クルマ買取・販売
2020.10.29
車買取業界の真実、傷だらけだから価値ゼロは大ウソ!
傷だらけの車でも売れる?車買取の本当のところ
車買取時、傷だらけになってしまった車はお金にならないと思っていませんか。でもそれは大きな勘違いで、傷だらけになったとしても、あきらめなければ必ず車買取業者に売れるのです。
傷だらけの車でも買取OKな3つの理由
まずは、なぜ傷だらけの車でも買取OKなのか。車買取業者が隠している3つの大きな理由について解説します。
■「傷だらけの車」をあえて買取・仕入する業者の存在
皆さんは「傷だらけの車」と聞いて、どういう車を想像するでしょうか。車買取業者的に傷だらけの車とは、板金・塗装しなくては店頭に並べられない程度の車を指します。裏を返すならたとえ傷だらけの車であっても、板金・塗装さえすれば買取業者は利益を得られるのです。当然、傷などの多さや程度に併せ、板金・塗装にかかるコスト分は買取額からマイナスされます。しかし、傷だらけの車というだけで買取不可にならない、と覚えておくべきです。
なぜなら、傷だらけの車を好んで買取・仕入する中古車業者が数多く存在するからです。傷だらけの車は商品化コストがかかる分、キレイな車より数段安く流通します。その反面、板金・塗装は費用の大半を「技術料」が占めるため、手間かけ販売すれば大きな利益を生みます。つまり、自前で板金・塗装をできる業者にとっては、エンジンに不具合を抱えているキレイな車より、傷だらけの車のほうが「儲かる」わけです。
また、事故などでダメージが骨格に至った場合、「修復歴が付く」という理由で買取不可になるケースもあります。確かに、修復歴は大きなマイナスポイントですがそんな車でも仕入れ、「お買い得」として販売する業者もたくさんいます。ですので、どんなに傷だらけでも決してあきらめず、数多くの車買取業者を回るべきだと考えています。
■高性能・長寿命な国産普通車は傷だらけでも海外で大人気!
近年、輸入車に比べ高性能かつ長寿命な国産車の需要が、ベトナム・インドネシアなどの新興国を中心に高まっています。そして、海外ユーザーはあまり傷を気にせず、修復歴の概念すらないため、国内販売に不向きな傷だらけの車でも飛ぶように売れるのです。
この流れを受け大手車買取業者の多くは、国内販売と同時に海外輸出ネットワークを確立しています。その結果、傷だらけの車が海外で活躍する機会も増加し、これまで買取不可だった車でも、売れるチャンスが出てきたのです。
■傷だらけ&不動車でも価値は残っている!
ここまでの解説で、傷だらけの車でも買取される理由はお分かりいただけたはず。ただ、動かなくなった車はさすがに買取されないだろう、と思っている方がほとんどでしょう。しかし、どんなに傷だらけの不動車であっても、必ず「資源」としての価値が残されています。
確かに、傷だらけの不動車はダメージの程度によるものの、「スクラップ」になることが多くなります。スクラップとは鉄くずのこと、一般ユーザーにとっては「ごみ」のように聞こえますが、車買取業者からすれば現金化できる貴重な収入源なのです。
また、たとえ不動車であっても全ての部品が壊れているわけではありません。正常に作動するパーツは車体から外され、修理用パーツとして取引されます。つまり、傷だらけの不動車でも、
● 鉄資源
● 再利用可能なパーツ
分の価値が残っています。
ただし、全ての車買取業者が傷だらけの不動車を買取してくれるわけではありません。なぜなら、価値が残っているとはいえ、その額は数万円に過ぎません。車両の引き取り料や代行手数料などで相殺し、無料で廃車をしてくれるのが関の山です。
傷だらけの不動車を現金化したい場合は、そういった車を専門的に買取する「廃車買取業者」の利用を検討しましょう。
こう切り出されたら要注意!買取業者の会話テクニック
前項で、傷だらけの車でも必ず売れる理由を解説しました。しかし、車買取業者も商売ですから、あの手この手で愛車を安く買取しようとしてきます。ここでは、傷だらけの車に限らず、愛車を買取業者に査定してもらう際、注意して欲しい会話テクニックを紹介しておきます。
■「次の車を購入いただければ下取り分を値引きします!」
これは車を買取してもらうときの基本です。ディーラーが実施している「下取り」は、買取より安めの傾向にあります。なぜなら、ディーラーは車を販売することが本業で、下取りは販売を促進する一手段でしかないからです。
しかも、下取りに出すとどこまでが値引きで、どこからが下取り査定額なのか不透明になります。近年ディーラーも、自社で展開する中古車販売店用に買取も行っています。しかし、傷だらけの車は買取せず、下取りを提案してくることがほとんどです。ですので、傷だらけの車を少しでも高く売りたいのであれば、「買取」を前面に出している業者をチョイスすべきと考えています。
■「引き取りする場合は廃車手数料をいただきます!」
以前、傷だらけの車を手放したことがある場合、「廃車手数料」という名目で料金を請求された方も多いはずです。15年ほど前までは鉄資源の価値も低く、廃車時にリサイクル料を納める「後払い制」でした。そのため、本当に転売しない傷だらけの車を引き取ってもらった場合、多くのケースで手数料が発生していました。
しかし、近年は鉄資源の価値が年々高騰しています。しかも、2005年元旦以降は廃車時必要だったリサイクル料が、新車登録時もしくは継続車検を通過する際の「前払い制」となりました。リサイクル料の支払いは車ごとに1回のみ、つまり2005年から一度も車検を受けていない場合を除き、廃車時のリサイクル料を支払う必要はありません。
しかも、軽自動車は対象外ですが、普通車の場合は毎年の納付する自動車税が、月割計算で還付されます。また、車検期限が残っているケースでは、廃車に伴い自動車重量税と自賠責保険が、軽自動車でも還付されます。ここで注意したいのが、税金等の還付は納付者ではなく、抹消手続きを実施者であること。要するに、車業者に廃車を依頼した場合、還付金は業者がゲットするわけです。
「無料引き取り」なら許容範囲ですが、いまだに廃車手数料を請求してくる車買取業者には注意が必要。というより、そういった買取業者への依頼は「傷だらけかどうか」に関わらず、極力避けたほうが無難です。
まとめ
傷だらけとはいえ、愛着ある車を手放すのであれば、可能な限り高く買取してもらいたいのが心情です。今回解説したポイントと注意点を踏まえ、優秀な車買取業者選びにチャレンジしてはいかがでしょうか。
傷だらけの車や古く修理した車も大歓迎。コスモ石油の中古車買取はこちらから。
筆者プロフィール
仲野健太
1976年生まれ、福岡県出身。地元ガソリンスタンドで副店長を務めていた際、3級整備士取得。同社指定工場で上長をサポートしつつ整備技術を高め、2級整備士を目指していたものの、会社がガソリンスタンド事業から撤退したため退職。その後つてを頼って中古車販売店に就職。その後縁があり再びガソリンスタンド会社に就職し、その時ふとしたことからライターの仕事と出会う。フリーライター歴は約5年。本格的な整備はもちろん、買取業者比較やメンテナンス、おすすめカー用品紹介やカーローン解説など、多岐にわたる関連記事を手掛けている。ユーザー目線のわかりやすさや、実体験に基づくオリジナリティの高さに定評がある。