CAR LIFE MAGAZINE

お役立ち情報

タイヤのボルトにはどんな役割がある?

タイヤのボルトにはどんな役割がある?

意外と知らない、タイヤのボルトについて解説

普段注目されることは少ないものの、車の重要な部品の一つに「ボルト」があります。ボルトの役割や構造について、ご存知でしょうか?今回は、車の安全に関する大切な部品であるタイヤのボルトについて解説します。これを機会に理解を深めましょう。

目次

タイヤのボルトの役割と構造とは?

タイヤのボルトの役割と構造とは?

まずは、車のボルトの役割と構造について解説します。普段、タイヤが装着された状態しか見る機会がないので、タイヤのボルトについて気に掛けることはそう多くありません。これを機に、タイヤのボルトについて学びましょう。

■ボルトの役割

タイヤのボルトは「ハブボルト」とも呼ばれ、タイヤ(ホイール)を車体に組み付ける際にボルトとナットで固定します。普通車の場合、4本または5本1組のボルトでタイヤを支えます。実は、ボルトで固定しているのはタイヤだけでなく、ブレーキローターも一緒に共締めしています。車を安全に走行させるための重要な部品ですので、1本でも折れてしまったら走行不可となります。すぐに修理の手配をしてください。


■ボルトの構造

ボルトの構造はシンプルで、車軸を支えるハブユニットに、ホイールを固定するためのボルトが組み込まれています。走行中に抜けないよう、ボルトにはスプラインという縦溝を刻んで、ホイールハブの裏側から打ち込んでいます。多くの日本車の場合、ホイールハブに取り付けられたボルトとナットでホイールを固定します。欧州車の場合は、ホイールハブ側にボルト穴が開いており、1本1本ボルトでホイールを固定していきます。ナット固定式とボルト固定式の違いについては、後ほど詳しく解説します。

ボルトの規格とは?

ボルトの規格とは?

タイヤのボルトは、メーカーや年式によって規格が異なります。国産車と外車でもボルトの仕様が異なりますので、まずはボルトの規格の見方について解説します。

■ボルトの規格の見方

ボルトの規格の見方は、以下の6項目が基準となります。社外品に交換する際や、純正のボルトを交換するときの参考にしてください。

M12×P1.25 21HEX

M・・・ミリメートル
12・・・ボルトの直径(mm)
P・・・ボルトのネジ山ピッチ
1.25・・・ネジ山とネジ山の間隔(mm)
21・・・ボルト面の2面幅
HEX・・・ナット形状 六角形(HEXAGON)

日本車の場合、ボルトの規格はM12でネジ山のピッチが1.25と1.5の2種類です。規格はメーカーや年式で変わりますので、「ボルトの直径」と「ネジ山ピッチ」という言葉だけでも覚えておきましょう。

■ボルトは自分で交換できる?

ボルトの規格は種類が多くないものの、交換するには専門知識と高い技術が必要なため、整備工場などの専門のお店に依頼しましょう。自分で取り替えて、やり方が誤っていた場合、「走行中にタイヤが外れる」「ブレーキに不具合が生じる」などの可能性があり、危険です。

日本車と欧州車でボルトの種類が違う?

日本車と欧州車でボルトの種類が違う?

先ほども簡単に触れましたが、日本車と欧州車ではタイヤを取り付けるボルトの種類が異なります。ここでは、日本車と欧州車のボルトの違いについて解説します。

■日本車はナット固定式で作業性を優先

一般的な日本車は、ホイールハブからボルトが出ているナット固定式です。ナット固定式の接続面は、ホイールハブにボルトを固定している部分と、ホイールを取り付けてからナットで固定する2点接続になります。特徴としては、ボルトにホイールを取り付け、ナットで固定するだけですので、脱着がしやすく作業性に優れています。後ほど紹介するボルト固定式と比べると、剛性が劣りますが、日本の走行条件では問題ありません。日本では高速走行の頻度が少なく、高速道路でも120km/h程度の速度ですので、欧州車ほどの剛性が求められていないことが理由です。

■欧州車はボルト固定式で剛性を強化

欧州車が採用しているボルト固定式は、ホイールハブ側にネジが切られており、ホイールと一緒にボルトで固定します。ナット固定式と違い、接続面はホイールハブとボルトの1点になります。ボルト固定式であれば、高速走行からの減速・停止でも強力な制動力を発揮します。そのため、ドイツのアウトバーンなどで、日常的に150km/hを超えるスピードで走るような欧州車に採用されているのです。ボルト固定式のデメリットとしては、作業性の悪さです。重たいタイヤを持ちながら、ボルト穴とホイールの取り付け位置を合わさなければならず、一人で作業するにはコツがいります。また、取り付け時にボルト穴を潰してしまうと、ホイールハブごと交換することになります。

まとめ

まとめ

タイヤのボルトについては、普段あまり気にすることがなく、おろそかにしてしまいがちな部品です。しかし、タイヤを支える重要な部品ですので、タイヤ交換と同じく定期的にチェックしたい部品の一つです。タイヤのボルトに関する疑問については、タイヤのプロが在籍するコスモのサービスステーションにご相談ください。
タイヤ販売・取付に関するご相談は、こちらからどうぞ。  

筆者プロフィール

筆者プロフィール

moto

1986年生まれ。自動車整備学校を卒業後、板金屋を経て地元の整備工場で整備士として働く。車業界歴は7年。国内外の乗用車からカスタムカーまで、様々な車を整備してきた知識と経験が強み。整備士を離れた現在は、ライターとして中古車の選び方などを中心にメディアへ出稿。週末は子供と一緒に釣りやアウトドアを楽しんでいます。

タイヤ販売・取付について
詳しく見る
記事一覧へもどる