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トラクターのタイヤはどこで交換できる?

 
トラクターのタイヤはどこで交換できる?

トラクターのタイヤ交換とは?

農作業で使用する、トラクターのタイヤ交換の方法をご存知でしょうか? 「どこで替えるの?」という疑問も、同時に浮かびます。農作業に必要不可欠な、トラクターのタイヤ交換について解説します。

目次

トラクターのタイヤを交換するタイミングを解説

トラクターのタイヤを交換するタイミングを解説

トラクターのタイヤトラブルは、農作業に悪影響を及ぼします。作業の効率が低下するだけでなく、予期せぬ事故につながりかねません。トラクターのタイヤは、以下の状態を参考に、適切なタイミングで交換しましょう。

■ひび割れ

タイヤのトレッド面(溝)やサイドウォール(側面)を見ると、細かなひび割れが入っていることがあります。ゴムは劣化するとひび割れを起こすため、そのまま放置し続けると、バーストする原因につながります。

■溝のすり減

畑や田んぼなど、不安定な路面を走行するトラクターのタイヤには、溝が深く彫られています。溝がすり減った状態で走行すると、泥や土をうまく排出できなくなり、走行に支障をきたします。溝のすり減りは、作業効率の低下や燃費性能の低下を招きます。

■エア漏れ

タイヤの空気圧が頻繁に減るようになってきたら、早めのタイヤ交換が必要です。タイヤ内部のチューブが割けていたり、最悪の場合、パンクしていたりする可能性があります。チューブが割けているケースは、見た目では判断しづらいため、こまめに空気圧をチェックしましょう。

トラクターのタイヤを交換する流れ

トラクターのタイヤを交換する流れ

トラクターのタイヤを交換する際は、以下の流れで作業を進めます。トラクターのタイヤは、車よりもタイヤサイズが大きいため、無理に自分で作業をせずに、タイヤのプロに相談しましょう。

■サイズを確認する

まずは、タイヤのサイドウォールに刻み込まれている、タイヤサイズを確認しましょう。「タイヤ幅」「扁平率」「カーカス構造」「リム径」「ロードインデックス」「速度記号」といった情報が記されています。必ず、メーカーが推奨するサイズのタイヤを装着しましょう。

【トラクタータイヤ表示例】

例① 520/70 R 34 145 A8
例② 11.5/70-16 135 A6

■道具の準備

トラクターのタイヤ交換には、「フロアジャッキ」「ジャッキスタンド」「インパクトレンチ」「タイヤレバー」「ハンマー」といった、タイヤを外すための道具が必要です。さらに、バルブ交換を行うための「バルブドライバー」、空気を入れるための「コンプレッサー」「エアゲージ」も必要です。

■タイヤを取り外す

まずは、フロアジャッキとジャッキスタンドを用意して、トラクターを持ち上げます。トラクターからタイヤを外す際、インパクトレンチでボルトを回します。

■ホイールとチューブを取り外す

タイヤをトラクターから取り外したら、バルブを開けて空気を抜きます。タイヤチェンジャーという特殊な装置を用いて、古くなったタイヤを外します。ホイールに傷をつけないよう、丁寧な作業が求められます。

■新しいタイヤを取りつける

取り外したタイヤの逆手順で、新しいタイヤを組み付けます。内部のチューブとビードを傷つけないよう、慎重に作業を行います。

■空気を入れる

バルブコアを取り付けたら、エアゲージで空気を入れます。トラクターの種類によって、タイヤの空気圧は変わります。最後に、タイヤとホイールの接触面からエア漏れがないか、石?水を用いて確認します。エア漏れがなければ、トラクターのタイヤ交換は終了です。

トラクターのタイヤを交換できる業者とは?

トラクターのタイヤを交換できる業者とは?

特殊な道具が必要なタイヤ交換は、専門の業者に相談しましょう。車よりも大きなタイヤなので、安全にタイヤ交換するには、高い技術力と知識が必要です。

■農機具メーカー

「クボタ」「ヤンマー」「イセキ」など、お近くにある農機具メーカーでも、タイヤ交換に対応しています。メーカーならではの、きめ細かな対応力と豊富な専門知識がメーカーの強みです。お気に入りのメーカーがある方は、アフターサービスまで一貫してお任せしましょう。

■JA農機センター

トラクターをはじめ、国内で使用される田植機やコンバインといった、幅広い作業機器を取り扱っています。農機の修理に迅速に対応するため、広域部品センターの設置や、技能講習による担当者の育成に力を入れています。そのため、急なトラブルによるタイヤ交換も即座に対応してくれます。

■タイヤ専門店

「トラクター」「耕運機」「農機具」「フォークリフト」といった、特殊なタイヤを専門に取り扱う専門店であれば、豊富なラインナップからタイヤを選べます。インターネット通販で、格安の海外メーカーのタイヤも取り寄せが可能です。そのため、予算を抑えたい方に、おすすめの業者といえるでしょう。

■ガソリンスタンド

ガソリンスタンドは店舗数も多く、身近な存在です。そのため、日頃から気軽に立ち寄りやすいというメリットがあります。また、農作業が忙しい方でも、都合に合わせて作業をお願いしやすいという魅力もあります。

まとめ

まとめ

農作業に欠かせない、トラクターのタイヤ交換は身近な業者に相談しましょう。最寄りの業者に依頼することで、急なトラブルにも対応できます。トラクターのタイヤの疑問は、お近くのコスモのサービスステーションにご相談ください。
タイヤ販売・取付に関するご相談は、こちらからどうぞ。  

筆者プロフィール

筆者プロフィール

1986年生まれ。自動車整備学校を卒業後、板金屋を経て地元の整備工場で整備士として働く。車業界歴は7年。国内外の乗用車からカスタムカーまで、様々な車を整備してきた知識と経験が強み。整備士を離れた現在は、ライターとして中古車の選び方などを中心にメディアへ出稿。週末は子供と一緒に釣りやアウトドアを楽しんでいます。

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