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愛車に付いた傷をDIYでリペアする方法と注意点

愛車に付いた傷をDIYでリペアする方法と注意点

車の傷をリペアするなら傷の見極めと道具選びがポイント

できればすぐにでも直したい愛車のボディに付いてしまった傷。DIYでリペア(補修)するのは難しいと思われがちです。しかし、傷を見極めるコツを知り、適切なアイテムを使えば、DIYでもリペアできます。

目次

DIYでできる傷の種類とリペア方法

DIYでできる傷の種類とリペア方法

それでは、愛車に付いてしまった傷がDIYでリペア可能かどうかを見極める方法とリペア方法について解説していきます。

■爪が引っかからず見る角度で色が変わるのは浅い傷
まず、傷の深さを見極める基準は、手の詰めが引っかかるか、または、ボディの下地が見えているかどうかです。車のボディは、少なくとも3層以上の塗装が施されています。
もっとも、外側に塗られているのは、塗装の保護とつや出しを目的としたクリア層。浅い傷というのは、このクリア層のみが傷ついた状態で、手の爪を当ててもあまり引っかかりません。ですが、塗装表面にはわずかな凹みができ、そこに溜まった汚れや、光が乱反射することで“傷”として目に見えるのです。

■爪が引っかかり金属の色が見えていたら深い傷
そして、深い傷とは、クリア層だけでなくカラー塗装まで削れてしまい、ボディの素地(下地)まで見えている状態。本来の色が削れてしまい、白または金属の色が見えるため、ボディ色に関係なくすぐに“傷”として目立ちます。
これから愛車のリペアに挑戦するなら、クリア層だけの浅い傷なのか、それともボディの素地まで見えている深い傷なのかを見極め、ここからご紹介する傷の深さに合わせたリペア方法を選択してください。

■浅い線傷や擦り傷
爪や衣服などで付いてしまう線傷や擦り傷は、クリア層の表面を平らに均すことで簡単に消せます。
リペア方法は市販されている車用のコンパウンドを使い、あまり力を入れて磨くのではなく、傷を何度も磨くようにしましょう。その際、コツとしては、まず傷の方向に対して直角に磨き、後半は傷の方向に磨くことです。

■深い線傷
固い金属や飛び石などで付いてしまう深い傷は、削れてしまった色もリペアしなくてはなりません。その際に使用するのが、ホームセンターでも購入できる「タッチアップペン」です。
リペア方法は、まず傷を3枚程度重ねたマスキングテープで囲み、傷にタッチアップペンを複数回に分けて盛るように塗ります。
完全に乾燥したら、1500~2000番程度の耐水ペーパーで水を付けながら磨き、重ねたマスキングテープとの段差がなくなったら、1枚マスキングテープを剥がし再び磨きます。その作業を最後の1枚まで繰り返し行い、最後は車用の液体コンパウンドを使って艶を出しつつ整えていきます。
コツとしては、タッチアップペンを塗る際、一気に塗るのではなく複数回に分けて塗ることです。一気に塗ってしまうとタッチアップペンの塗料に空気が入り込み、仕上がりが滑らかになりません。

DIYでのリペアが難しい車の傷とは

DIYでのリペアが難しい車の傷とは

DIYでのリペアに向かない傷は、範囲が広く深い擦り傷と凹みやエグレを伴う傷です。もちろん、しっかりと下調べを行い、焦らず根気よく作業をすれば、DIYでもリペアすることはできます。しかし、間違った方法でリペアしてしまったり、万が一失敗してしまうと、結果として愛車の傷を悪化させ目立たせてしまう可能性があります。

■範囲の広い深い擦り傷は広範囲の塗装作業が必要■
範囲の広い深い擦り傷は、深い線傷で使用したタッチアップペンでのリペアは不可能。リペアするためには、傷ついた範囲の塗装をすべて削って塗り直さなけばなりません。作業内容は、ボンネットやドアなど、車のパーツそのもを塗り替える。または、傷の面積よりも2倍程度の広い範囲の塗装を削り、元々のボディ色と馴染ませながら塗らなければなりません。キレイに仕上げるには技術と経験はもちろんのこと、風を遮断できる車庫や倉庫など、広いスペースが必要なため、一般の方がDIYでチャレンジするには少々ハードルの高い作業です。


凹みやエグレを伴う傷は、色を塗る前に、表面を平らにしなけばなりません。凹みやエグレをリペアするには、変形した箇所を裏から叩く、もしくは表から引き出したのち、車専用のパテを使い凹凸を平らにしていきます。
パテ盛り作業はしっかりとした下地処理をしなければならず、また、もともとのボディ面と段差なく仕上げるのは、かなり難易度の高い作業です。しかも、パテ盛りに失敗したからといって、そこからプロにお願いすると、パテの剥離や下処理に手間がかかり、余計な費用と時間を無駄にすることになってしまいます。

まとめ

まとめ

愛車の傷をDIYでリペアすれば、修理費用を大きく削減することが可能です。しかし、無理をすれば余計に傷を目立たせるだけでなく、さらなる修理費用がかかる可能性もあります。少しでも凹みがある傷なら、まずプロに相談するようにしましょう。

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筆者プロフィール

筆者プロフィール

増田 真吾

和とROCKを愛する自動車ライター。自動車整備士として国産ディーラーや大手中古車販売店に約18年間勤務したのち、独立しフリーの自動車ライターへ。国家資格整備士と自動車検査員資格を保有し、レースから整備、車検、中古車、そしてメカニカルな分野まで幅広い知見を持つ。昔の彼女が付けた肩書は「熱血太鼓車バカ」。

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