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知って得する、適切なタイヤの空気圧と点検方法

 
知って得する、適切なタイヤの空気圧と点検方法

タイヤの空気圧チェックと点検方法を紹介

知らず知らずのうちに、タイヤの空気は抜けます。空気圧を適正に保つことで、車の走行性能を保ちます。タイヤの空気圧を定期的にチェックしないと、思わぬ事故につながりますので、点検方法を詳しく解説します。

目次

適切なタイヤの空気圧とは?

適切なタイヤの空気圧とは?

タイヤの空気圧は、車にとって非常に重要な役割を果たします。空気圧が適正な数値でない場合、燃費が悪くなったり、走行性能にも悪影響を与えます。空気圧が極端に少ない場合、重大事故にもつながります。タイヤの空気圧は自然と抜けますので、月に一度は空気圧の点検を行いましょう。適切な空気圧は車種ごとに変わります。メーカーが推奨する空気圧を確認する方法は、運転席のドア付近にステッカーが貼られています。車種によっては、給油口の裏にステッカーがある場合もありますので、確認してみましょう。

■なんでタイヤの空気は抜けるの?

タイヤとホイールの間から空気が抜けそうなイメージですが、実はタイヤのゴムを通り抜けていることがエア漏れの原因です。空気の分子はタイヤのゴムを通過できますので、少しずつ減っていきます。風船が少しずつしぼんでいく現象をイメージすると、分かりやすいかと思います。これと同じ現象が、タイヤでも起きているということです。

タイヤの空気圧が低いと、どんな危険がある?

タイヤの空気圧が低いと、どんな危険がある?

「少しくらい大丈夫でしょ?」と思っている方が意外と多いのですが、重大な事故にもつながり兼ねないのが、タイヤの空気圧不足なのです。筆者が整備士時代に、何度も空気圧不足によるトラブルを見てきました。以下に、空気圧不足によるトラブル事例を紹介します。

■燃費の悪化

一度イメージしていただきたいのが、タイヤの空気圧が低いままの自転車です。タイヤの空気が抜けた状態で運転すると、ペダルが重くて漕ぐのが大変です。車でも同じ状態が起きますので、タイヤの転がり抵抗が増加して、燃費が悪くなります。「タイヤの転がり抵抗が大きい=パワーロス」ということです。

■走行性能の低下

走行性能の低下についても、自転車をイメージすると分かりやすいです。タイヤの空気圧が低い状態ですと、ハンドリングが不安定になります。例えば、車を真っ直ぐ走らせづらかったり、スムーズにコーナーを曲がれなくなります。反対に、空気圧が高すぎると、グリップ力が低下しますので、入れすぎも注意が必要です。

■バーストする可能性がある

タイヤの空気圧が低いまま、高速走行をすると大変危険です。タイヤが波打つことでバーストする、スタンディングウェーブ現象が発生します。スタンディングウェーブ現象は、空気圧不足により、タイヤが連続して波を打つことで起こります。重大事故につながるバーストを防ぐためにも、適切な空気圧を保つことが大切です。

タイヤの空気圧の点検方法

タイヤの空気圧の点検方法

車の走行性能を適切に保つためにも、タイヤの空気圧点検は定期的に行いましょう。月に一度を目安に、ガソリンを給油するタイミングに行うことをおすすめします。ガソリンスタンドで空気圧を点検する方法は、以下の2つが主流です。

■タンク型の空気圧点検

タンク型は、車の近くまで持ち運べるタイプの空気入れです。タンクを設置しているスタンドから取り外し、エアゲージを使用して空気圧の調整を行います。操作はプラスボタン(空気を入れる)とマイナスボタン(空気を抜く)のみの空気入れが一般的ですので、初心者でも簡単に扱えます。タンク内の空気が足りなくなったら、スタンドに戻して充填しましょう。

■据え置き型の空気圧点検

据え置き型の空気入れは、メーターの横にあるダイヤルを回して、空気圧を設定します。空気圧設定後、タイヤバルブにエアゲージを押し当てて、空気を充填します。設定した空気圧まで充填が終わると、ブザーでお知らせしてくれます。

■タイヤの空気圧をチェックする際の注意点

定期的にタイヤの空気圧を点検しておけば、タイヤのトラブルを未然に防ぐことができます。空気圧チェックの他にも、偏摩耗やパンクなどの早期発見にもつながります。以下の注意点を参考に、空気圧点検を行いましょう。

■空気圧は指定空気圧「±0~+20kPa」の範囲内に設定する

空気圧の数値は、車種ごとに設定されている指定空気圧に合わせましょう。高速道路を走行する予定がある方や、頻繁に空気圧の点検ができない方は、少し高めに設定しましょう。その際、+20kPa程度を目安に調整しましょう。

■タイヤが冷えている状態で空気圧調整をする

空気圧の点検は、タイヤが冷えている状態が理想的です。自宅で空気圧の点検ができない方は、最寄のガソリンスタンドで行いましょう。

■タイヤの外観・エアーバルブも点検する

タイヤの空気圧だけでなく、タイヤの残溝や亀裂のチェックも行いましょう。同時にエアーバルブの劣化も確認することで、トラブルの早期発見につなげられます。もし、エア漏れが気になる箇所を発見した場合は、石けん水をかけることで確認できます。

■スペアタイヤの空気圧チェックも行う

意外と忘れがちなのが、スペアタイヤの点検です。タイヤがパンクしたときなど、不測の事態備えてスペアタイヤを積んでいます。いざというときに使えなければ、スペアタイヤの意味がありませんので、定期的に空気圧点検を行いましょう。

まとめ

まとめ

ついつい忘れてしまいがちな、タイヤの空気圧について解説してきました。適切なタイヤの空気圧と、点検方法を知ることで、トラブルを未然に防げます。空気圧不足でバーストすると、死亡事故にもつながり大変危険です。最寄りのコスモのサービスステーションでは、タイヤの無料点検を行っていますので、お気軽にお立ち寄りください。
タイヤ販売・取付に関するご相談は、こちらからどうぞ。  

筆者プロフィール

筆者プロフィール

moto

1986年生まれ。自動車整備学校を卒業後、板金屋を経て地元の整備工場で整備士として働く。車業界歴は7年。国内外の乗用車からカスタムカーまで、様々な車を整備してきた知識と経験が強み。整備士を離れた現在は、ライターとして中古車の選び方などを中心にメディアへ出稿。週末は子供と一緒に釣りやアウトドアを楽しんでいます。

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