カーリースには落とし穴がある？！契約前にチェックしておこう

カーリースは、初期費用をかけずに好きな車種の新車に乗れる、非常に便利なサービスです。でも、みなさんの中には、「カーリースには何か落とし穴があるのでは…？」と不安に思う方もいるのではないでしょうか？そこで、カーリースの落とし穴とその回避方法について調べてみました。

■落とし穴（1）中途解約ができない

カーリースの落とし穴としてまず挙げられるのが、カーリースは基本的に中途解約ができないことです。カーリースの月々の料金は、車にかかる費用を契約期間で分割することで算出されているので、契約者が自己都合で中途解約すると、リース会社は残りの期間分のリース料金を受け取ることができず、損害を被ってしまいます。そのため、やむを得ず中途解約が認められたとしても、解約には違約金がかかることが一般的です。

中途解約とそれによる違約金の発生を防ぐためには、自分に合う契約期間を設定しておくことが重要です。カーリースを契約する際は、「確実に車が必要な期間は何年間か」をよく考え、中途解約とならないような契約期間を設定しましょう。

■落とし穴（2）契約満了時に追加費用が発生する場合がある

カーリースについて調べていると、「カーリースには契約満了時に追加費用が発生するという落とし穴がある」という情報を目にしました。これは、一体どういうことなのでしょうか？

カーリースには、「オープンエンド方式」と「クローズドエンド方式」の2つの契約方式があるといいます。このうち、オープンエンド方式では、契約時に満了時の予定残価が公開され、契約満了時に実際の車の価値がその金額を下回った場合には差額の精算を行うことになるのだとか。

これに対し、「クローズドエンド方式」のカーリースなら、契約満了時の残価精算はありません。契約満了時の追加費用の発生を防ぎたい方は、クローズドエンド方式のカーリースを選べば安心です。

■落とし穴（3）車のカスタマイズができない

カーリースの場合、車の「所有者」の名義人はリース会社。リース車はリース会社のものですので、使用する人が勝手に車のカスタマイズを行ってはいけません。ただし、リース会社によっては、「リース車の返却時に原状回復できる範囲であれば、カスタマイズをしてもOK」という場合もあります。車のカスタマイズをしたいと考えている方は、契約前にリース会社にカスタマイズが可能かどうかを確認しておきましょう。

■落とし穴（4）走行距離が制限されている

カーリースの契約時には、リース期間や走行距離などをもとに満了時の車の予定残価の設定を行います。もし、想定よりも走行距離が長くなると、その分だけ車の部品が消耗し、車の価値が低下してしまいます。そのため、カーリースでは契約中の走行距離に制限を設けることで、車の価値を一定以内に保つようにしています。決められた走行距離をオーバーすると、契約満了時に追加費用が請求される可能性がありますのでご注意ください。

走行距離のオーバーによる追加費用の発生を防ぐためには、自分に合う走行距離を設定できるリース会社を選ぶことが大切。また、リース会社の中には、走行距離を無制限としている会社もあります。「長距離の走行をすることが多い」という方や、「走行距離を気にせずに自由に車を使いたい」という方は、走行距離制限のないリース会社やプランを選ぶのもよいでしょう。

imarina

ライター。1987年生まれ。広島大学教育学部卒業後、教育現場で勤務しながらフリーライターとして旅行、暮らしなどに関する執筆を手がける。
趣味は旅行とアウトドア。現在の愛車は、トヨタ・パッソ。