カーコーティング
2023.06.14
白い車にコンパウンドを使うときの注意点
白い車についた傷はコンパウンドで磨こう
白い車は、傷がつくと非常に目立つカラーです。そんなときに便利なのが、コンパウンドです。白い車に傷がついたら、コンパウンドで磨いて落としましょう。白い車への施工方法と、注意点を紹介します。
コンパウンドとは?
まずは、コンパウンドで傷や汚れが消える仕組みを紹介します。白い車は、傷や汚れが目立つため、コンパウンドは欠かせないアイテムです。上手に使いこなしましょう。
■コンパウンドで傷が消える仕組みとは?
勘違いしやすいのですが、傷が消えるといっても、完全に修復する訳ではありません。クリア層に付着した傷であれば、コンパウンドで磨くと傷を目立たなくできます。クリア層に付着した傷(凹凸)を磨くことで、傷が消えたように見えるのです。白い車の場合、ぶつけた対象物の塗装が付着して目立ちますので、コンパウンドを持っていると大変便利です。ただし、激しい損傷や、下地にまで及んだ傷は、コンパウンドだけでは修復できません。
コンパウンドの選び方
一口にコンパウンドといっても、さまざまな種類があります。それぞれに特徴がありますので、コンパウンドを選ぶ際の参考にしてください。
■目の粗さの違い
コンパウンドには、細かく目の粗さが設定されています。大きく分けると粗目(傷消し)、中目(仕上げ)、細目(艶出し)と、目の粗さを使い分けて傷を消します。市販品のコンパウンドを調べると、コンパウンドの目の粗さを数字で表している場合もあります。概ね800~15,000の範囲で表していますが、この数字が大きくなればなるほど、粒子が細かくなります。目立つ汚れに対しては、目の粗いコンパウンドで磨いて、徐々に目の細かいコンパウンドに切り替えて仕上げましょう。粗目のコンパウンドでも消えない場合は、傷が深い可能性があります。
■ペーストタイプとリキッドタイプ
コンパウンドには、クリーム状のペーストタイプと、液体のリキッドタイプがあります。それぞれにはメリットとデメリットがありますので、扱いやすいものを選びましょう。
【ペーストタイプのメリット】
・使用中に垂れにくい
・比較的安価
【ペーストタイプのデメリット】
・一度開封すると固形化するため長期保管に向かない
・ムラなく磨くのが難しい
【リキッドタイプのメリット】
・商品ラインナップが豊富
・液体タイプでムラなく磨ける
【リキッドタイプのデメリット】
・ポリッシャー使用に向かない
・乾燥が早いため素早く作業する必要がある
■水性と油性
コンパウンドには、水性と油性がある点にも気をつけましょう。水性のコンパウンドは研磨力があり、作業後に洗い流しやすい特徴があります。油性のコンパウンドは、磨いているときに粉っぽくなりづらいため、作業性に優れています。
白い車にコンパウンドを使うときの流れと注意点
白い車は汚れが目立つため、丁寧な作業が大切です。綺麗に磨いたつもりでも、拭き上げ後に磨き残しが目立つのも白い車の特徴です。ここでは、白い車をコンパウンドで磨くときの流れを紹介します。
■水洗いで汚れを落とす
まずは、カーシャンプーを使用して水洗い洗車を行います。磨く前に水洗い洗車を行う理由は、ホコリや泥汚れを落として、磨き傷を防ぐためです。また、水洗いでは落ちない傷を確認しやすくする意味もあります。柔らかいスポンジを使用して、汚れを丁寧に洗い流しましょう。
■コンパウンドでボディを磨く
洗車後であれば、白い車の場合は比較的傷を見つけやすいです。まずは、目の細かいコンパウンドで試しに磨いて、傷の状態をチェックしましょう。磨いても落ちないようであれば、粗めのコンパウンドを使用しましょう。その後、徐々にコンパウンドの目を細かくしていけば、綺麗に仕上がります。その際、使用するコンパウンドによって、スポンジを使い分けると仕上がりの完成度が上がります。もし、磨きづらいようであれば、水を少し含ませると作業性が上がります。作業の注意事項としては、局所的に粗目のコンパウンドで強く磨いてしまうと、クリア層が薄くなってしまうこと。磨く際は、気をつけてください。白い車の場合、「ドアノブ付近」「ドアミラーの下」「灯火類の下」に汚れが付着しやすいため、水垢も一緒に除去することをおすすめします。
■最終確認を行う
仕上げのコンパウンドで磨き上げたら、マイクロファイバークロスで拭き上げます。その際、明るい場所で確認すると、磨き残しを発見しやすくなります。屋内であれば、ハンディライトなどで照らして確認しましょう。磨き残しがあれば、再度仕上げ用のコンパウンドで磨きましょう。
まとめ
白い車は、汚れが目立ちやすいため、こまめなお手入れが大切です。定期的なコーティングと併せて、コンパウンドを使用した傷消しや、作業時の下地処理も欠かせません。自分で作業する自信がない方は、コスモのサービスステーションにご相談ください。
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筆者プロフィール
moto
1986年生まれ。自動車整備学校を卒業後、板金屋を経て地元の整備工場で整備士として働く。車業界歴は7年。国内外の乗用車からカスタムカーまで、様々な車を整備してきた知識と経験が強み。整備士を離れた現在は、ライターとして中古車の選び方などを中心にメディアへ出稿。週末は子供と一緒に釣りやアウトドアを楽しんでいます。