カーコーティング
2023.08.14
車の樹脂パーツについた水垢は落とせる?
車の樹脂パーツについた水垢は落とせない?
車の樹脂パーツに水垢がつくと、見た目の印象が悪くなります。水洗いをしても、頑固な水垢は落ちません。本記事では、車の樹脂パーツについた水垢を除去する方法を紹介します。
車の樹脂パーツとは?
まずは、車の樹脂パーツがどのような部分に使われているのか、確認しておきましょう。車種によって、樹脂パーツを多く使用しているケースがありますので、愛車をチェックしてみてください。
■車の樹脂パーツの種類を紹介
樹脂パーツは、塗装されていない黒またはグレーのパーツですので、一目で分かります。軽量かつデザインの自由度があるため、車のさまざまな部分に使用されています。樹脂パーツは内装にも使われますが、今回紹介するのは、主に外装で使われるパーツが中心です。
【樹脂パーツの例】
・バンパー
・フェンダーアーチ
・カウルトップ
・サイドステップ
・ワイパーアームベース
これまで、商用車に多く使われていた樹脂パーツですが、近年のアウトドアブームで、SUVやアウトドア色の強い車にも採用されるようになりました。そんな樹脂パーツですが、年数が経つと色褪せてくる特徴があります。次の項では、樹脂パーツに水垢がつく原因を紹介します。
車の樹脂パーツに水垢がつく原因
最近では、ファッション性も兼ねて使用される樹脂パーツですが、水垢がつくと白っぽくなってしまいます。特に屋外駐車場で保管している車は、水垢が付着しやすいため注意しましょう。以下に、樹脂パーツに水垢が付着する原因を紹介します。
■樹脂パーツは塗装されていないから
樹脂パーツはそもそも塗装されていないため、常にさまざまな外的要因にさらされています。塗装という保護機能が施されていないがゆえに、常に水垢が付着しやすい状態になっているのです。
■樹脂パーツは直射日光に弱い
未塗装の樹脂パーツは、紫外線の影響を非常に受けやすいパーツです。強い紫外線を受け続けると、樹脂パーツが白っぽくなってきます。樹脂パーツが劣化してくると、水垢も付着しやすくなり、見た目も悪くなります。
■酸性雨によるダメージ
酸性雨が樹脂パーツに染みつき、紫外線を含む強い太陽光で乾くというサイクルを繰り返すことで、頑固な水垢が付着します。屋外で車を保管している場合、手入れをしなければ、素人では落とせない状態になります。
車に付着した水垢を除去する方法とは?
すでに樹脂パーツに水垢が付着している車は、以下の方法で除去しましょう。自分で作業しても落ちない方や、自分で除去する自信のない方は、洗車のプロに相談することをおすすめします。「コーティング専門店」「ガソリンスタンド」「ディーラー」などで、樹脂パーツの水垢除去を行っています。
■樹脂パーツの汚れを洗い流す
樹脂パーツの水垢を綺麗に落とすために、まずはカーシャンプー(中性洗剤)を用いて汚れを落とします。樹脂パーツは表面が凸凹しているので、毛先が細く硬いブラシで表面をブラッシングすると、汚れが落ちやすくなります。樹脂パーツは傷つきやすいため、強く擦らず丁寧に作業しましょう。
■洗車で落ちない汚れをメラミンスポンジで除去する
水洗い洗車で落ちない汚れは、メラニンスポンジを使用して優しく擦りましょう。さらに、水垢落とし用のクリーナーを使用することで、除去効果が上がります。ただし、コンパウンド入りの水垢落としクリーナーを使用すると、磨き傷になる恐れがあります。樹脂パーツの目立ちづらい場所で試すか、コンパウンドが含まれていないクリーナーを選びましょう。
■樹脂パーツ用のコーティングを塗布する
樹脂パーツに水垢が付着しないよう、洗浄後はコーティングを施工します。樹脂パーツ専用のコーティングを施工すれば、保護効果だけでなく、艶出し効果にも期待できます。樹脂パーツにコーティングするポイントは、スポンジで強く擦りすぎないことと、直射日光を避けて作業することです。強く擦ると傷がつき、直射日光の下で作業をするとムラになります。新車の樹脂パーツにコーティングを施工すれば、未然に水垢の付着を防げますので、水垢がつく前の施工をおすすめします。
■コーティング剤を拭き上げる
樹脂パーツにまんべんなくコーティングを施工したら、マイクロファイバークロスで綺麗に拭き取ります。拭き取り作業まで丁寧に行わないと、太陽光の影響でムラになります。せっかく水垢を落としても、結果的にムラができては元も子もありません。また、マイクロファイバークロスで拭き上げる際も、優しく傷がつかないように作業しましょう。
まとめ
車の樹脂パーツに水垢が付着するとなかなか頑固で、落とせません。可能であれば、水垢が付着する前にコーティングの施工をおすすめします。樹脂パーツのコーティングについては、お気軽にコスモのサービスステーションにご相談ください。
カーコーティングに関するご相談は、こちらからどうぞ。
筆者プロフィール
moto
1986年生まれ。自動車整備学校を卒業後、板金屋を経て地元の整備工場で整備士として働く。車業界歴は7年。国内外の乗用車からカスタムカーまで、様々な車を整備してきた知識と経験が強み。整備士を離れた現在は、ライターとして中古車の選び方などを中心にメディアへ出稿。週末は子供と一緒に釣りやアウトドアを楽しんでいます。