新車の初回車検はいつ？必要な書類や流れを解説

新車購入後、初回の車検のタイミングについては、車の使用用途によって変わります。通勤やレジャーに使用する車と、荷物の運搬をメインにした車とでは、初回車検のタイミングが異なります。では具体的に、使用用途別の車検のタイミングをご紹介しましょう。

■新車から1回目の車検は3年

自家用乗用車の場合、新車登録から3年目に初回の車検を迎えます。いわゆる「初回車検」と呼ばれるもので、軽自動車も同様です。以後は車齢に関係なく、2年ごとに車検を行います。新車から1回目の車検は、すべての部品が新品であることを踏まえて、有効期間が長く設定されています。自家用乗用車については、「初回のみ3年」と覚えておきましょう。

■初回から2年車検のケースはある？

車の使用用途によっては、初回車検から2年間が適用されるケースもあります。例えば、乗客や荷物を運搬するバスやトラックなど。使用頻度が高くて部品の消耗や劣化が激しい使い方をされる車です。商売に使用する車は、必然的に走行距離が延びるため、自家用乗用車よりも部品の劣化も早くなります。初回車検が2年になる車両の種類とナンバープレートの色は以下の通りです。

自家用貨物自動車・・・白地に緑字
自家用軽貨物自動車・・・黄地に黒字
事業用貨物自動車・・・緑地に白字
事業用軽貨物自動車・・・黒地に黄字

商売として使用する車に加え、キャンピングカーなども自家用貨物自動車に含まれますので、車検の年数を間違えないよう注意しましょう。

車検に掛かる費用は、誰しもが気になるポイントです。初回車検がはじめての方は、費用の内訳をチェックしておきましょう。初回車検の内訳を、法定費用と車検基本料の2つに分けて紹介します。

■法定費用

法定費用には、「自動車重量税」「自賠責保険料」「印紙代」が含まれます。どの車検業者に依頼をしても同じ金額で、車検時には必ず支払う費用となります。ただし、自賠責保険の加入期間や、登録車両によって保険料と税額は変わってきます。車検の見積もり時に確認しておきましょう。

■車検基本料

車検の基本料は、車検業者ごとに変動する費用のことで、車の点検や整備に掛かる工賃になります。依頼する業者によって、車検費用の総額が大幅に違ってきます。さらに、部品の交換が発生したときは、部品代とは別に交換費用も必要になります。

■車検業者別に特徴を解説します

さきほど解説した通り、車検の費用は依頼する業者によって変動します。新車1回目の車検では、そのままの流れでディーラーに相談しがちですが、他の業者も含めて検討しましょう。以下に、業者ごとの特徴を紹介します。

■ディーラー

新車販売が主となるディーラーで、1回目の車検を受ける方は多いのではないでしょうか。メーカーに特化した豊富な知識や、高い技術力が魅力といえます。車検費用が割高でも、充実したサービスと、高い品質を求める方におすすめです。

■車検専門店

車検専門店は、車検業務に特化しているだけあって、良心的な価格帯で依頼できます。必要最低限の出費で抑えたいスタンダードプランや、充実した整備が魅力的なコースまで、数パターン用意しているのが車検専門店の特徴です。インターネット上でも予約ができるため、気軽に車検を依頼できます。

■カー用品店

豊富なカー用品を用意しているため、エンジンオイルだけでも多種多様な製品を選べます。タイヤなどの消耗品についても、ベーシックモデルからハイエンドクラスまで取り揃えており、ユーザーのニーズに合わせた車検ができるという特徴があります。店舗によっては、車検の特典などお得なサービスもありますので、まずは無料見積もりを依頼してみましょう。

■ガソリンスタンド

良心的な基本料金が魅力なガソリンスタンドは、ガソリンの値引きや洗車のサービスといった特典があります。日頃からガソリンスタンドでメンテナンスを依頼している方は、お得感満載なので、利用しない手はありません。もちろん、点検整備は国家資格を保有したプロが担当しますので、安心して愛車を預けられます。