車検に通るハイマウントストップランプとは？

ハイマウントストップランプとは、どんなランプなのでしょうか？　はじめて聞いたという方のために、詳しく解説します。

■ハイマウントストップランプはブレーキランプの一種

ハイマウントストップランプの正式名称は、「補助制動灯」といい、ブレーキランプよりも高い位置に設置するランプです。通常、ブレーキランプはウィンカーやバックランプと一体になっていますが、リヤガラス上部やリヤスポイラーに、ハイマウントストップランプを内蔵します。車高の高い位置にブレーキランプを配置することで、後続車からの視認性が良くなり、追突事故の抑止に期待できます。以前はハイマウントストップランプの装着が義務化されておらず、一部の車種や、ドレスアップとして後付けされていました。しかし、2006年1月1日以降に製造された車に関しては、すべての車に装着が義務付けられています。

ここまで、ハイマウントストップランプの保安基準について、解説してきました。続いては、車検に通らないハイマウントストップランプの条件を紹介します。

■車検に通らないハイマウントストップランプの条件

近年の車は、LEDタイプのハイマウントストップランプが増えたため、LED切れに注意しましょう。LEDランプは寿命が長いという利点がありますが、複数のLEDを使用するため、LED切れに気づきにくいというデメリットがあります。LEDが歯抜けになっていないか、定期的に確認しましょう。また、ドレスアップで灯火類をカスタムする方は、点灯方法や電球の色味にも注意してください。

【車検に通らない条件】

・電球切れ、LED切れを起こしている（LEDは一箇所点灯していないだけでも不可）
・色違いのバルブを組み合わせて点灯させている
・スモールランプなど、ブレーキランプ以外と連動している
・常時点灯している
・灯火の色が赤色以外である

■ハイマウントストップランプの交換方法

ハイマウントストップランプは、自分でも交換できます。DIYで交換すれば、交換費用を節約できますが、交換作業で取り外す際に壊してしまうというリスクもあります。また、ハイマウントストップランプは保安基準に係わる部品ですので、正常に点灯しないと整備不良の対象になります。これらのリスクが心配な方は、車のプロに相談しましょう。以下に、ハイマウントストップランプの交換を行ってくれる業者を紹介します。

・ディーラー
・自動車整備工場
・カー用品店
・ガソリンスタンド