走行中についた飛び石の傷、どうやって修理するの？

飛び石による傷の修理費用は、傷ついた箇所によって大きく変わります。小さな傷でも、数千円で済むケースから、数万円～10万円を超えるケースもあります。見た目には小さな傷でも、傷の程度が悪化したり、車検に通らなくなったりするケースがあり、油断は禁物です。次の項では、飛び石による傷の修理費用の相場をご紹介します。

■飛び石の傷の修理費用とは？

小石が当たった程度の傷だからと、油断してはいけません。クリア層までの傷、下地までの傷など、傷の深さで修理方法は変わります。磨きで済む程度であれば、数千円の出費で修復できますが、何層にも及ぶ特殊なカラーや、傷の範囲が広い場合は修理費用も高くなります。また、フロントガラスの修理、もしくは交換になる場合は、小さな傷でも高額な修理費用となります。以下に、シチュエーションごとの修理費用の相場を紹介します。

バンパーを脱着しない傷の修理・・・15,000円～30,000円程度
バンパーを脱着する傷の修理・・・20,000円～40,000円程度
フロントガラスの修理・・・15,000円～30,000円程度
フロントガラスの交換・・・100,000円程度

フロントガラスの交換の場合、車種によっては特殊なガラスを採用しているため、プラス数万円掛かる可能性があります。

■飛び石の傷は自分で修理可能？

フロントバンパーや、ボンネットについた小さな傷であれば、市販の傷消しで簡易的な補修も可能です。もっとも手軽なタッチペンであれば、安価に傷隠しができます。ただし、あくまで簡易的な補修なので、傷の箇所が多いときや範囲が広い場合はプロに相談しましょう。下手に素人が手を出してしまうと、かえって傷が目立ったり、余計に修理費用が高くついてしまったりする可能性があります。また、ガラスについた飛び石の傷は、ガラスリペアという特殊な技術が必要ですので、自分で修理するのはやめておきましょう。DIYでガラスリペアを行い、失敗してしまうと、フロントガラス交換で大幅に高い出費になります。

飛び石が原因でついた傷は、小さな傷が一般的なので、ついつい放置しがちです。しかし放置しておくと傷が広範囲に進んだり、より一層ひどくなったりするケースもあります。見た目には小さな傷でも、油断大敵なのです。
　
■傷を放置するとさらに悪化する可能性あり

飛び石の傷がついた場所が、金属製のボンネットやフェンダーの場合、傷を放置することで錆が発生します。下地が露出したまま放置すると、腐食が進んで、最悪の場合はボディーに穴が開く可能性があります。特に沿岸地域に住んでいる方や、冬場に路面凍結剤を散布する地域に住んでいる方は、錆の進行が早くなるので注意しましょう。また、フロントガラスについた傷は、車検に通らない可能性もあります。車検の規定では、「運転手の視野が確保できること」「容易に貫通しない強度が保たれていること」と定められていますので、車検に落ちるリスクも考慮しましょう。もし、フロントガラスに傷がついた場合は、早めに車検業者などに相談しましょう。