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知ってた?車検前に準備しておく必要なものをすべて教えます

 
知ってた?車検前に準備しておく必要なものをすべて教えます

車のプロが車検に必要なものを紹介します

自家用車の場合、初年度を除き、2年に一度車検を受けます。しかし、車検に必要なものを理解している方は、そう多くはありません。本記事では、車検に必要なものをご紹介します。車検前に確認しておきましょう。

目次

車検に必要なものって何?

車検に必要なものって何?

いざ車検が近づいたとき、必要なものが分からなくて、困った経験はないでしょうか?2年に一度の車検なので、必要なものはついつい忘れがちです。ここでは、車検に必要なものを一つずつご紹介します。

■自動車検査証(車検証)

車検証は、車を所有している方ならもっとも馴染み深い書類の一つです。使用する車が保安基準に適合し、公道を走行することが認められた車のことを指します。車検証には、所有者の「氏名」「住所」に加え、車両ごとに与えられた「車体番号」などの情報が記載してあります。

■自動車損害賠償責任保険証明書(自賠責保険証明書)

通称「自賠責」の名で知られている、自賠責保険証明書も車検に必要なものの一つです。自賠責保険は「強制保険」とも呼ばれ、車の所有者は必ず加入しなければいけません。もし、未加入のまま公道を走行すると、1年以下の懲役、または50万円以下の罰金が科せられます。

■自動車税納税証明書

自動車納税証明書は、車を所有するユーザーに対して課せられる税金です。毎年5月頃に、所有者の住所宛に納付書が送付されます。自動車税を納めないと、車検が通りませんので、必ず期日までに納付をしましょう。

■認印

認印は、各種書類に押印するために必要なものです。平成10年以降、手書きのサインで車検の手続きを行えるようになりました。しかし、車検に使用する継続検査申請書には押印欄があるため、念のため準備しておきましょう。

■ユーザー車検に必要なものとは?

「とにかく車検費用を抑えたい」という方のために、ユーザー車検に必要なものをご紹介します。ユーザー自身が、車検場に車を持ち込んで車検を行うため、代行してもらうケースと必要な書類が異なります。以下に、ユーザー車検時に追加で必要な種類をご紹介します。

・自動車検査票

車検の合否を判定する際に必要なもので、車検のラインで使用します。車検の各項目において、検査員が合格と判断したときに、自動車検査票に合格印を押します。用紙は車検当日に陸運局の窓口でもらえますので、事前に準備する必要はありません。

・重量税納付書

自動車検査票と同様に、陸運局の窓口で配布される書類です。「車種」「重量」「新規登録からの経過年数」といった情報をもとに、重量税の税額が決定します。税額分の印紙を購入し、用紙に貼り付けます。

・継続検査申請書

継続検査申請書は、車検証をコンピューターで発行する際に使用する書類です。車検ラインの検査にすべて合格したのち、専用のコンピューターで読み込むと、新しい車検証が発行される仕組みになっています。

・定期点検整備記録簿

車検では、「24ヶ月点検」「12ヶ月点検」で行った内容を点検整備記録簿に記録します。いつ・どんな部品を交換したか知るための、重要な役割を果たしています。

車検に必要なものを揃えないとどうなる?

車検に必要なものを揃えないとどうなる?

もし、車検のときに必要なものを揃えないと、どうなってしまうのか気になります。2年に一度の車検は、ついつい必要なものを用意し忘れたり、紛失してしまいがちです。書類を用意できずに車検満期を迎えると、どんな影響があるのかご紹介します。

■公道を走れない

車検に必要なものを揃えないと、当然車検が通りません。さらに、うっかり車検切れに気づかずに公道を走ると、「無車検運行」という道路運送車両法の違反対象になります。罰則として、6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金となりますので、車検切れには十分注意しましょう。また、違反点数が6点加点されると、免許停止処分か、免許取り消しになる可能性もあります。

■自賠責保険切れのリスク

車検切れ同様、自賠責保険が切れたまま公道を走ると、自動車損害賠償保障法違反の対象になります。「無保険運行」になりますので、1年以下の懲役または50万円以下の罰金となります。違反点数は「無車検運行」と同様に6点ですが、加点以上に怖いのが万が一の事故です。例え任意保険に加入していたとしても、契約状況によっては十分な補償を受けられません。多額の負債を背負わないためにも、車検時に必要なものとして、自賠責保険もチェックしておきましょう。

車検に必要な書類をなくしてしまったら?

車検に必要な書類をなくしてしまったら?

車検に必要なものを紛失した場合の、対処法をご紹介します。そのまま放置すると、車検を受けられませんので、不安な方はチェックしておきましょう。ここでは、再発行の依頼方法を紹介します。

■車検証

車検証は、車検に必要なものの一つです。もし、車検証を紛失した場合は、管轄する陸運局で再発行を依頼しましょう。紛失した理由書と、身分証明書や申請書を提出することで、車検の再発行ができます。

■自動車税納税証明書

納税証明書を紛失した場合は、普通車であれば県税事務所、軽自動車は市区町村役所で再発行ができます。インターネットでも手続きができるため、忙しい方でも再発行しやすい書類です。

■自賠責保険証明書

自賠責保険は、契約している保険会社か、手続きを行った窓口に相談すれば再発行の手続きができます。手続きをして手元に届くまで、一週間ほどかかるため、車検直前に慌てないよう早めに手続きを行いましょう。

まとめ

まとめ

車検に必要な書類は、何を用意すればよいか忘れがちです。車検満了日ギリギリで焦らないよう、本記事を参考に準備しておきましょう。コスモのサービスステーションでは、車検に関する相談を随時受け付けております。お気軽にお声掛けください。
車検に関するご相談は、こちらからどうぞ。  

筆者プロフィール

筆者プロフィール

moto

1986年生まれ。自動車整備学校を卒業後、板金屋を経て地元の整備工場で整備士として働く。車業界歴は7年。国内外の乗用車からカスタムカーまで、様々な車を整備してきた知識と経験が強み。整備士を離れた現在は、ライターとして中古車の選び方などを中心にメディアへ出稿。週末は子供と一緒に釣りやアウトドアを楽しんでいます。

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