フロントガラスの擦り傷の消し方とは？

まずは、擦り傷の消し方の説明の前に、フロントガラスにどのようにして擦り傷がつくのか、紹介します。運転手が気づかないケースがほとんどですので、参考にしてください。

■運転中の飛び石で擦り傷はつきやすい

もっともフロントガラスに擦り傷がつきやすいのが、運転中です。特に高速道路を走行中は、飛び跳ねた小石などで傷がつきやすくなります。ほかにも、河川敷や未舗装路を走行中に、前方を走行中の車から跳ねた石が飛んでくることもあります。高速道路や未舗装路を走行する際は、車間距離を十分にあけて走行しましょう。

■擦り傷に気づいたらすぐに確認する

飛び石でついた擦り傷は、放置すると傷の状態が悪化します。運転に支障がないからと、放置してしまうと、次第に傷が広がります。特に、亀裂が入っている傷の場合は、車内と外気温との温度差によって傷の進行が早まります。炎天下の夏場や真冬の早朝など、温度変化の大きい季節は要注意です。フロントガラスの擦り傷に気づいたら、早めに擦り傷の修理を行いましょう。

上記の消し方で消えない場合は、「ガラスのリペアショップ」「板金塗装業者」「ディーラー」「ガソリンスタンド」といった専門の業者に相談しましょう。DIYでは、ガラス表面に付着した擦り傷の除去しかできません。そのため、深い擦り傷や、割れがある場合は専門業者に早めに相談することをおすすめします。運転手の正面付近に傷がある場合は、車検に合格しない可能性もあるため、専門業者のアドバイスを参考にしましょう。

■専門業者の擦り傷の消し方

車のフロントガラスは、2枚のガラスの間に特殊樹脂フィルムを挟んだ合わせガラスになっています。フロントガラスに深い傷が入ってしまうと、表面のガラスと特殊樹脂フィルムの間に空気が入り込み、ひび割れが広範囲に進行します。ガラス修理の専門業者であれば、専用機器を使用して、内部の空気を抜き取ってからガラスリペア剤を注入して修復します。正しい傷の消し方をしないと、余計に状況が悪化しますので、擦り傷を見つけたら早めに相談しましょう。板金塗装の修理に対応している業者であれば、ガラスのリペアにも対応しているケースが多いので、相見積もりで比較して検討しましょう。

■場合によってはフロントガラスの交換になることも

残念ながら、ガラス修理の専門業者であっても、激しい損傷があれば完全に修復できない可能性があります。正しい消し方でも、深い傷や広範囲のひび割れなどは、フロントガラスごと交換になります。フロントガラス交換は高額な修理費用になるため、車両保険で対応するか、社外品のフロントガラスも検討してみましょう。