タイヤ販売・取付
2021.07.15
タイヤ選びは適合表をチェック!正しいタイヤ選びのポイントとは?
愛車に適合したタイヤの選び方、正しいタイヤサイズの見方を解説
タイヤを交換する際、愛車に適合したタイヤ選びが大切です。車種ごとに適合したタイヤを選び、車のパフォーマンスを最大限に発揮しましょう。本記事では、タイヤサイズの確認方法を詳しく解説します。
ちゃんと適合してる?タイヤサイズの確認方法とは?
タイヤをよく見ると、タイヤサイズ以外にも、メーカー名やブランド名が記載されています。意識して見ないと分かりづらい部分ですので、今回の記事を通じて、愛車に適合したタイヤサイズの見方を覚えましょう。
■タイヤサイズの確認する方法は3つ
タイヤの型番が読めるようになれば、愛車に適合した正しいタイヤサイズをチェックできます。間違ったタイヤ選びをしないよう、車種ごとに適合したタイヤを選びましょう。ここでは、タイヤのサイズをチェックする方法を紹介します。
・タイヤのサイドウォール(側面)
タイヤのサイドウォール(側面)を見ると、「215/45R17 91H」といったように、見慣れない英数字が並んでいます。後ほど詳しく解説しますが、これらがタイヤの型番になります。
・運転席側ドアのピラー(内側)
一般的には、運転席側のピラー(ドアの内側)にタイヤサイズが記載されたステッカーが貼ってあります。指定空気圧も記載されていますので、必ず月に1度はステッカーを確認して、空気圧チェックも行いましょう。
・タイヤメーカーの適合表
カー用品店やガソリンスタンドには、必ずタイヤの適合表が置いてあります。メーカー、車種ごとに詳しく記載してありますので、ドレスアップも検討している方におすすめです。グレードごとに変わるタイヤサイズも確認できますので、比較する際に大変便利です。
適合したタイヤサイズが分からない!表記の見方を詳しく解説します
タイヤのサイドウォール(側面)には、「タイヤサイズ」「メーカー名」「ブランド名」が記載してあります。「書いてある場所は分かったけど見方が分からない」という方のために、タイヤの型番の読み方をご紹介します。例として、純正タイヤとして幅広く採用されている、「215/45R17 91H」を説明します。
■例:215/45R17 91Hの見方
①215:断面積
先頭の「215」は、タイヤの幅をmm単位で表しています。この場合は、215mm幅のタイヤという意味になります。消費者が分かりやすいよう、5mm単位で表記することが、国際規格で決められています。
②45:扁平率(%)
次に45という二桁の数字が出てきます。これは扁平率といい、タイヤ幅とサイドウォールの高さの比率のことを表しています。扁平率45%の場合は、「215mm×0.45=96.75mm」となりますので、サイドウォールの高さは約97mmということが分かります。
③R:ラジアル構造
扁平率の次にくるローマ字の「R」は、ラジアル構造のタイヤであることを表しています。乗用車を筆頭に、世の中に流通しているタイヤの多くは、高い操縦性と耐摩耗性に定評のあるラジアルタイヤです。
④17:リム径(インチ)
Rの隣にある17という数字は、タイヤの外形(直径)を意味します。17インチの場合、1インチは25.4mmですので、「17インチ×25.4mm=431.8mm」となります。タイヤの幅とは違い、1インチ刻みで表します。
⑤91:ロードインデックス(LI)
末尾にある数字は、ロードインデックスを表します。ロードインデックスとは、1本あたりが耐えられる最大負荷能力のことです。参考サイズの91とは、1本あたり615kg耐えられることになります。すなわち、4本全部で2,460kgの不可に耐えられますので、車両総重量がこの数値以下であることが必要です。
⑥H:速度記号
最後に「H」というローマ字が出てきますが、これはタイヤが耐えられる最高速度を意味します。今回のHは、210km/hまで耐えられます。通常、そこまでのスピードは出しませんが、それだけ耐久性があるという意味です。以下に、その他の速度記号を掲載いたします。
L・・・120km/h
Q・・・160km/h
R・・・170km/h
S・・・180km/h
H・・・210km/h
V・・・240km/h
W・・・270 km/h
タイヤのドレスアップは外径に注意!
ドレスアップのためにインチアップを検討している方は、外形サイズに注意が必要です。過度なインチアップは走行性能を低下させるだけでなく、重大な事故につながりかねませんので、十分注意しましょう。
■タイヤのインチアップは、大幅に外径のサイズを変えないことがポイント
インチアップを行う際は、純正サイズの外径と同等にしておく必要があります。大幅に外径を大きくすると、スピードメーターに誤差が生じます。また、インチアップによって1輪あたりの重量も増しますので、ホイールハブ(取付け部)の負荷が大きくなります。メーカーが想定している以上の負荷が掛かると、タイヤが脱輪する重大事故を起こす可能性があるため、適合したホイールサイズを選びましょう。車種ごとの適合表は、カー用品店やガソリンスタンドに必ず置いてありますので、タイヤ選びの際の参考にしましょう。
まとめ
タイヤを交換する際は、必ず適合したものを選びましょう。車ごとに適合したタイヤを選ばないと、走行に支障をきたすだけでなく、重大事故につながることもあります。タイヤのことで分からないことがあれば、お近くのコスモのサービスステーションにお立ち寄りください。愛車にあったタイヤ選びを、親切・丁寧に行ってくれます。
タイヤ販売・取付に関するご相談は、こちらからどうぞ。
筆者プロフィール
moto
1986年生まれ。自動車整備学校を卒業後、板金屋を経て地元の整備工場で整備士として働く。車業界歴は7年。国内外の乗用車からカスタムカーまで、様々な車を整備してきた知識と経験が強み。整備士を離れた現在は、ライターとして中古車の選び方などを中心にメディアへ出稿。週末は子供と一緒に釣りやアウトドアを楽しんでいます。