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タイヤの溝が浅くなると、車検に通らなくなるって本当?

 
タイヤの溝が浅くなると、車検に通らなくなるって本当?

車検にタイヤの溝の深さは関係ある?

車検の際にはたくさんの点検項目がありますが、タイヤの溝の深さもチェックするのでしょうか。タイヤの溝が浅いと、車検に通らなくなるのでしょうか。

目次

車検に合格するためのタイヤの溝の深さは?

車検に合格するためのタイヤの溝の深さは?

■タイヤの溝が浅くなると、どんな危険があるの?
タイヤの表面には、縦にも横にも多数の溝があります。この溝は、ただの模様ではなく、水を排出するという重要な役割をもっています。水のたまった地面を走行するときも、タイヤに深い溝があれば、地面とタイヤの間に入り込んだ水を縦・横方向に排出し、タイヤがしっかりと路面をつかむことができます。

では、タイヤの溝がないと、どのようなことが起こるのでしょうか。溝のないタイヤで水のたまった道路を走ると、タイヤと地面との間に水の膜ができ、タイヤが地面から浮いた状態になります。そうなると、ブレーキ・ハンドルの操作がきかなくなってしまうのだとか。これを、「ハイドロプレーニング現象」といいます。おそらく、みなさんも運転免許を取得する際、教習所でハイドロプレーニング現象について学んでいるのではないでしょうか。ブレーキもハンドル操作もきかないなんて、考えるだけで恐ろしいですね。ハイドロプレーニング現象が起こると、大事故につながる可能性もあり大変危険です。そんなことにならないように、タイヤの溝は定期的にチェックしておきましょう。

■車検でタイヤの溝の深さは何mm以上必要?
タイヤの溝の深さは、車の安全な走行にかかわる重要なポイント。そのため、車検でもタイヤの溝はしっかりとチェックされています。もし、タイヤの溝の深さが基準を満たしていないと、車検に合格できません。では、車検でのタイヤの溝の深さの基準値は何mmとなっているのでしょうか。

調べてみたところ、車検の合格には、タイヤの溝の深さが1.6mm必要だということがわかりました。ちなみに、1.6mm以下では車検に合格できないだけでなく、走行すると違反となり、違反点数2点、罰金9000円(普通車の場合)が科されるといいます。溝の深さが1.6mm以下になったタイヤは、絶対に使用しないようにしてください。

タイヤの溝をチェックしよう

タイヤの溝をチェックしよう

タイヤの溝の深さは、車検のタイミングだけでなく、日常点検の一つとして、普段から自分でチェックする必要があります。それでは、タイヤの溝のチェック方法について見ていきましょう。

■スリップサインって何?どうやって見るの?
車検に合格するためのタイヤの溝の深さの限界は1.6mmとのことでしたよね。実は、タイヤには深さが約1.6mmになったらすぐにわかるように印がつけられているんです。この印を「スリップサイン」といいます。

では、スリップサインはどうやって見るのでしょうか。まずは、タイヤの側面に注目してみてください。ところどころに「△(三角形)」のマークがついているのがわかるでしょうか。スリップサインは、その三角形のマークがある部分の延長線上の溝の中にあります。
「三角形の延長線上の溝を見てみても、ほかの部分と同じで何も見えない」という場合は、スリップサインは出ておらず、そのタイヤはまだ使えるということです。一方、三角形の延長線上の溝の底が、ほかの部分よりも盛り上がっているのが見えれば、それがスリップサイン。タイヤが寿命を迎えたという証拠です。
なお、スリップサインはタイヤに何ヶ所かありますが、1ヶ所でもスリップサインが出れば、そのタイヤはもう使用できませんし、もちろん車検にも通りません。すぐに交換してくださいね。

■スリップサインが出なくても早めに交換を!
スリップサインとは、あくまで溝の深さの最低限の基準。スリップサインが出ていないタイヤでも、溝が浅くなるにつれて次第にタイヤの性能は低下していきます。スリップサインが出ていない場合も、溝が浅くなってきたら早めにタイヤ交換するほうが安心です。

一般的に、購入したばかりの新品のタイヤの溝は8mmほどの深さだといわれています。この溝が3mm程度になったら、タイヤは交換することをおすすめします。

■溝以外のタイヤのチェックポイントは?
タイヤをチェックするときは、溝の深さ以外にも注目すべき点があります。まずは、表面に傷やひび割れがないか見てみてください。また、偏った擦り減り方をしているタイヤも要注意です。

それから、タイヤの点検時は、見た目だけでなく空気圧のチェックも忘れずに。空気圧が低下した状態で走行すると、燃費が悪くなったり偏った擦り減りの原因になったりするといいます。タイヤの空気圧はガソリンスタンドでも見てもらうことができるので、給油ついでにぜひチェックしてもらってください。

まとめ

まとめ

タイヤの溝が浅くなると、タイヤの性能が低下して危険ですし、車検にも合格できません。車検の際のタイヤの溝の深さの基準は1.6mmです。定期的にタイヤの溝の深さを確認し、深さ3mm程度になったら交換を考えましょう。

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筆者プロフィール

筆者プロフィール

imarina

ライター。1987年生まれ。広島大学教育学部卒業後、教育現場で勤務しながらフリーライターとして旅行、暮らしなどに関する執筆を手がける。
趣味は旅行とアウトドア。現在の愛車は、トヨタ・パッソ。

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