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安全なドライブのために、タイヤの側面をチェックしよう

 
安全なドライブのために、タイヤの側面をチェックしよう

タイヤの側面にはタイヤの情報がつまっている

タイヤの側面には、タイヤに関する情報がたくさんつまっています。タイヤの状態を知るために、定期的にタイヤの側面をチェックするようにしましょう。

目次

タイヤの側面からわかる情報とは

タイヤの側面からわかる情報とは

■タイヤ側面に傷やひび割れがないかチェックしよう
ゴムが劣化してくるとタイヤの側面にひび割れができますし、ドライブ中にタイヤをどこかにぶつけると傷ができることもあります。「タイヤに傷ができていたことに気づかず、傷を放置してしまいタイヤが破裂した」なんてことにならないように、月に一度程度はタイヤの側面に傷やひび割れがないかチェックしましょう。

■タイヤの側面を見れば、製造時期がわかる!
以前、知人と車に詳しい知人と話しているときに、タイヤの話題になったことがありました。「私の車のタイヤ、いつ買ったものだったかな。もしかしたらそろそろ買い替え時期なのかも…」というと、知人は私の車のタイヤを見て、「確かに、このタイヤはもう6年以上も使っているから、そろそろ交換したほうが良いよ」と教えてくれました。
どうしてタイヤを見ただけで、私がそのタイヤをいつから使っているかわかったのでしょうか。知人に尋ねてみました。すると、タイヤの側面には製造時期が書かれていることがわかりました。

タイヤの製造時期は、4桁の数字で記されているそうです。前半の2桁は「製造週」、後半の2桁は「製造年」を示しているのだとか。例えば、側面に「2719」と書かれているタイヤの場合は、2019年の27週目(7月上旬ごろ)に製造されたものということになります。

車の使用頻度にかかわらず、タイヤのゴムは年月とともに劣化していきます。もし、まだタイヤに溝はしっかり残っていても、古くなったタイヤはゴムが固くなり、本来の性能を発揮できなくなってしまうのです。一般的に、タイヤの寿命の目安は5年、雪道を走るのに使うスタッドレスタイヤでは3年といわれています。安全なドライブのために、製造から5年経ったタイヤは交換を検討することをおすすめします。

■タイヤのサイズを知りたいときも、側面を見てみよう
タイヤの側面を見てみると、タイヤの製造時期以外にも数字やアルファベットなどの記号が書かれていることに気づきます。この記号は、タイヤのサイズを表しているそうです。ただし、タイヤのサイズは洋服のサイズなどと違って複雑で、読み取るのがちょっと難しいです。

例えば、「190/60R15 91H」と書かれているタイヤがあるとします。最初の「190」はタイヤの幅(mm)で、次の「60」はタイヤの断面幅(タイヤ側面の模様などの突起を除いたタイヤの幅)に対するタイヤの断面高さの割合(%)を示します。「R」は「ラジアルタイヤ」という種類のタイヤであることを表しており、「15」はホイールの直径(インチ)を示すようです。「91」と「H」は、それぞれそのタイヤが負荷できる質量と走行可能な最高速度を表します。ちなみに「91」は615kg、「H」は時速210kmまでという意味になるといいます。たった十数文字の記号ですが、タイヤに関するこれだけ多くの情報がタイヤの側面に書かれているのですね。

タイヤを買い替えるときは、基本的にもとのタイヤと同じ記号が書かれているタイヤを選べば間違いありません。ホイールの直径を大きくする「インチアップ」を考えているなど、別のサイズのタイヤを選ぶ場合は、どのタイヤなら装着可能かお店のスタッフに相談すると安心です。

タイヤの側面に傷が!どうしよう…

タイヤの側面に傷が!どうしよう…

「運転中にタイヤを縁石に擦って、側面に傷をつけてしまった」「タイヤの側面をチェックしていたら、傷を発見した」こんなとき、どうすれば良いのでしょうか。タイヤの側面にできた傷は、修理すれば直せるのでしょうか。

■タイヤの側面の傷は直しにくい
タイヤにつく傷の中でも、側面の傷は特に要注意。タイヤの側面はタイヤの中でも特にゴムが薄い部分であるため、傷を放置したまま走り続けると、タイヤがバースト(破裂)してしまう危険性があります。タイヤの側面に傷を見つけたら、早めに対処したいですね。

タイヤに傷ができても、場所によってはゴムを溶かして傷口に詰めることで直せる場合もあるそうです。ただし、ゴムが薄いタイヤの側面は、修理するのが困難。そのため、タイヤの側面に傷ができたら、タイヤの交換となることがほとんどのようです。

まとめ

まとめ

タイヤの側面を見ると、傷の有無やタイヤの製造時期、タイヤのサイズなどさまざまな情報がわかります。タイヤの交換時期を決めるときやタイヤを選ぶときは、ぜひタイヤ側面の情報を参考にしてください。また、タイヤの側面に傷ができたときは、修理が難しいため交換となることが多いようです。交換するほどの傷なのか、自分で判断するのが難しいときは、給油ついでにガソリンスタンドのスタッフの方に相談してみるのも良いかもしれませんね。

タイヤに関するご相談は、こちらからどうぞ。  

筆者プロフィール

筆者プロフィール

imarina

ライター。1987年生まれ。広島大学教育学部卒業後、教育現場で勤務しながらフリーライターとして旅行、暮らしなどに関する執筆を手がける。
趣味は旅行とアウトドア。現在の愛車は、トヨタ・パッソ。

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