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中古タイヤは安くてお得って本当?メリットとデメリットで検証

 
中古タイヤは安くてお得って本当?メリットとデメリットで検証

中古タイヤのメリットとデメリットを徹底検証

「タイヤを交換したいけどお金をかけたくない」という方は、中古タイヤを検討しましょう。中古であれば、新品より大幅に予算を下げられます。今回は、中古タイヤのメリットとデメリットをご紹介します。

目次

中古タイヤのメリットとデメリットとは?

中古タイヤのメリットとデメリットとは?

中古タイヤをうまく活用すれば、数万円単位で車の維持費を下げられます。しかし安いにはそれなりの理由があります。では一体、どんなデメリットがあるのでしょうか?中古タイヤの魅力と併せてご紹介します。

■中古タイヤのメリット

まずは、中古タイヤのメリットから解説します。タイヤ交換の際に、新品タイヤを購入する場合と比較してみましょう。

・新品と比べて価格が安い

中古タイヤの一番のメリットは価格です。新品タイヤは普通車の場合、1本数万円します。これは、車の維持費の中でも大きな出費といえますので、気軽に交換できるものではありません。中古タイヤであれば、メーカーやタイヤの状態次第では、格安で手に入れられます。

・タイヤを馴染ませる必要がない

新品タイヤは、本来の性能を発揮するまでに100km程度の慣らし運転が必要です。新品タイヤは、表皮が取れることで高いグリップ力や本来の走行性能を発揮するからです。中古タイヤであれば、すでにタイヤが馴染んだ状態なので、わざわざ慣らし運転をする必要はありません。

■中古タイヤのデメリット

続いては、中古タイヤのデメリットです。中古タイヤを検討する際は、デメリットも十分に理解しましょう。

・劣化や傷が少なからずある

どんなに状態の良い中古タイヤでも、一度でも使用したタイヤは、少なからず傷や劣化の進行があります。また、中古品であるがゆえに当然寿命も短く、安ければ安いほど、製造年数が古かったり、タイヤの溝が少なかったりします。そのため、新品タイヤ本来のパフォーマンスは発揮できません。

・保証がない

新品タイヤであれば、パンクなどのリスクを保証でカバーできます。しかし、中古タイヤの場合、もしものときの保証がないため、買ってすぐにパンクするリスクもつきまといます。

中古タイヤを使用する判断基準とは?

中古タイヤを使用する判断基準とは?

中古タイヤを購入するメリットとデメリットをご理解いただいたところで、どのような場合なら、中古タイヤを選んでよいのか、また選ばないほうがよいのか、その判断の基準を説明します。安いからという理由だけで、中古タイヤを使用するのはリスクが高いので注意しましょう。

■中古タイヤでもよいケース

日頃あまり車に乗らない方や、近距離での買い物にしか車を使用しない方は、中古タイヤを視野に入れても問題ありません。また、近々車を乗り換える予定があったり、乗り潰す予定の方も、中古タイヤが選択肢にいれてよいでしょう。新品タイヤを購入しても、宝の持ち腐れになりがちです。こうしたケースでは中古タイヤを積極的に活用したらよいのではないでしょうか。

■中古タイヤを使用しない方がよいケース

毎日車を運転する方や、一度に長距離を走行する方は、安全を考慮して新品タイヤを選択しましょう。車の使用頻度が高いほど、パンクなどのリスクが高くなるからです。また、中古タイヤを選んだ場合、交換頻度が高くなるというデメリットもあります。

中古タイヤを購入するときのチェックポイントとは?

中古タイヤを購入するときのチェックポイントとは?

中古タイヤの購入を検討する方は、これからご紹介するポイントを確認しましょう。中古タイヤといえども、なるべく粗悪品を手にしないよう、知識を身に着けておくことが大切です。

■製造年月を確認する

タイヤはゴムでできているため、使用しなくても劣化します。溝がたくさんあるタイヤでも、製造年数が経過していれば、弾力性が落ちていたり、ひび割れを起こしていたりする可能性が高くなります。4~5年経過している中古タイヤは、グリップ力低下などのリスクがある点を念頭に置いておきましょう。タイヤの製造年月日は、サイドウォール(側面)に記載してあります。例えば、「XXXX3219」と書いてある場合は、2019年の第32週目に製造されたことを意味します。

■タイヤの劣化状態を確認する

製造年月日の他には、目視で外観チェックすることも大切です。特に、ゴム厚の薄いサイドウォールにひび割れがあると、走行中にバーストする危険が高くなります。屋外で駐車している車の場合、紫外線の影響を受けやすく、劣化の進行が早まります。製造年数の割に、ひび割れが多いタイヤは、保管状況が良くなかったと考えられます。また、タイヤの溝が極端に少なかったり、5部山以下のタイヤは、リスクが高いためおすすめしません。

まとめ

まとめ

本記事では、中古タイヤのメリットとデメリットを検証してきました。予算や車の使用状況に応じて、賢く使い分けましょう。コスモのサービスステーションでは、タイヤのプロが在籍しています。お気軽にご相談ください。
タイヤ販売・取付に関するご相談は、こちらからどうぞ。  

筆者プロフィール

筆者プロフィール

moto

1986年生まれ。自動車整備学校を卒業後、板金屋を経て地元の整備工場で整備士として働く。車業界歴は7年。国内外の乗用車からカスタムカーまで、様々な車を整備してきた知識と経験が強み。整備士を離れた現在は、ライターとして中古車の選び方などを中心にメディアへ出稿。週末は子供と一緒に釣りやアウトドアを楽しんでいます。

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