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車の樹脂パーツにコーティングは可能? 施工法と効果を紹介

 
車の樹脂パーツにコーティングは可能? 施工法と効果を紹介

車の樹脂パーツにコーティングをしても大丈夫?

車のボディーコーティングは一般的にも浸透し、馴染み深いメンテナンスといえると思いますが、車の樹脂パーツもコーティングできることをご存知でしょうか? 樹脂パーツを綺麗にすると車の印象が格段にアップします。今回はあまり知られていない樹脂パーツのコーティングについて説明します。

目次

車の樹脂パーツとは?

車の樹脂パーツとは?

そもそも車の樹脂パーツとは、どのような部品のことを指すのでしょうか? かつては安いグレードの車に多く使用されていた部品ですが、 現代ではクロスオーバーSUVなどの、タフさや無骨さを演出するために欠かせないアイテムとなっています。まずは、車の樹脂パーツがどんな部品に使用されているか、確認しておきましょう。

■車の樹脂パーツとは、未塗装のプラスチック部品のこと

車の樹脂パーツは、ダッシュボードやドアの内張りなど、内装部品に多く使用されています。今回の記事では、外装の樹脂パーツのコーティング方法について解説しますので、想定するのは次のような部品になります。

【車の外装に使用している樹脂パーツ例】

・スポイラー
・バンパー
・カウルトップ
・サイドステップ
・フェンダーアーチ
・ドアミラー
・センターピラー

樹脂パーツのコーティングを検討する際、「ボディー用のコーティング剤でも大丈夫?」という疑問が浮かぶのではないでしょうか。実際のところ、ボディー専用のコーティング剤を使ってはいけません。樹脂パーツにボディー専用のコーティング剤やワックスが付着すると、除去するのが難しくなります。車の樹脂パーツにコーティングする際は、必ず樹脂パーツ専用のコーティング剤を使用しましょう。

車の樹脂パーツは劣化する?

車の樹脂パーツは劣化する?

未塗装の樹脂パーツは、劣化するのでしょうか? 鉄製のボディーは、錆や塗装の色あせが気になります。樹脂パーツも塗装面と同様に、色あせや劣化の心配はあるのでしょうか? そんな、樹脂パーツに関する疑問にお答えしたいと思います。

■熱による劣化

未塗装の樹脂パーツは、直射日光やエンジンからの熱の影響を受けやすく、劣化しやすい部品の一つです。特に、エンジンからの熱と日差しを浴びやすいカウルトップは、劣化の進行が激しい部品の一つです。樹脂パーツの劣化は、熱によって油分が抜けると発生しやすくなります。熱から保護するために、樹脂パーツにもコーティング施工しましょう。

■紫外線による劣化

熱と同じく、太陽光による紫外線の影響も、樹脂パーツの劣化を早めます。新車時は黒光りしていた樹脂パーツも、紫外線を浴び続けることで、だんだんと白っぽくなってきます。最近では、クロスオーバーSUVなど、バンパーやフェンダーアーチに樹脂パーツを多く使った車が増えました。外装のアクセントとして取り入れているケースがありますので、白っぽくなった樹脂パーツは、案外目立ってしまうものです。

■車の樹脂パーツの劣化を防ぐ方法はない?

未塗装で黒色の樹脂パーツは、太陽光を吸収しやすい部品です。四六時中、日差しや風雨の影響を受ける屋外駐車場に停めている場合、新車から2~3年で表面が白くなってきます。樹脂パーツの経年劣化を遅らせるためには、屋内駐車場を利用する、専用カバーをかける、などの日差し対策を行いましょう。また同時に今回の記事でとりあげる、樹脂パーツのコーティングをしておくことをおすすめします。樹脂パーツのコーティングについて、詳しくみていきましょう。

車の樹脂パーツをコーティングする流れ

車の樹脂パーツをコーティングする流れ

樹脂パーツが白っぽくなる前に、コーティング施工して劣化を防ぎましょう。ここでは、樹脂パーツにコーティングを施工する流れを紹介いたします。洗車のプロに依頼する場合も、自分で施工する場合でも、基本的な流れは同じです。ただし、未塗装の樹脂パーツは、コーティングに失敗すると、ムラになって目立ちます。樹脂パーツのコーティングがはじめての方や自身のない方は、プロに相談しましょう。

■シャンプー洗車で汚れを落とす

いきなりコーティング剤を塗布するのではなく、まずはカーシャンプーで、付着した汚れを洗い流しましょう。汚れが付着したままだと、コーティングにムラができてしまいます。シャンプーの泡が残ると、シミの原因になりますので、気をつけてください。

■コーティング剤を塗布する

樹脂パーツ専用のコーティング剤を選び、丁寧に塗布します。塗布中も乾燥するとムラになりやすいので、時間を空けて乾燥させないように、一気にコーティング剤を塗布しましょう。

■コーティング剤を拭き上げる

コーティングの塗布を終えたら、綺麗に拭き上げます。この拭き上げの最終工程を怠ると、白ボケして見た目が余計に悪くなります。コーティング剤が残らないよう、丁寧に拭き上げましょう。

まとめ

まとめ

車の樹脂パーツは、見た目の良し悪しがはっきる現れる部品の一つです。劣化して白っぽくなっていると、どんなに綺麗なボディーでも見劣りします。樹脂パーツにコーティングをして、艶やかな状態を保ちましょう。樹脂パーツのコーティングで分からないことは、お近くのコスモのサービスステーションにご相談ください。
カーコーティングに関するご相談は、こちらからどうぞ。  

筆者プロフィール

筆者プロフィール

moto

1986年生まれ。自動車整備学校を卒業後、板金屋を経て地元の整備工場で整備士として働く。車業界歴は7年。国内外の乗用車からカスタムカーまで、様々な車を整備してきた知識と経験が強み。整備士を離れた現在は、ライターとして中古車の選び方などを中心にメディアへ出稿。週末は子供と一緒に釣りやアウトドアを楽しんでいます。

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