。ワイパーゴムも切れていないか確認し、綺麗に水気が拭き取れるかチェックしましょう。ウィンドウォッシャーのレベル確認と、ガラス全体に噴霧できるかも要確認です。
まとめ
車検前に、チェックシートで点検項目を確認することで、追加作業や急な出費を防げます。車に詳しくない方でも、チェックシートを見ながらであれば、簡単に確認できる項目です。愛車を末永く乗り続けるためにも、日頃からセルフチェックは行いましょう。分からないことがあれば、お気軽にコスモのサービスステーションにお立ち寄りください。
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筆者プロフィール
moto
1986年生まれ。自動車整備学校を卒業後、板金屋を経て地元の整備工場で整備士として働く。車業界歴は7年。国内外の乗用車からカスタムカーまで、様々な車を整備してきた知識と経験が強み。整備士を離れた現在は、ライターとして中古車の選び方などを中心にメディアへ出稿。週末は子供と一緒に釣りやアウトドアを楽しんでいます。