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軽トラのホイールをインチアップするメリットとデメリット

 
軽トラのホイールをインチアップするメリットとデメリット

軽トラのホイールはインチアップできる?

軽トラのホイールは、インチアップできるのでしょうか?今回の記事では、軽トラのホイールを、インチアップするメリットとデメリットを紹介します。

目次

ホイールをインチアップするメリットとデメリット

ホイールをインチアップするメリットとデメリット

軽トラのホイールをインチアップすると、どんなメリットとデメリットがあるのでしょうか?メリットだけに注目しがちですが、必ずデメリットにも目を向けて検討しましょう。

■ホイールのインチアップとは?

ホイールのインチアップとは、車のホイールの直径を通常のサイズよりも大きくすることです。ホイールを大きくすれば、スポーティーな外観を演出し、操縦安定性を向上させる効果があります。しかし、重いホイールは燃費や動力性能に影響を与える可能性があるため、過度なインチアップには注意が必要です。適切なサイズとタイヤの選択が重要ですので、専門家のアドバイスが役立ちます。外観や性能の向上を追求する場合は、バランスの取れたホイール選びを行いましょう。

■軽トラのホイールをインチアップするメリット

まずは、軽トラのホイールをインチアップするメリットをご紹介します。

・見た目がカッコよくなる

仕事車のイメージが強い軽トラも、ホイールをインチアップするだけで、見た目の印象がガラッと変わります。鉄チン(スチールホイール)のイメージが強い軽トラだからこそ、ホイールをインチアップするだけで他の軽トラと差別化ができます。

・運動性能の向上

軽トラの純正タイヤは、荷物の運搬や悪路での走行を想定しています。そのため、インチアップをすることで、ハンドリングのレスポンス向上など走行性能が上がります。地面に設置する面積も増えるため、グリップ力やブレーキ性能も上がります。

■ホイールをインチアップするデメリット

続いては、軽トラのホイールをインチアップするデメリットを紹介します。メリットだけでなく、デメリットも踏まえて装着を検討しましょう。

・乗り心地が悪くなる

インチアップをすると、サイドウォール(側面)のたわみが少なくなるため、クッション性が下がります。軽トラは凸凹した悪路を走行する機会が多いため、車内に衝撃が伝わりやすくなります。荷物を積載する状態だと、さらに乗り心地は悪くなります。

・燃費の悪化

インチアップを行うと、地面との接地面が増える分、転がり抵抗も大きくなります。過度なインチアップは、タイヤ1本あたりの重量も増えるため、燃費性能の悪化につながります。

・走行音が大きくなる

地面との接地面が増えるため、走行音が大きくなる可能性があります。元々、軽トラ用タイヤも静粛性が高くないので、コンフォート性能の高いタイヤに変えることで回避できます。

軽トラをインチアップする注意点とは?

軽トラをインチアップする注意点とは?

軽トラのホイールをインチアップしたい場合は、これから紹介する注意点に気をつけましょう。注意点を押さえておかないと、車検に通らないだけでなく、安全に走行できなくなります。

■タイヤの外径を変えない

一般的な軽トラのタイヤ外径は542mmですので、ホイールをインチアップする際は、純正サイズに限りなく近いサイズを選びましょう。タイヤの外径を大きくしてしまうと、スピードメーターに誤差が生じて、正確な速度が表示されなくなります。

■荷重耐性に注目する

タイヤには、耐荷重を示す数値としてロードインデックス(LI)が表示されています。タイヤ1本あたりの最大負荷能力を示しており、インチアップを行うことで荷重能力が落ちます。LI値が基準より下回ると、車検に通らなくなりますので、純正と同程度のタイヤを選びましょう。

■フェンダー部にタイヤが当たらないこと

過度なインチアップを行うと、車体からタイヤがはみ出したり、タイヤがフェンダーに干渉したりします。もちろん、その状態では車検に通らなくなるのですが、それ以上にバーストなど大事故につながる危険性があります。

軽トラのインチアップをして車検に通る?

軽トラのインチアップをして車検に通る?

法改正がされるまでは、商用車専用(JWL-T)のタイヤを装着しないと車検に通りませんでした。しかし、2014年の法改正により、普通車用のアルミホイール(JWL)の装着も認められました。しかしながら、保安基準を満たしていないと車検に通りません。ここでは、インチアップをした軽トラを車検に通す際の、気をつけるべきポイントを紹介します。

■タイヤの荷重指数を維持する

軽トラは荷物の運搬を前提とした車ですので、ロードインデックスが純正と同程度でなければなりません。インチアップを行う際は、純正タイヤのロードインデックスを確認し、車検に通る範囲のホイールを選びましょう。

■タイヤの外径が変わらないようにする

インチアップでタイヤの外径が変わってしまうと、実際の速度や走行距離に誤差が生じます。車検では、スピードメーターテスターを使用して、40kmで走行させた際の誤差を測定します。2007年1日1日以降に製造された車は、速度の誤差が-22.5%~+6%、2006年12月31日までに製造された車は、-15%~+10%となっています。

■車体とタイヤが干渉・はみ出しがないこと

インチアップをしたまま車検に通す際は、以下の基準を守りましょう。

・タイヤのはみ出しが10mm未満
・タイヤとフェンダーの間には指2本程度の隙間がある
・オーバーフェンダーは車の幅20mm未満
・フェンダーモールはネジで固定する

まとめ

まとめ

安全に車を使用するためにも、軽トラのインチアップをする際は、タイヤのプロに相談しましょう。コスモのサービスステーションでは、タイヤや車検に関するご相談を随時承っています。
タイヤ販売・取付に関するご相談は、こちらからどうぞ。  

筆者プロフィール

筆者プロフィール

moto

1986年生まれ。自動車整備学校を卒業後、板金屋を経て地元の整備工場で整備士として働く。車業界歴は7年。国内外の乗用車からカスタムカーまで、様々な車を整備してきた知識と経験が強み。整備士を離れた現在は、ライターとして中古車の選び方などを中心にメディアへ出稿。週末は子供と一緒に釣りやアウトドアを楽しんでいます。

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