車検
2020.12.21
走行距離が増えると、車検費用も高くなるって本当?
車検費用は走行距離によって変わる?
車検費用って、どのように決められているかご存知でしょうか。また、車の走行距離が長いほど車検費用は高くなるのでしょうか。車検費用と走行距離の関係について調べてみました。
車検費用にはどのようなものが含まれるの?
車を購入すると、税金やメンテナンスなど、さまざまな維持費がかかるようになります。中でも特に大きな出費となるのが「車検」。車検費用の相場は普通自動車で6~11万円、軽自動車でも5~7万円ほどといわれており、車の状態によってはさらに高額になることもあります。
みなさんは、「どうして車検費用ってこんなに高いの?」「車検では、何にお金がかかっているの?」と疑問に思ったことはありませんか。そこで、車検費用の内訳について調べてみると、車検費用は「法定費用」と「整備料金」に大きく分けられることがわかりました。それぞれの内容について見ていきましょう。
■車検費用の内訳(1)法定費用
法定費用とは、国に支払う税金や、車に乗る人は必ず加入しなければならない保険の保険料などのことです。具体的にいうと、以下の三つの項目があります。
・自動車重量税
・自賠責保険料
・印紙代
自動車重量税とは、車の重量に応じて科される税金で、車検時に次の車検までの2年分まとめて支払います。一般的な自家用車は、0.5トン以下の場合8200円、1トン以下の場合16400円、1.5トン以下の場合24600円と、0.5トンごとに8200円ずつ自動車重量税が増額されます。車両重量の目安は、コンパクトカーが1トン以下、ミニバンが1.0~2.0トン。軽自動車の場合は重量に関係なく、自動車重量税は一律で6600円と決められています。なお、エコカー減税の対象車は、自動車重量税が割り引きになるという優遇措置がとられています。
車両重量税は、車が古くなると高くなるというルールがあります。具体的には、新車登録から13年経過すると0.5トンあたり3200円、18年経過すると0.5トンあたりさらに1200円ずつ車両重量税が上がります。
次は、自賠責保険料についてです。自賠責保険とは、車を持つ人に加入が義務づけられている損害保険のこと。自賠責保険の保険料も、車検時に2年分まとめて支払うことが一般的です。金額は約2万円で、普通自動車と軽自動車で数百円の差があります。
印紙代は国などに支払う手数料のことで、費用は、約1000~2000円です。
こうして見てみると、車検費用のうち約3~5.5万円が法定費用であることがわかると思います。車検費用全体に占める法定費用の割合って大きいんですね。
■車検費用の内訳(2)整備料金
整備費用とは、車検業者ごとに決められた基本料金や交換する部品代、工賃などのことです。法定費用はどの業者でも一律であるのに対し、整備料金は業者ごとに大きく異なります。一般的に、ディーラーは純正の新品の部品しか使用しないため、整備料金が高くなる傾向があるといわれています。
走行距離が長くなると車検費用も上がるの?
■走行距離そのものが車検費用に影響するわけではない
数年前、私が車を買い替えたとき、「以前より車検費用が安くなった」と感じたことがあります。買い替え前の車は走行距離が15万kmを超えていたため、「もしかしたら、走行距離が車検費用に影響するのでは?」と考えました。では、走行距離の違いによって車検費用は変わるのでしょうか。
車検費用には、自動車重量税や自賠責保険料、車検基本料などが含まれていました。それらの中で、走行距離に応じて料金が変化するものはありません。そのため、走行距離そのものが直接車検費用に影響を与えることはないといえそうです。
■走行距離が長い車は、使用している年数が長いものが多い
「走行距離は車検費用に直接影響を与えない」とはいっても、実際には走行距離が長くなると車検費用が高くなる傾向があります。その理由の一つは、車の経過年数です。車検費用のうち、自動車重量税は新車登録からの経過年数が13年、18年のタイミングで上がるとのことでした。走行距離が長い車というのは、使用している年数が長いものであることが多いです。この経過年数の長さが原因で自動車重量税がアップし、結果的に車検費用が高くなるのです。
■走行距離が長いと、部品の消耗も増える
走行距離の長さが車検費用に影響を与える原因はほかにもあります。それは、走行距離が長くなるほど車の劣化が進むことです。例えば、「タイミングベルト」というエンジン周りの部品や、「オルタネーター」というバッテリーの充電に必要な部品などは、走行距離が約10万kmになると交換が必要だといわれています。このように、走行距離が長いと交換する部品が多くなるため、結果的に車検費用が高くなります。
まとめ
車の走行距離は車検費用を決める直接的な要因ではありません。でも、走行距離が長い車というのは年式が古く、劣化している部品も多いと考えられます。そのため、新車登録からの経過年数によって車両重量税が上がったり、部品の交換に費用がかかったりして、車検費用が高くなる傾向があります。
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筆者プロフィール
imarina
ライター。1987年生まれ。広島大学教育学部卒業後、教育現場で勤務しながらフリーライターとして旅行、暮らしなどに関する執筆を手がける。
趣味は旅行とアウトドア。現在の愛車は、トヨタ・パッソ。