キズ・ヘコミ修理
2022.07.11
樹脂バンパーに傷がついたときの修理方法は?
樹脂バンパーについた傷の修理方法を解説
樹脂バンパーに傷がついたとき、どんな修理方法が最適なのでしょうか? 樹脂製のカラードバンパーと、無塗装バンパーとでは傷の修理方法は変わるのでしょうか? 今回は、樹脂バンパーの修理方法を解説します。
樹脂バンパーとは?
樹脂バンパーの修理方法を解説する前に、樹脂バンパーの特徴をご紹介します。柔らかくて衝撃吸収に優れる樹脂バンパーは、事故の衝撃を和らげ、歩行者に接触してしまった場合の緩衝装置として、人体への衝撃を最小限に抑えるという役割も担っています。金属製バンパーよりも安全で、コスト面でも優れているのが樹脂バンパーなのです。樹脂バンパーといっても、塗装ありのカラードバンパーと、無塗装バンパーの2種類に分けられます。次の項では、それぞれの特徴を解説します。
■カラードバンパー
現在、車業界の主流となるバンパーは、ボディーと同色の樹脂バンパーです。一見すると、金属ボディーと樹脂バンパーの区別がつかないほどです。ボディーと同色なので、チープに見えずスタイリッシュなデザインが可能になります。
■無塗装バンパー
無塗装バンパーは、主に廉価グレードや商業車に採用されています。最近では、アウトドアテイストを出すために、SUVや4WD車を中心に、あえて無塗装バンパーにしているケースもあります。無塗装の樹脂バンパーが、ワイルドな無骨さを演出します。
樹脂バンパーの修理方法は?
今回の本題、樹脂バンパーの修理方法について紹介します。カラードバンパーのように、純正カラーを用意する必要もなく、難しい色味の調合作業もありません。では、どのようにして修理をするのか解説します。
■自分で樹脂バンパーの修理は可能?
DIYで修理すれば、もっとも安価に樹脂バンパーを直せます。金属ボディーの修復には、専用のツールや高い技術力が求められます。しかし、樹脂バンパーであれば復元性が高いため、へこんだ部分を熱して反対側から押せば、たいていは戻ります。樹脂バンパーにひび割れやえぐれがある場合は、接着剤とパテを使用して補修します。無塗装バンパーの場合は、艶消しブラックでバンパーを塗装して終了です。カラードバンパーの場合は、ボディーカラーに合わせて塗装する必要があり、素人が塗ると修復部分が目立つ可能性があります。傷の状況によっては、修理するよりも、バンパーごと交換した方が安く済むケースもあります。自分で作業する自信がない方は、割高でも専門の業者に修理を相談しましょう。DIYのリスクについては、以下をご覧ください。
【DIYで樹脂バンパーを修理するリスク】
・見栄えが悪くなる
・傷の状態が余計に悪化する
・DIYの修理費用と労力が無駄になる
樹脂バンパーの修理は、どこに相談できる?
比較的修理が簡単な樹脂バンパーといえども、完璧な修理を求めるなら、プロに相談する方が賢明です。新品のような状態に戻すには、高い技術力が求められますので、まずは気軽に無料見積もりを依頼してみましょう。自分が納得できる、修理費用と仕上がりを基準に、業者選びをすると失敗しません。
■板金塗装業者
車の傷修理を専門とする業者なので、仕上がりクオリティの高さは折り紙つきです。メーカー問わず、さまざまな傷の修理を長年経験しているため、難易度の高い傷も見違えるように修復します。しかし、板金塗装業者は、大手チェーン店ではないケースが多く、業者選びが難しいのがネックになります。地元の口コミや、インターネットを活用して、信頼のできる業者を選びましょう。
■ディーラー
新車を購入した方は、ディーラーに修理の相談をする方法があります。新車をメインに販売しているため、傷の修理の仕上がりにも期待できます。メーカーに特化した豊富な知識と、高いホスピタリティが魅力的です。しかし、傷の修理が専門ではないため、自社工場を構えていないケースもあります。その場合は、外注の修理工場で対応するため、車を預ける期間が長くなります。修理費用が割高になりがちなので、あらかじめ確認しておきましょう。
■ガソリンスタンド
意外かもしれませんが、ガソリンスタンドでも樹脂バンパーの修理ができます。手のひらサイズで修理費用を表すなど、分かりやすい見積もりがポイントです。給油や洗車のついでに見積もりを依頼できますので、忙しい方や気軽に相談したい方におすすめです。設備が整っていない店舗が大半なので、業者による出張修理か外注で対応します。
まとめ
樹脂バンパーの修理は、カラードバンパーか、無塗装バンパーかで修理方法と費用は変わります。大きな傷の場合、バンパー交換した方が安く済むケースもあります。樹脂バンパーの傷が気になる方は、傷の無料見積もりを依頼しましょう。コスモのサービスステーションでは、樹脂バンパーについた傷の無料相談ができます。ぜひともご利用ください。
キズ・ヘコミに関するご相談は、こちらからどうぞ。
筆者プロフィール
moto
1986年生まれ。自動車整備学校を卒業後、板金屋を経て地元の整備工場で整備士として働く。車業界歴は7年。国内外の乗用車からカスタムカーまで、様々な車を整備してきた知識と経験が強み。整備士を離れた現在は、ライターとして中古車の選び方などを中心にメディアへ出稿。週末は子供と一緒に釣りやアウトドアを楽しんでいます。