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2台目の車の名義が違う場合、自動車保険は安くなる?ならない?

 
2台目の車の名義が違う場合、自動車保険は安くなる?ならない?

2台目の車は自動車保険が安くなる?名義が違うケースで解説

2台目の車を同居する家族が購入した場合、名義が違うケースでも自動車保険は安くなるのでしょうか?2台目に所有する、車の自動車保険の名義が違うケースや、契約時の等級について解説します。

目次

2台目ならセカンドカー割引が適応する可能性がある

2台目ならセカンドカー割引が適応する可能性がある

同居する親族が2台目の車を購入した場合、所定の条件を満たせば、セカンドカー割引が適用されます。セカンドカー割引が適用されれば、割安な等級からスタートできます。通常、自動車保険に加入すると、6等級からスタートします。しかし、セカンドカー割引が適用されれば、7等級から保険が開始できるお得な制度です。それでは一体、どのような条件で、2台目の車の自動車保険が割引になるのか、次の項で触れていきたいと思います。

■名義が違う場合でもOK?セカンドカー割引が適用される条件とは?

2台目の車の名義が違う場合、一定の条件を満たせば、セカンドカー割引が適用されます。以下に、2台目の車の自動車保険がお得になる条件5個を掲載しますので、ご覧ください。

条件1・・・1台目の車の所有者が個人であること

はじめに、車検証の所有者欄が個人名義であることを確認しましょう。ただし、ローンで車を購入した場合は、所有者欄がローン会社やディーラー名義になります。その場合、使用者欄が個人名義であれば問題ありません。

条件2・・・1台目の車の等級が11等級以上であること

2台目の車の自動車保険を加入する際、1台目の車の等級が11等級以上である必要があります。仮に1台目の車と、2台目の車の保険会社が違う場合でも、同様の考えです。

条件3・・・1台目、2台目の車が「自家用8車種」であること

自動車保険に加入している車(1台目、2台目共に)が、自家用8車種であることが必須となります。聞きなれない言葉ですが、以下の内容が車検証の用途や種別に記載されていますので、確認しておきましょう。通常使用の自家用車であれば、特に心配する必要はありません。

①自家用普通乗用車
②自家用小型乗用車
③自家用軽四輪乗用車
④自家用軽四輪貨物車
⑤自家用小型貨物車
⑥自家用普通貨物車(最大積載量0.5トン以下)
⑦自家用普通貨物車(最大積載量0.5トン超2トン以下)
⑧特種用途自動車(キャンピング車)

条件4・・・2台目の自動車保険を新規で加入すること

2台目の車の自動車保険に加入する際は、新規で加入することが条件になります。知人や友人から車を譲り受けた場合は、まず一度解約してもらい、新たに自分名義で加入し直しましょう。

条件5・・・2台目の車の所有者が個人であること

2台目の車の自動車保険に加入する方の名義は、個人であることが条件です。車検証の所有者欄がローン会社やディーラー名義の場合でも、使用者欄が個人名義になっていればOKです。詳しい条件は以下に記載します。

①1台目の契約をしている記名被保険者
②1台目の所有者
③1台目の所有者の配偶者
④1台目の所有者、その配偶者の同居する親族

自動車保険のセカンドカー割引のメリットとは?

自動車保険のセカンドカー割引のメリットとは?

2台目の車の自動車保険(セカンドカー割引)のメリットはなんといっても、魅力的な割引率です。損害保険料率算出機構が定める、年齢条件ごとの等級と割引率を記載します。






【年齢条件ごとの割引率】
全年齢補償・・・28%割増(6等級)11%割増(7等級)
21歳以上補償・・・3%割増(6等級)11%割引(7等級)
26歳以上補償・・・9%割引(6等級)40%割引(7等級)
年齢条件対象外・・・4%割増(6等級)39%割引(7等級)

7等級で契約できれば、「全年齢補償」以外は割引された金額で、自動車保険に加入できます。なお、細かな割引率については、保険会社によって保険料の算出方法が異なりますので、見積もりを依頼して確認しましょう。

セカンドカー割引を利用する上での注意点

セカンドカー割引を利用する上での注意点

2台目の車におすすめな、セカンドカー割引の内容を理解いただいたところで、よくある注意点をご紹介しておきます。もし、契約のことで不安なことがあれば、すぐに契約中の保険会社に問い合わせしましょう。保険会社で等級の確認や引継ぎの準備があるため、2台目の車の名義人が違う場合は、早めに連絡するとスムーズに手続きが進みます。

■2台目の車は、補償の重複に気をつけよう

2台目の車の自動車保険に限らず、3台、4台と同居する家族で複数の車を所有している場合、補償の重複に気をつけましょう。例えば、人身傷害補償保険などは、契約している車両以外も補償されます、そのため、新規で購入した2台目の車には、人身傷害補償保険が不要になります。2台目の車の名義人が違う場合、補償に関する部分がややこしく感じるかもしれません。損をしないためにも、保険の見積段階で不明な点は確認しておきましょう。

まとめ

まとめ

2台目に契約する自動車保険の名義人が、1台目と違う場合でも、セカンドカー割引は適用されます。しかし、お得な7等級からスタートさせるには、一定の条件を満たさないといけません。「1台目の車の名義が自分もしくは同居する家族」「11等級以上」といった条件が対象です。2台目の自動車保険をお得に契約するために、名義の確認などはきちんと行っておきましょう。
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筆者プロフィール

筆者プロフィール

moto

1986年生まれ。自動車整備学校を卒業後、板金屋を経て地元の整備工場で整備士として働く。車業界歴は7年。国内外の乗用車からカスタムカーまで、様々な車を整備してきた知識と経験が強み。整備士を離れた現在は、ライターとして中古車の選び方などを中心にメディアへ出稿。週末は子供と一緒に釣りやアウトドアを楽しんでいます。

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