車を擦ったときの対処法は？　はげた塗装は自分で直せる？

車を軽く擦って塗装がはげてしまったとき、修理せずに放置する方は少なくありませんが、はげた塗装をそのままにすると、どんなリスクがあるのでしょうか？

■はげた塗装を放置するリスク

はげた塗装を放置しても、車の機能に深刻なダメージを与えることはありませんが、場所が金属素材のドアやボンネットの場合は注意が必要です。はげた塗装が空気に触れることで、徐々に錆が発生し、長期間放置し続けると最悪の場合、ボディーに穴が開く恐れがあります。軽く擦った程度でも、塗装は簡単に剥がれてしまいますので、車をぶつけた箇所は必ず確認しておきましょう。車を擦って、はげた塗装を放置した場合の主なリスクは以下の2点です。

・金属素材の錆や腐食
・ボディーの撥水・親水効果の低下

はげた塗装の一時的な補修としては、タッチペンが有効です。見た目の仕上がりはよくありませんが、錆の進行を防ぐ効果はあります。

「擦った程度の傷だから」と、自己判断で放置せず、まずは修理のプロに相談しましょう。はげた塗装は、酸性雨や空気に触れることで、錆が発生します。また、はげた塗装の範囲が小さくても、塗装の色合わせには高い技術が必要です。同じカラーの車でも、使用年数や保管状況によって、色あせ方がそれぞれ異なるため、市販のスプレーで塗装すると、修復した部分が素人目にでも分かってしまいます。見た目を気にしない方、廃車にする予定がある方以外は、DIYにチャレンジする前に、プロに相談しましょう。以下に、相談できる場所について説明します。

■ディーラー

新車販売がメインのディーラーでも、擦った傷の修理を相談できます。ディーラーならではの、高い品質ときめ細かなサービスが魅力です。自社で板金設備を完備しているか、外注するかで修理期間は変わってきます。また、修理に必要な費用は、業者の中でも割高傾向にあります。品質重視の方におすすめな選択肢といえます。

■板金塗装業者

板金塗装業者は車の傷の修理を専門に請け負い、高い技術力と専門的な知識を持っています。ディーラーからの注文を請け負う業者もあり、そうした信頼と実績のある業者を選ぶことがポイントになります。もちろん、どんな傷にも対応可能なため、擦った傷も安心して相談できます。ただし、大々的に広告していない店舗が多く、チェーン店以外の板金塗装業者を探すには苦労します。地元の口コミや、知人の紹介を通じて、板金塗装業者を探してみましょう。

■カー用品店

車のアフターパーツや、ケミカル用品を扱うカー用品店でも、傷の修理を相談できる店舗があります。傷のサイズごとに、分かりやすく価格設定されているため、事前に予算が把握できて相談しやすいというメリットがあります。オイル交換やタイヤ交換の際に、傷の見積もりを依頼してみるものよいでしょう。ただし、自社で修理できる店舗が少ないため、外注になる可能性があります。

■ガソリンスタンド

ガソリンスタンドであれば、給油や洗車のついでに、擦った傷の相談ができます。給油や洗車の待ち時間を活用して、見積もりを依頼できるため、忙しい方におすすめです。擦った程度の傷であれば、クイックリペアという、リーズナブルでスピード重視の修理も依頼できます。とにかく安く済ませたいという方や、すぐに修理して欲しいという方は、まずはガソリンスタンドに相談してみましょう。