コスモ車検
2023.06.14
ブローオフバルブ装着車は車検に通らない?
車検に通るブローオフバルブとは?
ターボ車に装着するブローオフバルブは人気があるチューンアップパーツ。純正品から社外品へ交換することでタービンの性能を最大限に発揮させることもできます。今回は車検に通るブローオフバルブについて解説します。
ブローオフバルブとはどんなパーツ?
まずは、ブローオフバルブの役割と種類について解説します。「そもそもブローオフバルブって何?」というような、ターボ車のことをよく知らない方は、これを機に理解を深めましょう。
■ブローオフバルブの役割
ブローオフバルブは、ターボ車に装着する部品の一つです。社外パーツのイメージがありますが、ターボ車であれば純正でも装着されています。ターボ車のアクセルをオフにすると、スロットルバルブが閉じてコンプレッサーとスロットルバルブ間で圧縮空気が逆流(サージング)します。余剰圧力となった圧縮空気がターボユニットに逆流してしまうと、ターボチャージャーの破損につながります。タービンブレードに余剰圧力の負荷が掛かれば、レスポンスも悪くなりますので、余分な圧力を逃がすためにブローオフバルブを設けています。ターボ車特有の「プシューン」という音は、ブローオフバルブが圧縮空気を開放するときの音になります。
■大気開放式バルブ
圧縮空気を吸気管に戻さず、大気開放するタイプのブローオフバルブを「大気開放式バルブ」と呼びます。商品名によってはリリース式とも呼びますが、社外品の大半が大気開放式のブローオフバルブになります。社外パーツに交換することで、アクセルオフの状態から再度踏み込んだときのレスポンスが向上します。低速域から高速域まで、クイックなアクセルワークが可能になります。
■リサーキュレーションバルブ
主に自動車メーカーの純正に採用されるのが、リサーキュレーションバルブです。圧縮空気を大気開放せずに、コンプレッサーの手前にある吸気管に戻します。エンジンの燃焼室で発生する圧縮空気には、有害な物質が含まれているため、再循環させる意味で大気開放しない仕組みになっているのです。
社外品のブローオフバルブを取り付けると車検に通らない?
純正品から社外品のブローオフバルブに交換すると、車検に通らなくなるのでしょうか?純正ターボ車は、なぜ車検に通るのでしょうか?ここでは、車検時のブローオフバルブの考え方について解説します。「純正で通るなら大丈夫」ということではありませんので、ブローオフバルブを交換したい方は必ず理解しておきましょう。
■大気開放式ブローオフバルブは車検に通らない
第一に、ブローオフバルブの大気開放式(リリース式)を取り付けている車両は車検に通りません。ブローオフバルブから排出されるブローバイガスは、大気汚染の原因につながります。そのため、道路運送車両法の「ばい煙、悪臭のあるガス、有毒なガス等の発散防止装置」に抵触することから、大気開放式のブローオフバルブは車検非対応となります。ただし、純正品の様に、逆流した余剰圧力をサクション側に戻すタイプであれば、車検に通ります。社外品に交換する場合は、サクションリターンタイプのブローオフバルブを選びましょう。
ブローオフバルブを取り付ける際の注意点とは?
社外品のブローオフバルブに交換する場合は、どのような点に注意すればよいのか解説します。外観では判断できない部品ですので、車検当日や直前に慌てないよう、確認しておきましょう。
■ブローオフバルブを装着したまま車検を通す方法
ブローオフバルブを交換して車検に通す際は、必ず「車検対応品」を選びましょう。余剰圧力を吸気側に戻す仕組みのサクションリターンタイプであれば、純正品同様に車検に通ります。競技用の大気開放式のブローオフバルブは、車検に通らないだけでなく、道路運送車両法に抵触するため注意が必要です。高性能で車の能力を最大限に発揮でき、大きなリリース音が刺激的な競技用ブローオフバルブは、サーキットでの使用に留めましょう。ターボチャージャーの性能を最大限に発揮させ、車検にも通る社外品に交換したい場合は、必ず車の専門業者と相談しながら検討することをおすすめします。
■ブローオフバルブを交換できる業者とは?
社外品のブローオフバルブに交換する際は、車の知識が豊富な業者に依頼しましょう。アフターパーツを豊富に取り扱うカー用品店をはじめ、カスタム専門の業者で相談できます。インターネットで購入したい場合は、持ち込みで取り付けが可能か事前に相談しましょう。
まとめ
ターボ車のブローオフバルブは、ターボチャージャーを構成する上でも重要なパーツです。社外品に交換することで、アクセルのレスポンスがよくなります。しかし、車検非対応品もありますので、コスモのサービスステーションなど車検のプロに相談しましょう。
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筆者プロフィール
moto
1986年生まれ。自動車整備学校を卒業後、板金屋を経て地元の整備工場で整備士として働く。車業界歴は7年。国内外の乗用車からカスタムカーまで、様々な車を整備してきた知識と経験が強み。整備士を離れた現在は、ライターとして中古車の選び方などを中心にメディアへ出稿。週末は子供と一緒に釣りやアウトドアを楽しんでいます。




