クルマ買取・販売
2020.10.29
プロが伝授!中古車買取トラブルの対処法アレコレ
トラブル満載?中古車買取で気を付けたいこととは
中古車買取をする機会なんて、何十回もやってくるものではありません。そのため、思いがけないトラブルに遭遇することもあります。今回は、中古車買取におけるトラブルと対処法を伝授いたします。
中古車買取で発生するトラブル事例
まず最初にお断りしておくと、全国展開する名の知れた中古車買取チェーンにおいて、今回お伝えするようなトラブルに遭うことはまずありません。ただ、中古車買取業界は広く競争も激しいため、質の悪い買取店もまだ存在します。ここでは、知っておくといざというときためになる、中古車買取トラブルの事例をいくつか挙げておきます。
■トラブル1 中古車買取契約キャンセルの拒絶&高額すぎる違約金の請求
中古車買取契約を業者と交わしたものの、何らかの事情で「契約をキャンセルしたい」と考えることもあります。しかし、中古車買取業者からキャンセルを断られる、もしくは高額な違約金を請求されるというトラブル事例があります。
違約金さえ支払えば契約後であっても、中古車買取はキャンセル可能です。大切のはキャンセルできるか否かより、請求される「違約金の上限」です。消費契約法においてキャンセル時の違約金は、「事業者に生ずべき平均的な損害額を超える部分については無効」と定められています。
そのため、中古車買取契約のキャンセルで、数十万円もの違約金を請求するのは法的に無効。万が一法外な違約金を請求されたときは、仮に契約書に金額が明記されていたとしても、支払いに応じる必要はありません。
一方、中古車買取契約は訪問販売などと異なり、クーリングオフ制度の対象外です。そのため、中古車買取業者が独自の定めた契約後の猶予期間を過ぎた場合、請求された違約金を支払う必要があります。なぜなら、猶予期間を過ぎる車買取業者は整備や清掃など、具体的に転売に向け作業を進めるからです。ただ、その場合でも違約金の上限は、法律で「10万円」と定められているので覚えておくと良いでしょう。
■トラブル2 中古車買取代金の未入金&遅延
中古車買取代金の未入金、もしくは遅れてしまうなどのトラブル。そのほとんどは、「必要書類等の不備」が原因です。ごく稀に、資金繰りが上手くいっていない業者に当たってしまうケースもゼロではありませんが、看板を掲げ営業している中古車買取店ならまず大丈夫でしょう。
元プロとして忠告するなら、個人間オークションを利用して中古車を売るのは、金銭トラブルに遭遇するリスクが高いため、よほど慣れていない限り避けたほうが無難です。また、友人・知人相手の中古車買取であっても、トラブル防止のため契約書を交わしたほうが安心です。
■トラブル3 中古車買取契約成立後の査定額減額
ここまで挙げた中古車買取トラブルのうち、いまだに減らないのがこの事例です。中古車買取契約をした後、「傷を見逃していた」とか「エンジンに不具合があった」といった理由をつけてきます。そして、提示した査定額を減額してくるのが定番パターン。
傷や不具合の見逃しは、プロである中古車買取業者のミスです。そのため売り手は、一切減額に応じる必要がありません。また、契約書に再査定する旨が記載されていたとしても、法律を盾に無効を主張できるので覚えておきましょう。
中古車買取トラブルが発生した際の対処法
近年、中古車買取業界の規制強化などの効果により、車買取トラブルは少なくなってきました。しかし、中古車買取トラブルが完全になくなったわけではないため、万が一に備え発生したときの対処法を覚えておきましょう。
■まずは信用できる中古車買取業者選びを徹底する
中古車買取でトラブルに遭遇しない一番の方法は、信用できる買取業者をしっかり選ぶこと。巷には大小多くの中古車買取業者が存在しますが、ラジオやテレビでCMをバンバン流している大手チェーンはまず安心です。もちろん、中小の中古買取業者を利用したからといって、トラブルに遭うわけではありません。大切なのは中古買取業者の規模に関わらず、事前にネットなどで口コミなどをリサーチし、評判の良い買取業者を厳選することです。
また、中古車買取トラブル最大限を防ぎたいのであれば、中古車業界の健全化を図っている団体、「JADRI」に加盟している中古車買取業者がおすすめ。JADRIは加盟業者に対し、契約直後の違約金請求と再査定禁止を義務付けているため、より安心して利用できます。
とはいえ、JADRIに加盟していない中古車買取業者であっても、ほとんどの業者は信用して中古車買取を任せられます。また、1社にこだわらず数社に中古車買取を依頼したほうが、肝心の査定額を引き上げることに繋がります。
■契約書の確認&中古車買取業者との交渉
次に、中古車買取契約を交わす前に契約書に記載されている内容を、しっかり確認することが大切です。分かりにくい記述があったら担当者に聞き、説明があいまいなときはトラブル回避のため、中古車買取業者選びからやり直したほうが良いでしょう。
なお、中古車買取契約書の内容やキャンセル猶予期間と違約金などは、法律の範囲内であれば業者の判断で決定できます。ですので、仮に猶予期間を過ぎ違約金が発生するケースでも、事情を説明・交渉し業者が納得すれば、違約金が免除あるいは減額されることもあります。もちろん、少々の根気とテクニックは必要ですが、中古車買取業者も鬼ではないため、試してみる価値は十分あります。
■車の状態は中古車買取業者へ正直に伝える
これは、中古車買取業者が契約後査定額を減額する根拠となる、「瑕疵担保責任」に対する対処法です。瑕疵担保責任とは、買取契約成立後見つかった傷や不具合の修理費用を、買い手が売り手に請求できるというものです。民法上定められている権利なので、持ち出されると拒否するのが困難になります。
瑕疵担保責任の発生を極力避けるには、現在の愛車の状態でできる限り細かく、不利になりそうなことでも「正直に」買取業者へ伝えることです。過去に起こした事故や修理歴はもちろん、エンジンのかかりがいまいちとか、ブレーキから異音がするなどの情報も話しておきましょう。
不利なことを隠しても、相手はプロですから必ずバレます。伝えても車買取査定額は変わりませんし、下手に隠すと後々査定額減額の口実にされかねないので注意しましょう。
■第3者の専門機関に相談する
悪質な中古車買取業者に捕まりトラブルが深刻化したときは、自分だけで悩まず専門機関に相談するのが一番です。中古車買取に関するトラブル相談窓口として、
● 国民生活センター
● 日本自動車購入協会(JPUC)
があるので、困ったら利用してください。
また、国民生活センターやJPUCでも解決できないほど、重大な中古車買取トラブルに発展した場合は、弁護士の手に委ねると良いでしょう。そうすれば本的根拠をもとに、車買取業者側の過失や、契約書の違法性などを明らかにしてくれるはずです。
まとめ
トラブルに遭遇しないのが一番ですが、中古車買取は大きなお金が動く取引になります。ですので、どんなトラブルが起こりえるのか知り、万が一のとき冷静に対処できるよう備えておきましょう。
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筆者プロフィール
仲野健太
1976年生まれ、福岡県出身。地元ガソリンスタンドで副店長を務めていた際、3級整備士取得。同社指定工場で上長をサポートしつつ整備技術を高め、2級整備士を目指していたものの、会社がガソリンスタンド事業から撤退したため退職。その後つてを頼って中古車販売店に就職。その後縁があり再びガソリンスタンド会社に就職し、その時ふとしたことからライターの仕事と出会う。フリーライター歴は約5年。本格的な整備はもちろん、買取業者比較やメンテナンス、おすすめカー用品紹介やカーローン解説など、多岐にわたる関連記事を手掛けている。ユーザー目線のわかりやすさや、実体験に基づくオリジナリティの高さに定評がある。