失敗しない車のコーティング剤選びとは？種類ごとの施工法を紹介

車のコーティング剤というと、カーワックスのことを一番にイメージするのではないでしょうか？しかし、コーティング剤とワックスとでは、施工方法や効果にも違いがあります。まずは、コーティング剤とワックスの違いについて、確認しておきましょう。

■コーティング剤とワックスの違いとは？

まずはコーティング剤とワックスの違いを理解し、ご自身の愛車に最適な施工方法を選びましょう。

・コーティング剤

車のボディー表面に、特殊な被膜（コート）を施工します。分子同士が結合した強力な被膜を形成し、紫外線や酸性雨からボディーを守ります。ガラス系のコーティングであれば、強固な被膜で傷もつきづらくなります。

・ワックス

油とロウが主成分のワックスは、ボディーに塗ることで、簡単に艶を出せます。価格も安価で、初心者の方におすすめします。しかし、ワックスの被膜は半液体。雨や洗車によって油膜が流れ落ちてしまいます。耐久性、耐熱性ともコーティングより劣り、艶出し効果の持続力もありません。

一口にコーティング剤といっても、世の中にはたくさんのコーティング剤が存在します。今回は、大きく3つの種類に分けて解説します。

■ガラス系コーティング剤

塗装面に硬いガラス被膜を形成し、酸性雨や紫外線から守ります。耐久性のある強固な被膜が特徴ですので、飛び石や洗車機などの磨き傷からも保護します。専門業者に依頼すると、施工に1日～2日程度掛かりますが、輝きや持続力は他のコーティングよりも優れています。

■ポリマー系コーティング剤

ポリマーコーティングは、石油由来、化学合成のコーティング剤です。比較的低価格で、施工も数時間で済むのが特徴です。手軽に施工できる反面、輝きの持続力は短く、3ヶ月～半年ごとのメンテナンスが必要です。

■フッ素系コーティング剤

ポリマーコーティングよりも少し費用は高くなりますが、フッ素系コーティングであれば、強力な撥水性と防汚性を発揮します。ガラスにも施工できるフッ素樹脂を使用しているため、雨天時の水弾きは折り紙つきです。

■どこで施工する？コーティングの施工はプロにお任せ

コーティング剤の効果を最大限に生かすためには、プロによる施工がおすすめです。ここでは、施工業者ごとの特徴をご紹介します。

・カーコーティング専門店

カーコーティングを専門とした業者なので、質の高いサービスを受けられます。経験豊富なスタッフが在籍しており、アフターサービスにも期待できます。品質が高い分、他の業者よりも費用は高くなりますが、品質重視の方におすすめです。

・ガソリンスタンド

店舗によるスキルのばらつきはあるものの、コーティングのプロショップとして登録している店舗もあります。「気軽に相談したい」「身近な店舗でプロの仕上がりを味わいたい」という方におすすめです。

・カー用品店

豊富なコーティング剤を取りそろえるカー用品店では、手頃な価格でコーティングサービスを提供しています。大手のカー用品店であれば、コーティングを専門とするスタッフが在籍しています。

・ディーラー

新車購入時に、コーティングもセットで依頼できます。その際、自社で施工する店舗か、専門業者に外注する店舗なのかで費用に違いがでます。