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過去に債務整理をしていても、カーリースを契約することはできる?

 
過去に債務整理をしていても、カーリースを契約することはできる?

債務整理はカーリースの審査に影響する?

「カーリースを利用したいけれど、過去に債務整理をしている」そんなとき、債務整理はカーリースの契約に影響するのでしょうか。

目次

債務整理とは

債務整理とは

■債務整理は、借金から解放される手続き
債務整理とは、借金を返せなくなったときに支払いの猶予や免除、借金の減額などを行う手続きのこと。これは、借金を返せず生活に困った人を救済するためにつくられたしくみです。
「お金を借りたのに、その返済を免除されたり、返済額を減らしてもらえたりするなんて、なんだかずるいのでは…」「債務整理できるなら、借金を返さない人が増えてしまうんじゃないの?」というような気がします。でも、債務整理にはメリットばかりではありません。債務整理をすると、その情報が記録され、ローンを組んだりクレジットカードを利用したりするのが難しくなってしまうそうです。さらに、債務整理には費用がかかるというデメリットもあります。

■債務整理には3つの種類がある
債務整理には、以下の3つの種類があるそうです。
・任意整理
・個人再生(民事再生)
・自己破産
それぞれの特徴について見ていきましょう。

まず、任意整理は、借金のうち利息など一部を減額してもらい、借金の元金を返済していくようにする手続きです。債務整理の中で最も軽い手続きであり、財産を手放さなくてよいというメリットがある一方、借金の返済義務がなくなったわけではないので、ある程度の収入がない方には難しい方法だといえます。

弁護士に依頼して借金している業者と交渉を行う任意整理に対し、個人再生と自己破産は、裁判所を介して行う手続きです。
個人再生は、借金を減額する手続きをいいます。個人再生を行うと、借金が5分の1~10分の1程度にまで減らせるそうです。個人再生では、家などの財産を残せるというメリットがあります。
一方、自己破産は、借金を免除してもらう手続きです。このとき、借金だけでなく、すべての財産を清算することになります。そのため、自己破産には、借金を返済しなくてよくなるというメリットがある一方、家などの財産も失ってしまうというデメリットがあります。

過去に債務整理をしていると、カーリースの審査に影響する?

過去に債務整理をしていると、カーリースの審査に影響する?

■カーリースとは?
カーリースとは、「3年」「5年」などから契約期間を選択し、その期間中、毎月定額で車を借りられるという便利なサービスのこと。カーリースには頭金がかかりませんし、毎月の利用料金には車検や税金などもコミコミ。そのため、カーリースを利用すれば、車に関する出費を定額にでき、突然の大きな出費を気にしなくてよいというメリットがあります。

■カーリースは契約前に審査がある
まとまったお金が無い人でも好きな車に乗れるカーリース。ですが、カーリースを契約してから「お金が無くなって、利用料金を支払えない…」なんてことになると、リース会社は困ってしまいますよね。そのため、リース会社は、カーリースの契約を結ぶ前に審査を行い、「本当にその人に車を貸して大丈夫なのか」「カーリースの契約期間中、きちんと料金を支払ってもらえるのか」を確認しているといいます。審査では、契約しようとしている方の職業や勤務年数、収入、信用情報などを調べているそうです。

■債務整理をしている人は、カーリースの契約は難しい?
債務整理を行うと、その情報がブラックリストに載ってしまうとのことでしたよね。ブラックリストに載ると、クレジットカードの審査などに通りづらくなります。では、債務整理を行った人は、カーリースの審査にも通りにくくなるのでしょうか。

調べてみたところ、債務整理をしたことのある方は、カーリースの審査でも不利になるようです。ちなみに、ブラックリストに掲載される期間は、任意整理の場合で約5年、個人再生や自己破産では約5~10年とのこと。この期間は、カーリースの利用は難しいかもしれません。ただし、リース会社によっては独自の審査基準を設けている場合もあるそうですので、まずはリース会社に相談してみるとよいでしょう。

■すでにカーリースを契約している場合、自己破産で車はどうなる?
自己破産を行うと、すべての財産を失うとのことでした。では、カーリースの契約中に自己破産を行うことになると、リース車はどうなるのでしょうか。

この場合、カーリース契約は解除となります。一般的に、カーリースの契約を途中で解約すると、残りの期間の利用料金が「違約金」として請求されることになるのですが、自己破産の場合は、リース料金も自己破産の対象に含まれ、支払い義務はなくなるそうです。そうなると、リース会社は損害を被ってしまいますし、できるだけリース契約中に自己破産なんてことにならないようにしたいですね。

まとめ

まとめ

債務整理を行うと、借金を減額もしくは免除してもらえるというメリットがある一方、ブラックリストに載るというデメリットもあります。債務整理でブラックリストに載ると、一定期間はカーリースの審査も通りにくくなるのでご注意ください。

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筆者プロフィール

筆者プロフィール

imarina

ライター。1987年生まれ。広島大学教育学部卒業後、教育現場で勤務しながらフリーライターとして旅行、暮らしなどに関する執筆を手がける。
趣味は旅行とアウトドア。現在の愛車は、トヨタ・パッソ。

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