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ラジアルタイヤって何?構造と特徴を解説

 
ラジアルタイヤって何?構造と特徴を解説

ラジアルタイヤの特徴や構造を徹底解説

普段何気なく使用しているタイヤですが、ラジアルタイヤとバイアスタイヤの2種類が存在しているのをご存知でしょうか?今回は、主に乗用車に使用されるラジアルタイヤの特徴について解説します。

目次

ラジアルタイヤとバイアスタイヤの違いとは?

ラジアルタイヤとバイアスタイヤの違いとは?

ここでは、ラジアルタイヤとバイアスタイヤの特徴をご紹介します。なんとなく聞いたことがある方も、今一度違いをチェックしておきましょう。

■ラジアルタイヤの特徴

ラジアルタイヤとは、普通乗用車に使用するタイヤの種類で、一般ユーザーに馴染みのあるタイヤです。タイヤを支えるカーカスが、タイヤの中心から放射線状に並んで配置されています。また、タイヤ内部にベルト(補強層)が入っているため、トレッド面(接地面)の強度が高いという特徴があります。その反面、サイドウォール(側面)が衝撃に弱いというのが、ラジアルタイヤの弱点です。高速走行時の安定性や、乗り心地の良さが、普通乗用車に使用される理由の1つです。

■バイアスタイヤの特徴

バイアスタイヤは、トラックやバスに使用するタイヤのことです。トレッド面に対して、カーカスが直角に張り巡らされているラジアルタイヤとは違い、バイアスタイヤのカーカスは30~40度の角度をつけて貼り合わされています。これにより強度が高くなり、低速走行時や悪路での乗り心地も良くなります。

■ラジアルタイヤの表記の見方

ラジアルタイヤのサイドウォールには、タイヤのサイズや種類を表す情報が刻印されています。「215/45R17 91H」と刻印されている場合を例にとって説明します。

215・・・断面積
45・・・扁平率(%)
R・・・ラジアル構造
17・・・リム径(インチ)
91・・・ロードインデックス(LI)
H・・・速度記号

ラジアルタイヤの交換目安とは?

ラジアルタイヤの交換目安とは?

ここからは、ラジアルタイヤの交換目安について解説します。タイヤはゴム製品であるため、使用頻度が高い場合や、車を保管する環境によっては、寿命が短くなります。以下の交換基準を参考に、早めのタイヤ交換を行いましょう。

■走行距離と使用年数を参考にする

一般的にラジアルタイヤは、5年程度が交換の目安となっています。走り方やタイヤメーカーによって違いはあるものの、タイヤの溝は5,000kmの走行で1mm減る、というのが1つの基準になります。また、タイヤの溝が1.6mm以下での使用は法律で禁止されています。スリップサインが出る前に、早めのタイヤ交換を行いましょう。スリップサインは、タイヤ側面の△マークの延長線上にあります。

■全体的にタイヤがひび割れしている

車の使用頻度が低くても、紫外線による影響でタイヤはひび割れをします。使用年数に限らず、ひび割れが発生してきたら、一度タイヤのプロに相談しましょう。ひび割れが進行すると、走行中にバーストする危険があります。ひび割れは経年劣化によるものですので、放置しないようにしましょう。

ラジアルタイヤの寿命を延ばす方法とは?

ラジアルタイヤの寿命を延ばす方法とは?

車の専門知識がなくても、ユーザー自身でタイヤの寿命を延ばす方法があります。普段から少し意識を向けておき、簡単な日常点検を行うだけでずいぶん違ってきますので、チェックしておきましょう。

■タイヤの適正空気圧をキープする

タイヤの空気圧は、車を使用してもしなくても抜けていきます。常に適正な空気圧を保ち、偏摩耗を防ぎましょう。空気圧が低い状態で走行すると、タイヤのショルダー部分が摩耗し、空気圧が高い状態で走行すると、トレッドのセンター部分が摩耗します。空気圧を適正に保つことで、摩耗が均一になり寿命を延ばせます。また、空気圧が不足している状態で高速走行を続けると、バーストの原因にもなります。パンクの危険性も高まり、燃費の悪化につながりますので、月に1度はガソリンスタンドでエアチェックを行いましょう。

■定期的にタイヤローテーションを行う

タイヤを同じ位置に装着したまま使用を続けると、前後で摩耗の進み具合が変わります。現在主流のFF車(フロント駆動)の場合、前輪の摩耗が早くなります。ステアリングも前輪側にあることから、運転方法によっては、フロントタイヤだけ交換することになります。タイヤの減り具合を均一にするために、タイヤローテーションを定期的に行いましょう。目安としては、5,000km走行ごとに前後のタイヤを入れ替えることで、タイヤの寿命を延ばせます。

■直射日光が当たらない場所でタイヤを保管する

ラジアルタイヤの主成分はゴムでできているため、保管場所によっては短期間で劣化します。直射日光が当たる場所や、雨風が当たる場所だと、タイヤの寿命は短くなります。夏タイヤ、スタッドレスタイヤを保管する際は、劣化やひび割れを防ぐためにも、遮光性、防水性のあるカバーを使用して保管しましょう。

■丁寧な運転を心掛ける

丁寧な運転を心掛けることで、ラジアルタイヤを長持ちさせられます。「急ハンドル」「急加速」「急ブレーキ」はタイヤの寿命を短くします。段差を乗り越える際も、スピードを落とさずに通過すると、パンクの原因になりますので注意が必要です。

まとめ

まとめ

ラジアルタイヤの特徴を知ることで、普段の車の扱い方も変わってくるでしょう。空気圧チェックやタイヤローテーションなど、ほんの少しの気遣いでタイヤの寿命は延ばせます。コスモのサービスステーションでは、タイヤの無料点検や空気圧チェックを行っています。タイヤで気になることがありましたら、気軽にご相談ください。
タイヤ販売・取付に関するご相談は、こちらからどうぞ。  

筆者プロフィール

筆者プロフィール

moto

1986年生まれ。自動車整備学校を卒業後、板金屋を経て地元の整備工場で整備士として働く。車業界歴は7年。国内外の乗用車からカスタムカーまで、様々な車を整備してきた知識と経験が強み。整備士を離れた現在は、ライターとして中古車の選び方などを中心にメディアへ出稿。週末は子供と一緒に釣りやアウトドアを楽しんでいます。

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