車を長期間レンタルしたい。レンタカーは利用できる？

長期間車をレンタルする方法には、レンタカー以外にカーリースを利用するという手段もあります。カーリースとは、毎月定額の利用料金で車を借りられるサービスのこと。月額料金で車を借りるという意味では「マンスリーレンタカー」と似ていますが、レンタカーは車の使用者が「レンタカー会社」であるのに対し、カーリースの車の「使用者」は契約者本人です。また、レンタカーの場合、レンタカー会社が所有する車の中から車をレンタルすることになりますが、カーリースは好きな車種・グレード・オプションをつけた新車を注文することができます。
では、車を長期間レンタルする場合、レンタカーとカーリースのどちらを選ぶとよいでしょうか。

■料金はカーリースのほうがお得になるかも
カーリースの利用料金は、リース会社や車種、利用期間などにより異なるので一概には言えませんが、1カ月あたり数万円程度のものが多いようです。そのため、「マンスリープラン」でレンタカーを借りるより、カーリースを利用するほうが料金的には安くなる可能性が高いと言えるでしょう。

■カーリースは3年以上の利用が基本
「1カ月あたりの利用料金が安いなら、レンタカーよりもカーリースを利用するほうがよいのでは…」と思うかもしれませんね。ですが、実は、多くのカーリースの契約期間は3年以上に設定されています。しかも、カーリースは契約期間の途中で解約することはできず、もし解約するなら「違約金」として残りの期間分のリース料金を支払わなくてはいけないルールになっています。そのため、車をレンタルする期間が数カ月程度の場合は、1カ月あたりの料金が高くてもレンタカーを利用するほうがよさそうです。

■レンタカーの料金には任意保険も含まれる
車を運転する人は、万が一の事故に備えて任意保険に加入しておきたいものです。カーリースの場合、毎月の利用料金に税金やメンテナンス費用はコミコミですが、任意保険の保険料は含まれていません。
これに対し、レンタカーなら、利用料金に任意保険も含まれているので安心。自分で任意保険に加入する手間も省けてうれしいですね。

■手続きの簡単さで選ぶならレンタカー
カーリースを契約する際は、「車庫証明」の発行が必要です。車庫証明とは、車の保管場所が確保されていることを示す書類のこと。車庫証明の申請は、駐車場がある地域の警察署で行い、申請から発行までに数日程度かかると言います。また、カーリースの利用時には、利用料金の支払い能力があるかを確かめるための審査もあります。
一方、レンタカーなら、車庫証明は不要で、審査もありません。レンタカーは、カーリースよりも手続きが簡単というメリットもあります。

imarina

ライター。1987年生まれ。広島大学教育学部卒業後、教育現場で勤務しながらフリーライターとして旅行、暮らしなどに関する執筆を手がける。
趣味は旅行とアウトドア。現在の愛車は、トヨタ・パッソ。