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引っ張りタイヤって何? メリットとデメリットを解説

 
引っ張りタイヤって何? メリットとデメリットを解説

引っ張りタイヤのメリットとデメリットとは?

車のカスタマイズの一つに、引っ張りタイヤがあります。言葉は聞いたことがあるけど、意味を知らない方も多いのではないでしょうか? 引っ張りタイヤによるドレスアップを検討している方は、参考にしてください。

目次

引っ張りタイヤとは? 注意点はある?

引っ張りタイヤとは? 注意点はある?

引っ張りタイヤとは、ホイールの太さに対して、細めのタイヤを引っ張って履かせるカスタム方法です。タイヤに対して、ホイールが外側に飛び出て見えることから名づけられました。推奨するタイヤサイズより、小さめのタイヤを履かせますので、初心者が自分で作業することはまず不可能。必ず、タイヤのことを熟知したプロが在籍するお店に相談しましょう。タイヤ選びに失敗すると、ホイールに傷がついたり、走行中にタイヤが外れて重大事故につながってしまったりします。ここからは、引っ張りタイヤを装着する際に注意すべき点を説明します。

■タイヤを仮履きさせること
適正サイズでないタイヤを装着するので、まずはタイヤを仮履きさせて、ホイールリムとビード(タイヤと密着する部分)が届くかを確認します。あまりにも細すぎるタイヤですと、走行中にビードが落ちたり、エア漏れを起こしたりする原因になります。

■引っ張りタイヤ装着後も、こまめなタイヤチェックを行う
引っ張りタイヤを装着する際は、こまめなエアチェックと、タイヤの摩耗確認が必要です。極端に細いタイヤを装着すると、変摩耗やエア漏れが発生します。また、引っ張ることで扁平タイヤのような形状になるため、空気圧を規定値より高くせざるを得ません。その分、乗り心地が悪くなることも認識しておきましょう。

引っ張りタイヤのメリットとデメリットとは?

引っ張りタイヤのメリットとデメリットとは?

スタイリッシュなカスタムとして人気のある、引っ張りタイヤですが、まずはメリットとデメリットを理解しておきましょう。見た目のかっこよさだけでカスタマイズすると、後悔する可能性があるからです。

■引っ張りタイヤのメリット
タイヤを引っ張って組み付けることで、タイヤの扁平が薄く見えます。ホイールが強調されることで、スポーティーでシャープな見た目になります。また、引っ張りタイヤはツライチなど、フェンダーとのクリアランスを限りなく近づけて、ローダウンすることも可能です。適正サイズのタイヤでローダウンしすぎると、フェンダーにタイヤが干渉して、バーストする恐れがあります。

■引っ張りタイヤのデメリット
ドレスアップ効果抜群の引っ張りタイヤですが、重大事故につながる可能性もあります。適正サイズより細いタイヤなので、空気圧を高めに維持することが必須。空気圧が低い状態で走行を続けると最悪の場合、タイヤが外れます。逆に、空気圧を極端に高くしすぎると、路面のギャップや異物を踏んで、バーストする可能性があります。こまめなエアチェックやタイヤチェックに手間が掛かり、この点はデメリットといえるでしょう。

引っ張りタイヤは車検に通る?

引っ張りタイヤは車検に通る?

適正サイズを装着していない引っ張りタイヤは、車検に通るのか心配になります。結論から言うと、引っ張りタイヤでも車検には通ります。というのは、引っ張りタイヤに関する具体的な数値や基準がないからです。ただし、フェンダーからホイールがはみ出ていたり、ロードインデックスが不足していたりする場合は不合格に。引っ張りタイヤを装着する際は、フェンダーの外にタイヤがはみ出ていないこと、車を支える最大負荷能力を満たしていることを確認しましょう。

■引っ張りタイヤの適切空気圧とは?
引っ張りタイヤの注意点でも触れましたが、引っ張りタイヤを装着する際は、適切な空気圧管理が必要です。タイヤサイズにもよりますが、おおよそ3~4キロが引っ張りタイヤの適正空気圧。タイヤメーカーが推奨している空気圧が、3キロ程度ということが一つの理由になります。扁平タイヤの場合には、クッション性能不足による、縁石や段差への接触を防ぐために高めに設定されています。また、引っ張りタイヤで空気圧が低いと、ビードが落ちてエア漏れしてしまうので、通常より高めの設定になります。はじめて引っ張りタイヤを装着する方は、タイヤのプロに最適な空気圧を聞いておきましょう。

まとめ

まとめ

引っ張りタイヤは、足元をスタイリッシュに仕上げるドレスアップ効果があります。タイヤサイズを小さくするだけなので、手軽なカスタマイズともいえます。しかし、引っ張りタイヤを検討する際は、必ずタイヤのプロに相談して、サイズを検討しましょう。定期的なタイヤチェックや、エアチェックが大切になってくるので、安全をしっかりと確保した上で導入しましょう。コスモのサービスステーションでは、タイヤの無料相談を承っています。お気軽にお問い合わせください。
タイヤ販売・取付に関するご相談は、こちらからどうぞ。  

筆者プロフィール

筆者プロフィール

moto

1986年生まれ。自動車整備学校を卒業後、板金屋を経て地元の整備工場で整備士として働く。車業界歴は7年。国内外の乗用車からカスタムカーまで、様々な車を整備してきた知識と経験が強み。整備士を離れた現在は、ライターとして中古車の選び方などを中心にメディアへ出稿。週末は子供と一緒に釣りやアウトドアを楽しんでいます。

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