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どんな効果がある?フッ素系カーコーティングのメリット・デメリット

 
どんな効果がある?フッ素系カーコーティングのメリット・デメリット

フッ素系のカーコーティングはおすすめできる?

世の中には、さまざまなカーコーティングが存在します。フッ素系のカーコーティングには、一体どんな特徴があるのでしょうか?今回は、ガラス系と並んで人気のある、フッ素系のカーコーティングを特集します。

目次

フッ素系カーコーティングの効果はいかに?

フッ素系カーコーティングの効果はいかに?

フッ素系カーコーティングとは、その名の通り「フッ素」を主成分としたカーコーティングです。フッ素で車のボディー表面を保護することで、新車のような美しい輝きを放ちます。また、フッ素の被膜は汚れが付着しにくくなる効果がありますので、日々のメンテナンスが楽になります。フッ素系カーコーティングを施工することで、得られる効果は以下の通りです。

■フッ素系カーコーティングで期待できる効果

フッ素系カーコーティングを施工することで、さまざまな効果に期待できます。フッ素には主に、「撥水性」「非粘着性」「撥油性」「耐熱性」といった性質があります。一つずつ詳しく解説していきます。

<撥水性>

フッ素被膜が車の塗装面に定着することで、高い撥水性能を発揮します。雨の日の水弾きが良いだけでなく、洗車もしやすくなる効果があります。

<非粘着性>

非粘着性があることで、フッ素以外の物質がつきづらくなります。フッ素コーティングを施すことで、ガムテープといったテープ類も正常にくっつかなくなります。そのため、汚れなどもつきづらく、日々の手入れが楽になる効果があります。

<撥油性>

泥やホコリといった汚れだけでなく、フッ素には油を弾く効果があります。フッ素の撥油性をイメージしやすいのが、フッ素コーティングされたフライパンではないでしょうか。この撥油性能は、ガラスコーティングなどにはない特徴です。

<耐熱性>

先ほどの例で挙げた通り、フッ素コーティングはフライパンにも使用されることから、熱に強い特徴があります。フッ素樹脂は200度前後の耐熱性がありますので、真夏の炎天下でも、紫外線から車の塗装面を守ります。

■フッ素系カーコーティングならガラスにも効果あり?

フッ素コーティングは、車のボディーに施工するだけでなく、フロントガラスなどにも施工できます。ガラス部にフッ素コーティングを塗布することで、雨の日の水弾きが良くなり、クリアな視界が確保できます。また、ボディー同様に汚れが付着しにくくなるので、常に綺麗な状態を保てます。フッ素のガラスコーティングは、ガソリンスタンドやカー用品店で施工してもらえますので、カーコーティングと併せて検討してみてください。

■安価にフッ素系カーコーティングを施工するには?

「フッ素コーティングが気になる」「どんな効果があるのか試してみたい」という方には、手軽に施工可能なスプレータイプのフッ素コーティング剤をおすすします。安価でありながら、手軽にフッ素系カーコーティングを体感できます。スプレーで車に吹きつけるだけですので、初心者でも簡単に施工できます。ただし、スプレーの噴射量を調整できないため、ムラになりやすいデメリットもあります。さらに、手軽さゆえに持続力がない点も見逃せません。あくまで、「フッ素コーティングを試してみる」というスタンスで利用しましょう。

フッ素系カーコーティングはメリットしかないの?

フッ素系カーコーティングはメリットしかないの?

フッ素系カーコーティングの特徴は、残念ながらメリットだけではありません。フッ素特有のデメリットもありますので、良し悪しを比較しながら検討しましょう。

■フッ素系カーコーティングのデメリットとは?

フッ素コーティングを施工することで、汚れの付着を防ぐことができますが、傷を防止する役目は果たしません。フッ素が形成する被膜は、とても柔らかいため、衝撃に弱いのです。
ボディーに小傷がつきづらくしたい方は、ガラスコーティングのように、被膜が硬化するカーコーティングを施工しましょう。また、フッ素系カーコーティングには油分が含まれているため、時間の経年とともに劣化します。そのため、おおよそ3ヶ月に1回、定期的なメンテナンスが必要になります。カー用品店には、初心者でも簡単に施工可能な、スプレータイプのフッ素コーティングが売っています。しかし、簡単がゆえに持続力がありませんので、コーティングを長持ちさせるには、プロによる施工をおすすめします。

まとめ

まとめ

フッ素系カーコーティングは、撥水効果や艶出し効果に期待できるカーコーティングです。フッ素の特性を活かした、耐熱性、撥油性などの効果もあります。ボディーだけでなく、ガラスにも施工できることから、万能なコーティング剤といえるでしょう。しかし、フッ素特有の柔らかい被膜であるため、こまめなメンテナンスが必要です。きちんと車のボディーに施工するには、カーコーティングのプロに相談しましょう。自分で施工するより費用は掛かりますが、それだけの価値はあるといえるでしょう。
カーコーティングに関するご相談は、こちらからどうぞ。  

筆者プロフィール

筆者プロフィール

moto

1986年生まれ。自動車整備学校を卒業後、板金屋を経て地元の整備工場で整備士として働く。車業界歴は7年。国内外の乗用車からカスタムカーまで、様々な車を整備してきた知識と経験が強み。整備士を離れた現在は、ライターとして中古車の選び方などを中心にメディアへ出稿。週末は子供と一緒に釣りやアウトドアを楽しんでいます。

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