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失敗しない!の選び方と用途別の基礎知識を解説

 
失敗しない!の選び方と用途別の基礎知識を解説

失敗しない正しいタイヤの選び方とは?

タイヤの選び方を知らないと、安物買いの銭失いになったり、高額なオーバースペックのタイヤを買わされたりするリスクがあります。本記事を参考に、正しい知識でタイヤの選び方を学びましょう。

目次

タイヤの基礎知識と選び方を解説

タイヤの基礎知識と選び方を解説

「タイヤなんてどれも同じじゃない?」と思うかもしれませんが、「乗用車用」「ミニバン用」「SUV用」といったように、車種によってタイヤの形状も変わります。例えば、車高の高いミニバンタイプでは、タイヤの外側のブロックが大きく、内側のブロックが小さい作りになっています。また、高級セダンのタイヤには、静粛性と安定した走りを確保するための工夫が施されています。一口にタイヤといっても、選び方は車種や使い方によって変わりますので、次の項でタイヤ選びのポイントを抑えておきましょう。

■タイヤの選び方のポイントとは?

まずは、ご自身がどんな車に乗っているのか、はたまたどんな使い方をするのか考えてみましょう。「静粛性と乗り心地重視」「高いグリップ力とハンドリング重視」「オフロードの走破性能重視」といったように、選び方はさまざまです。また、愛車にあったタイヤサイズも確認しておきましょう。タイヤの側面(サイドウォール)には、タイヤのサイズが刻印されています。「215/45/R18」といった表示の場合、タイヤの幅が215mm、外形が18インチ、扁平率が45%という意味になります。純正のタイヤサイズは、運転席側のピラー(ドアヒンジ部)にステッカーが貼ってありますので、併せてチェックしておきましょう。

車種別の正しいタイヤの選び方

車種別の正しいタイヤの選び方

失敗しないタイヤの選び方とは、車種の特性にあった銘柄を選ぶことです。冒頭でも触れましたが、「スポーツカーにはハイグリップタイヤ」「コンパクトカーにはエコタイヤ」といった具合に、それぞれの用途にあったタイヤを選びましょう。選び方を間違えてしまうと、車本来の性能を発揮できません。一番よくないタイヤの選び方は、安さのみを重視した選び方です。オークションサイトやECサイトの普及もあり、海外製の安価なタイヤが手軽に手に入るようになりました。しかし、粗悪品を装着してしまうと、グリップ力が低かったり、極端に摩耗量が多かったりします。タイヤは高価な消耗品ではありますが、安全を左右する重要な部品でもあります。とりわけ日本は雨の多い国ですので、ウェット性能の高いタイヤを重視して選びましょう。

■タイヤの選び方は目的に応じて考える

「タイヤに詳しくない」「自分一人では最適なタイヤを選べない」といったように、タイヤの選び方で迷ったときは、「タイヤに何を求めるか」で考えましょう。以下の内容が、タイヤを交換する上でキモとなるポイントです。タイヤの悩み相談をするときにも役立ちますので、参考にしてください。

【タイヤ選びの目的は何?】

・乗り心地をよくしたい
・走行性能を高めたい
・静粛性を重要視したい
・燃費性能の向上
・安全性能を高めたい

まずは、以上のような目的を確認しましょう。

インチアップは正しい知識とデメリットも考える

インチアップは正しい知識とデメリットも考える

タイヤ選びの際に、純正タイヤではなく、社外タイヤに変更したい方も少なくありません。特にインチアップは、ドレスアップ効果の高いカスタマイズとして人気があります。しかし、車のバランスを考えて純正タイヤは設定していますので、インチアップは最適なバランスを崩すことになります。では具体的に、インチアップをすることで起こりうるデメリットを、次の項でご紹介します。

■タイヤを大きくするとどんなデメリットがある?

インチアップとは、純正タイヤが15インチなら16インチ、17インチとホイールの外径を大きくすることです。インチアップすることで、直進安定性やグリップ力の向上に期待できますが、小回りが利かなくなったり、燃費性能に悪影響を及ぼす可能性もあります。また、フェンダーからはみ出すような大幅なインチアップは、保安基準に適合しない不正改造車となります。インチアップのデメリットを以下にまとめましたので、タイヤの選び方の参考にしてください。

【インチアップするデメリット】

・タイヤが薄くなり、乗り心地が悪くなる
・タイヤの重量が重くなる
・燃費が悪くなる
・小回りが利かなくなる
・過度なインチアップは保安基準に適合しない可能性あり ※1

※1・・・整備不良の場合は「違反点数累積1点+反則金7,000円、もしくは違反点数累積2点+反則金9,000円」のどちらかが適用。不正改造の場合は、「6ヶ月以下の懲役又は、30万円以下の懲罰、15日以内の整備命令」といった罰則が下されます。

まとめ

まとめ

本記事では、タイヤの選び方について、基礎知識を中心に解説してきました。タイヤの選び方を間違えてしまうと、乗り心地が悪くなったり、燃費性能にも悪影響を与えます。過度なインチアップは、不正改造車として取り締まられます。タイヤについての最低限の知識があれば、予期せぬトラブルを防げますので、愛車にあったタイヤを選んでください。
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筆者プロフィール

筆者プロフィール

moto

1986年生まれ。自動車整備学校を卒業後、板金屋を経て地元の整備工場で整備士として働く。車業界歴は7年。国内外の乗用車からカスタムカーまで、様々な車を整備してきた知識と経験が強み。整備士を離れた現在は、ライターとして中古車の選び方などを中心にメディアへ出稿。週末は子供と一緒に釣りやアウトドアを楽しんでいます。

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