カーライフお役立ちマガジンCAR LIFE MAGAZINE

車検証の名義って使用者と所有者があります。違いは

 
車検証の名義って使用者と所有者があります。違いは

車検証の名義について知ろう

車検証に書かれている車の名義人は、2種類あるってご存知でしょうか。それぞれの意味と、名義人の権限について調べてみました。

目次

車検証の名義には2種類ある?

車検証の名義には2種類ある?

車を運転するとき、必ず車に載せておかなければならない書類の一つが車検証です。車検証には、車のナンバーやメーカー名、車種、新車登録した日付など、車に関する情報が書かれています。さらによく見てみると、そこには「使用者」と「所有者」の2種類の名義が書かれているはずです。「使用者」と「所有者」、それぞれどのような違いがあるのでしょうか。

■車の「使用者」とは
「使用者」を文字通りに解釈すると、その車を使用する人というイメージがあります。たしかに、それも間違ってはいませんが、車検証に書かれている「使用者」には、「車を管理する責任のある人」という意味があるそう。例えば、車の保管場所を示す「車庫証明」の申請は車の使用者が行いますし、車のナンバープレートの地名は使用者の住所によって決められます。また、もし交通事故を起こしてしまった場合は、その車の管理責任者である使用者に連絡・請求がいくようになっているそうです。

■車の「所有者」とは
車検証に書かれている車の「所有者」は、車を所有している人のことです。例えば、賃貸マンションの場合、部屋に住んでいる人が「使用者」、マンションの持ち主である大家さんが「所有者」というイメージでしょうか。
この場合、部屋の住人(使用者)は、大家さん(所有者)の許可を得ずに勝手に部屋を売却したり解体したりすることはできませんよね。車もこれと同じです。車の売却や廃車といった手続きは、車の所有者が行うか、車の所有者の委任状がなくてはなりません。また、車の所有者には、自動車税を納める義務もあります。

「使用者」と「所有者」の名義は違っても良い?

「使用者」と「所有者」の名義は違っても良い?

■車検証の「使用者」と「所有者」は違うこともある
あなたは、自分の車の名義が誰になっているかご存知でしょうか。「レンタカーではないし、自分が購入した車だから、もちろん車の名義は自分自身なんじゃないの?」と思うかもしれませんね。「使用者」の名義はあなた自身であったとしても、実は「所有者」の名義に関してはそうとも限らないのです。
例えば、車をローンで購入すると、「所有者」はクレジット会社やディーラーになるのだそう。また、親が子のために車を購入する場合は、「所有者」が親、「使用者」が子となります。
ちなみに、私も車検証を見てみたところ、「使用者」と「所有者」の名義が異なっていました。私の車の場合、一括払いで購入したにも関わらず、「所有者」がディーラーになっています。調べてみると、これには車の購入時・売却時の手続きをスムーズに進めるためといった意味があるようです。このように、車検証の「使用者」と「所有者」の名義が異なるのはよくあることなのですね。あなたもぜひ、車検証の名義が誰になっているのかチェックしてみてください。

■車検証に書かれた「所有者」の名義が自分でないと困ることはある?
車検証の「使用者」と「所有者」の名義は、基本的には違っていてもOK!ですが、場合によっては、「所有者」の名義が自分でないことでちょっと不便なこともあります。
例えば、車を売却するとき。車の売却を行う権利は、車の「所有者」にあります。つまり、車の「所有者」がディーラーやクレジット会社のままでは、自由に車を売却したり廃車にしたりはできないということです。

もし、「所有者」の名義が自分自身でない車を売却する場合は、「所有者」の同意を得なくてはなりません。また、手続きには「所有者」の印鑑を押した委任状や印鑑証明が必要となります。

■車の「所有者」の名義を変更したいときは
「車の所有者が自分でないと、売却などの手続きが面倒そう…」「所有者の名義が親になっているが、自分が使っている車だから、自動車税の請求先を自分にしたい」そんなときは、車検証の「所有者」の名義を変更することもできます。名義変更には、譲渡証明書のほか、印鑑証明書や委任状などの書類が必要です。

車をローンで購入し、「所有者」の名義がディーラーやクレジット会社などになっている場合は、ローンの完済後に「所有権解除」という手続きを行うことで、「所有者」を自分自身に変更できます。車検証の「所有者」の名義を自分にしたい場合は、クレジット会社などに連絡し、必要書類を確認しましょう。

まとめ

まとめ

車検証に書かれている名義には、車の「使用者」と「所有者」の2つの種類があります。車の持ち主である「所有者」と、実際に車を使用し管理する「使用者」は、必ずしも同一人物とは限りません。もし、車検証の名義を変更したいときは、自分で手続きを行うのはなかなか手間がかかるので、お店に相談してみてくださいね。

車検証の名義変更に関するご相談は、こちらからどうぞ。  

筆者プロフィール

筆者プロフィール

imarina

ライター。1987年生まれ。広島大学教育学部卒業後、教育現場で勤務しながらフリーライターとして旅行、暮らしなどに関する執筆を手がける。
趣味は旅行とアウトドア。現在の愛車は、トヨタ・パッソ。

車検に
ついて詳しく見る

記事一覧へもどる