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他人の車で事故った! 自動車保険はどうなる!?

 
他人の車で事故った! 自動車保険はどうなる!?

大丈夫だろうと思っているときに限って起きてしまうのが交通事故。もし皆さんが、だれか他人の車を借りて乗っていたときに事故にあってしまったら。壊してしまった、あるいは人を怪我させてしまった場合、あなたならどうしますか?

目次

「他車運転特約」が付いていますか?

「他車運転特約」が付いていますか?

他人の車に乗る際に確認して欲しいことがあります。普段乗っている自動車がある方は、それに他車運転特約というものが付いていれば、もし他人の車で事故を起こしたとしても、その保険の補償内容で補償されることになります。本人名義ではなくとも、同居の家族まで補償範囲になっている場合は、おうちの自動車で加入している保険の補償範囲で基本的には保証されることになります。

しかし、もしそれがない場合だと、万が一他人の車で事故を起こした際に、無保険状態になってしまう可能性が高いです。

最近の自動車は『ちょっとぶつけたくらい』と軽く考えていても修理代がかなりかかることがあります。さまざまな電子デバイスが装着されていて、鉄板を元通りにすること自体は手間も費用も昔と変わらないでしょう。しかしそういった電子機器が破損してしまったりすると、交換取り付け、さらに新車装着のものを後で付けますのでセットアップに別途費用が掛かります。

それでもものだけでしたら、何とかなります。これが歩行者を巻き込んでいたり、同乗者を巻き込んでしまっていたりした場合、やはり事態は深刻です。費用的なものはもちろん、怪我をした人の人生の可能性を狭めてしまったり、変更を余儀なくさせてしまったりすることは少なくないのです。

もっともそれは他人の車を借りていたかどうかではなく、自分の自動車であっても同じことではあります。ただ保証されるかどうかということで言うと、この特約がなく、他の保険にも入っていない場合は無保険状態ということになりますので、こうした損害をすべて一人で一生かけて支払っていかなければならないということになりかねません。とても大きな負担を抱えることになるのです。

運転した自動車が「ドライバーを限定しない保険」であれば補償されるケースも

運転した自動車が「ドライバーを限定しない保険」であれば補償されるケースも

今時、個人名義の自動車ではめったにないと思われますが、運転者を限定しない保険というのも中にはあります。事故を起こしてしまったときに運転した自動車がもしそういう保険に入っている場合はそれで賄われる場合もあるのです。

しかし、一般的にこういうものは保険料も高いため、現在はせいぜい同居の家族くらいに制限されている保険が一般的ではないでしょうか。一方、レンタカーなどは最低限の補償をカバーしている自動車保険への加入が義務付けられています。

とにかく運転する他人の車、あるいは同居の家族が持っていて自分も運転者としてカウントされている自動車のどちらかに、万が一の際に補償される保険がかかっていて、自分が補償対象になっているかは確認することをおすすめします。

他人の車にも自分の車にも、どちらも自分が保険の対象に含まれていない場合は一日単位のドライバーズ保険に加入しましょう

他人の車にも自分の車にも、どちらも自分が保険の対象に含まれていない場合は一日単位のドライバーズ保険に加入しましょう

もし他人の車を運転する機会がある場合で、自分が補償範囲に含まれる保険が一つもないという時は、一日単位で加入できるドライバーズ保険に加入しましょう。

これはそもそも自分名義の自動車に乗るときは使えなくて、他人名義の自動車に乗るときに入ることができる保険です。

スマートフォンからも手続きできますし、コンビニの端末などでも加入することができます。とても簡単で、最近日ごろ自分の乗る車がないなかで、必要に応じて他人の車に乗るという人が少なくないことから、実は人気の保険でもあるのです。

一日単位で加入でき、基本的なプランであれば一日当たり500円から。車両保険を付けたり、補償範囲、対象を広げても1,500円程度とリーズナブルな価格設定であることも、人気の理由でしょう。

軽はずみに他人の車を運転すべからず!

軽はずみに他人の車を運転すべからず!

ただ、こういう疑問を抱えている人は少なくないので、それ自体はそれほど問題ではないのです。しかし、普段から自動車に乗っていない人はあまり実感がないことかもしれないので警鐘を鳴らす意味で申し上げると、他人の車にはあまり軽はずみに乗らない方がいいと言いたいです。レンタカーや試乗車など、広く乗ってもらうために用意されている自動車ならいざ知らず、他人の車で事故を起こしてしまうと、事故の被害者の人はもちろん、自動車の持ち主にも迷惑が掛かります。

安易な気持ちで運転しても、自動車は一歩間違えば凶器です。人の命を一瞬で奪ってしまう可能性があるのです。慎重には慎重を重ねて運転する。特に普段自分で運転しているわけではない自動車、他人の車なのですから。

慎重に乗っていれば必ず事故は防げる、というものでもないのですが、少なくとも、最低限他人の車を運転するのだ、という緊張感がなければ、どんな惨事に巻き込まれても文句は言えない面があると思います。

自動車があれば楽しい体験もたくさんできます。自動車があるからこそ出会える人もいたりします。そのくらい尊いものだと思うのです。でも、それは危険と隣り合わせだということを常に肝に銘じ、緊張感をもってハンドルを握ることが大切です。他人の車では尚いっそう。

お近くのコスモのサービスステーションでは保険の取り扱いもあるようです。例えば普段乗っている家の自動車の保険対象はどのようなものか。内容を確認して、必要に応じて見直すのもよいかもしれません。他人の車に乗るかどうかにかかわらず、是非保険に関しても、分からないことがあれば、気軽に質問してみるとよいかもしれません。
コスモの自動車保険はこちらから  

筆者プロフィール

筆者プロフィール

中込健太郎
合同会社アセアンプラスコンサルティング パートナーライター

自動車ライター。1977年生まれ。神奈川県出身。武蔵工業大学(現東京都市大学)工学部電気電子工学科・水素エネルギー研究センターを卒業後、自動車産業向け産業機械メーカーを経て、大手自動車買取販売会社で店舗業務からWEB広告、集客、マーケティングなどに携わる。現場経験に基づくクルマ選びや中古車業界の事情は今も明るいことから、ユーザーはもとより、自動車販売の現場からの信頼も厚い。幼少期からクルマをはじめとした乗り物好きが高じ、車種を紹介するコンテンツなども手掛ける一方、「そのクルマで何をするか」をモットーに全国をクルマで旅行し、食べ歩き、温泉巡り、車中泊といったカーライフに関する執筆も多数手がける。

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