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車に洗車傷がつく原因は? 防ぐ方法はある?

 
車に洗車傷がつく原因は? 防ぐ方法はある?

洗車で傷がつく原因と防ぐ方法を解説

ふと、愛車を見たときに「あれ? 細かい傷が増えたな」と思ったことはありませんか? 擦ったりぶつけたりしたわけでもないのに車についた細かい傷は、洗車が原因である場合が多いのです。洗車のやり方や環境によって、車に傷をつけてしまうことがあります。今回は洗車で傷がつく原因と、傷がつきにくい洗車方法をお伝えします。

目次

なぜ洗車で傷がつくのか?

なぜ洗車で傷がつくのか?

まず、洗車で傷がついてしまう2つの原因をみていきましょう。

■洗車機を使って洗車をする

洗車機は大変便利ですが、手洗い洗車に比べて傷がつくリスクが高くなります。
洗車機によるブラッシングが強すぎたり、ブラシの素材が硬かったりすると、車の塗装面を傷めてしまいます。また、車の汚れがひどかったり、洗車機のブラシに砂汚れが付いていたりした場合には、さらに傷が付きやすくなってしまいます。


■定期的なコーティングを行っていない

洗車機を使用すると、ブラシによる線傷が増えます。「定期的に洗車しているから、車の汚れが原因で傷がつくことはないはずなのに!」と思うかもしれません。けれども、毎回洗車機を使っていると汚れは落とせても、やはり傷は増えてしまうものです。3ヶ月、もしくは半年に1度は、カーコーティング施工して塗装面を保護しましょう。コーティング被膜で塗装面を保護することで汚れも付着しにくくなり、傷もつきづらくなります。

注意!傷がつく洗車のNG行動とは?

注意!傷がつく洗車のNG行動とは?

前項では、傷がつく原因について説明しました。ここからは「やってはいけない、洗車のNG行動」を紹介します。正しく洗車することで、洗車による傷を防ぎましょう。

■汚れを水洗いしないで洗車する

水洗いして汚れを落とす前に、いきなりスポンジで擦ってはいけません。まずは水洗いして車のボディーに付着した汚れを落としましょう。そうしないと、車についた砂ぼこりや砂利で塗装面を傷つけてしまいます。少し大げさにいうと、ヤスリでボディーを擦るようなイメージ。その上、洗車用スポンジの中に砂ぼこりが入ってしまうと、洗車しながら傷をつけることになってしまいます。目には見えなくても、車には黄砂や微細な砂ぼこりが付着しているもの。必ず水で全体を洗い流してから洗車するようにしましょう。


■地面に落としたスポンジやタオルを使う

洗車中、うっかりスポンジやタオルを落としてしまうことがあります。「ちょっと落としただけだから」と、そのまま洗車を続行するのは、絶対にNG! スポンジやタオルに付着した砂利などが、洗車傷の原因になります。スポンジやタオルを一度でも地面に落としてしまったら、水道でよく洗ってから使用するようにしましょう。

■洗車後の拭き取りに目の粗いタオルを使用している

洗車後に使用するタオルにも気をつける必要があります。フェイスタオルやバスタオルのような、繊維の目が粗いタオルの使用はNG。特に、乾いたタオルは固いため、ヤスリ掛けしたように線傷がついてしまいます。洗車後の拭き取りは、柔らかいマイクロファイバークロスを使用しましょう。吸水性にも優れているので、拭き上げが楽に行えます。また、ボディー用とホイール用のタオルを使い分けることで、傷のリスクを減らせます。

■力まかせに洗車する

汚れを落としたいあまりに、力を入れて強くゴシゴシと擦っていませんか? 柔らかいスポンジといえども、強く擦ると傷の原因になります。塗装面を傷めないよう、カーシャンプーをしっかりと泡立てて、優しく洗いましょう。水垢汚れなど、あまりにも汚れがひどい場合は、水垢落としを行いましょう。

洗車傷を防ぐ方法は?

洗車傷を防ぐ方法は?

ここまで、洗車傷がつく原因や洗車傷をつけてしまうNG行動について説明してきました。洗車傷がつくリスクを抑えるにはどのようにしたらよいのでしょうか? 正しい洗車方法を紹介します。

■洗車前にボディーの汚れをしっかりと落とす

スポンジで洗いはじめる前に、水洗いでボディーに付着した汚れを流しましょう。はじめに砂やホコリを落とすことで、洗車傷がつくリスクを低減できます。水洗いの際、高圧洗浄機を適切に使用すると、塗装面を傷めずに落とせて便利です。

■洗車機とカーコーティングを併用する

定期的にカーコーティングを行うことで、洗車機によってついてしまう傷から塗装面を守ることができます。傷に強いガラスコーティングを施工するか、半年から1年に一度、ガラス系コーティングの施工をしてメンテナンスを続ければ、洗車機を使っても傷がつきにくくなります。洗車機とカーコーティングを、効果的に併用することをおすすめします。



■スポンジ・タオルは使い分ける

ホイールやドアの内側などを拭いたタオルで、ボディーを拭くのは絶対にやめましょう。ブレーキダストや、砂ぼこりがタオルに付着して、塗装面を傷つけてしまいます。洗車用のスポンジも、必ずボディー用とホイール用と使い分けてください。

■洗車を行う環境を選ぶ

洗車を行うとき、環境に注意することも大切なポイントです。ホコリが舞いやすい風の強い日や、砂利の駐車場などは洗車する場所には向きません。洗車中にホコリが付着すると、傷の原因になるからです。また、紫外線の影響を受けやすい、炎天下での洗車も避けましょう。ウォータースポットが出来てしまいます。屋外で洗車をする場合は、日差しの弱い、曇りの日や風のない日を選びましょう。

■丁寧に優しく洗車する

ボディーは優しく洗うのが、洗車の基本中の基本。力強くこすっても、汚れが落ちる訳ではありません。洗車用シャンプーをよく泡立てて、汚れを浮かし、なでるように洗いましょう。水垢などの頑固な汚れは、水垢落とし専用シャンプーを活用してください。

まとめ

まとめ

愛車をキレイにしようと洗車をしても、傷がついたら残念な気持ちになってしまいます。洗車の際は、傷がつかないように正しいやり方を守りましょう。すでについてしまった洗車傷が気になる方はお近くのコスモのサービスステーションにご相談ください。

キズ・ヘコミに関するご相談は、こちらからどうぞ。  

筆者プロフィール

筆者プロフィール

moto

1986年生まれ。自動車整備学校を卒業後、板金屋を経て地元の整備工場で整備士として働く。車業界歴は7年。国内外の乗用車からカスタムカーまで、様々な車を整備してきた知識と経験が強み。整備士を離れた現在は、ライターとして中古車の選び方などを中心にメディアへ出稿。週末は子供と一緒に釣りやアウトドアを楽しんでいます。

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