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軽トラのタイヤとは? その特徴と選び方を解説

 
軽トラのタイヤとは? その特徴と選び方を解説

軽トラのタイヤの特徴と選び方

軽トラのタイヤは、乗用車のタイヤと何が違うのでしょうか? 本記事では、軽トラ専用のタイヤの特徴について解説します。軽トラのタイヤ交換をする際は、本記事を参考にお役立てください。

目次

軽トラのタイヤの特徴とは?

軽トラのタイヤの特徴とは?

軽トラのタイヤについて語る前に、まずは予備知識として、軽トラの特徴を押さえておきましょう。軽トラとは、軽自動車の規格に合わせて作られたトラックのことです。「軽トラ」という言葉自体はよく耳にしますが、具体的にどんな特徴があるか、答えられる人は多くありません。軽トラの最大積載量は350kg以下で、小回りの利く特徴があることから、狭い農道や建設現場で活躍します。無駄を省いた軽量な車体は、悪路でも軽快に走ることができます。維持費が安いこともあり、日本では働く車の代名詞ともいえる車の1つです。

■軽トラには荷物を載せて運ぶための頑丈なタイヤが必要

荷物の運搬がメインの軽トラは、積み荷に耐えられる丈夫なタイヤを装着します。「タイヤなんてどれも同じでしょう?」と思うかもしれません。しかし、軽トラ専用のタイヤで積み荷を載せないと、タイヤがたわんで偏摩耗を起こします。たわんだまま走行すると、バースト(パンク)する恐れがありますので、必ず軽トラ専用のタイヤを履かせましょう。また、荷台が空の状態と積み荷を載せている状態とでは空気圧が違います。必ず使用状況に応じて、空気圧もチェックしておきましょう。

軽トラ用タイヤの選び方

軽トラ用タイヤの選び方

軽トラ用タイヤを選ぶ際の基準として、「バン/ライトトラック用タイヤ」という言葉を覚えておきましょう。軽トラ用のタイヤは、サイドウォール(側面)が強化された作りになっています。ホイールサイズが同じだからと、乗用車タイプのタイヤを装着すると、トラブルの原因につながります。軽トラ用タイヤの詳しい選び方については、以下をご覧ください。

■まずは軽トラのタイヤサイズをチェック

軽トラ専用のタイヤは、12インチが標準装着になります。タイヤのサイドウォール(側面)を見ると、「145R12 6PR」や「145/80R12 80/78N」と刻印されています。後者は国際基準に合わせたタイヤサイズなので、この2種類のタイヤサイズは覚えておきましょう。「145R12 」からはじまるタイヤを装着する場合、乗用目的で利用する場合は4PRでも問題ありません。しかし、荷台に積み荷を積載する軽トラに関しては、6PR表記のタイヤを選びましょう。タイヤサイズの確認方法は、サイドウォール以外にも、運転席側のピラーに貼り付けてあるステッカーでも確認できます。タイヤサイズの読み取り方については、以下の通りです。

【145R12 6PRの意味】

145・・・タイヤ幅(単位:mm)
R・・・ラジアル構造
12・・・リム径(単位:インチ)
6PR・・・タイヤの強度(プライレーティング)

【145/80R12 80/78Nの意味】

145・・・タイヤ幅(単位:mm)
80・・・タイヤの厚み(扁平率)
R・・・ラジアル構造
12 ・・・リム径(単位:インチ)
80・・・単輪負荷能力
78・・・複輪負荷能力
N・・・速度記号(140km/hまで)

条件で変わる、軽トラのタイヤの種類と選び方を紹介

条件で変わる、軽トラのタイヤの種類と選び方を紹介

軽トラのタイヤサイズを理解したところで、続いてはタイヤパターンを選びましょう。選び方の基準としては、どんなシチュエーションで使用するかで考えます。以下に、使用用途別のタイヤの特徴を紹介します。

■舗装路での使用がメインならサマータイヤ

荷物の運搬が主な使用用途で、公道での使用がメインの方はサマータイヤがおすすめです。いわゆる標準装着のノーマルタイヤで、オンロード性能を重視しています。乗用車タイプのトレッドパターンですので、静粛性と低燃費性能に優れています。もちろん、軽トラ用タイヤであれば、強度と積み荷の重さに耐えられる強度があります。建築業や運送業におすすめのタイヤです。

■未舗装路(山道・農道)がメインならオフロードタイヤ

オフロードタイヤは、農作業や山林での木材運搬など、あぜ道や林道といった未舗装路に最適です。リブラグ型という、縦溝と横溝を組み合わせたトレッドパターンが特徴的です。ノーマルタイヤでは走るのが難しい、泥道や砂利道でも、引っかきながら走破できます。

■降雪地帯での使用はスタッドレスタイヤも必要

積雪の多い地域に住んでいる方は、スタッドレスタイヤも用意しましょう。スタッドレスタイヤにも、バン/ライトトラック用がありますので、専用のタイヤを履かせてください。積み荷を載せても滑りづらく、降雪地帯では欠かせません。

まとめ

まとめ

軽トラ用のタイヤは、乗用車タイプとは作りが違います。軽トラ用のタイヤが用意されていますので、本記事の選び方を参考にしていただければ幸いです。タイヤ交換を検討する際は、タイヤのプロが在籍する、コスモのサービスステーションにご相談ください。
タイヤ販売・取付に関するご相談は、こちらからどうぞ。  

筆者プロフィール

筆者プロフィール

moto

1986年生まれ。自動車整備学校を卒業後、板金屋を経て地元の整備工場で整備士として働く。車業界歴は7年。国内外の乗用車からカスタムカーまで、様々な車を整備してきた知識と経験が強み。整備士を離れた現在は、ライターとして中古車の選び方などを中心にメディアへ出稿。週末は子供と一緒に釣りやアウトドアを楽しんでいます。

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