自動車保険
2023.08.17
クラシックカーに乗るときは、専用の自動車保険の加入を検討しよう
クラシックカーの自動車保険について知ろう
クラシックカーをお持ちの方が自動車保険に加入する場合、車両保険をつけることはできるのでしょうか?クラシックカーの自動車保険に加入する際の注意点について調べてみました。
クラシックカーを購入。任意保険に加入しよう!
■クラシックカーってどんな車?
クラシックカーとは、どのような車のことをいうのでしょうか?調べてみたところ、日本では、明確な定義はないものの、数十年以上前につくられた車のことを「クラシックカー」と呼ぶことが一般的のようでした。
クラシックカーの魅力といえば、デザインがおしゃれであること。数年前、ヨーロッパを旅行していたとき、道路を走っているクラシックカーが周囲の歴史的な街並みと調和していて、美しくて印象的だったのを覚えています。
現在生産されている車にはない、おしゃれでカッコいいデザインのクラシックカーは、世界中で多くの車好きの方たちに愛されています。
■車を購入したら、忘れずに任意保険に加入しよう
クラシックカーであるかどうかにかかわらず、車を購入したら、自動車保険に加入することが重要です。自動車保険は「任意保険」と呼ばれることもありますが、「任意」だからといって加入しなくてもよいというわけではありません。保険に加入していない状態で事故を起こしてしまったら、多額の損害賠償を自費で賄わなくてはならなくなるおそれがあります。車を所有したら、必ず任意の自動車保険に加入しましょう。
■クラシックカーの場合、車両保険に加入するのは難しい?
自動車保険は、自分で必要な補償を選んで加入するようになっています。例えば、相手のケガの治療費や死亡を補償する「対人賠償」、事故で他人の物を壊したときの補償である「対物賠償」、自分自身や同乗者のケガの治療費を補償する「人身傷害」は必ずつけておくべき補償であるといわれています。また、自分の車の修理費の補償が必要なときは「車両保険」をつけましょう。
ただし、クラシックカーの場合は、車両保険に加入できない場合もあるといいます。一般的に、車の価値は、時間が経つほど低下していくもの。車両保険の保険金額は、車の時価相当額に応じて決められるため、どんなに魅力的な車であっても、数十年前に生産されたクラシックカーは「価値が残っていない」と見なされてしまうことがあるのだとか。この場合、車両保険に加入するのを断られてしまうケースもあるそうなので、ご注意ください。
■クラシックカーの場合、保険料が高額になることも
クラシックカーの場合は、無事に車両保険に加入できたとしても、保険料が高額になることもあるので注意が必要です。しかも、クラシックカーは修理代も高くなる傾向があるので、せっかく車両保険をつけていても、保険金額より修理代のほうが高くなり、自己負担金が発生するという可能性もあります。クラシックカーの自動車保険に加入する際は、受け取ることができる保険金額がどのくらいなのかも確認したうえで、車両保険をつけるかどうか考えましょう。
■経年劣化による故障は、車両保険の対象外となるので注意
車両保険は、車の修理費をいつでも補償してくれるというわけではありません。交通事故や飛び石、台風などの自然災害などによって車の修理を行う際は車両保険を使うことができますが、経年劣化による故障の場合は補償の対象外となります。
生産から数十年が経過したクラシックカーは、経年劣化による故障を起こしやすいと考えられますが、その修理に保険は使えませんのでご注意ください。
クラシックカー専用の自動車保険とは
■クラシックカーには、専用の保険がある
保険会社の中には、クラシックカー専用の自動車保険を用意している会社があります。「車両保険に加入したいけれど、クラシックカーだからという理由で車両保険の加入を断られてしまった」「一般的な自動車保険では、車両保険の保険金額が低すぎて不満…」そんなときは、クラシックカー専用の自動車保険の加入を検討してみましょう。クラシックカー専用の自動車保険では、クラシックカーの価値を適切に評価してくれるので、一般的な自動車保険よりも車両保険をつけやすくなっているようです。
クラシックカー専用の自動車保険には、年間走行距離に制限があったり、製造からの経過年数に規定があったりと、加入に制限が設けられています。また、車の状態によっては、クラシックカー専用自動車保険でも、車両保険をつけられない場合もあります。クラシックカー専用自動車保険の利用をお考えの方は、まずは保険会社に見積りを依頼してみましょう。
まとめ
製造から長い年月が経過しているクラシックカーは、車両保険に加入するのが難しく、車両保険に加入できても保険金額が安くなってしまうことがあります。クラシックカーの自動車保険は、保険料が高くなりがちですので、「本当に車両保険が必要か」を考えてみる必要がありそうです。どうしても車両保険をつけたいときは、クラシックカー専用自動車保険の利用も検討してみましょう。
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筆者プロフィール
imarina
ライター。1987年生まれ。広島大学教育学部卒業後、教育現場で勤務しながらフリーライターとして旅行、暮らしなどに関する執筆を手がける。
趣味は旅行とアウトドア。現在の愛車は、トヨタ・パッソ。