どうして車検に通らないの？不合格となる原因を知ろう

車は、2年（初回のみ3年）に一度、車検を受けることが義務づけられています。車検では、車の状態が国の定める基準を満たしているかチェックしており、基準に合わない項目があると不合格となってしまいます。では、車検に通らない理由にはどのようなものがあるのでしょうか。

■部品の劣化など、車に不具合があると車検に通らない
車検では、ブレーキの効き具合やライト類の明るさ、タイヤの溝の深さ、排気ガス中の一酸化炭素濃度など、さまざまな項目をチェックしています。これらにはそれぞれ基準値が設けられており、基準を満たしていないと車検に通りません。

その中でも、車検に通らない理由になりがちな項目の一つが「ヘッドライトの光量」です。ヘッドライトは、暗い道を照らす大切なもの。でも、紫外線があたると次第にヘッドライトのカバーが黄ばんできて、光量を低下させてしまうのです。また、ヘッドライトに傷や割れがある場合も光量不足の原因となります。

この他に、「オイル漏れ」や「マフラーの破損」、「クラクションが鳴らない」、「タイヤの溝の深さが浅すぎる」なども車検に通らない原因に多いようです。タイヤの溝は、1.6mm以上ないと車検に通らないのでご注意ください。

■備品などの不足で車検に通らない
車そのものに不具合はなくても、必要な備品が車にないことで車検に通らないことがあります。例えば、発煙筒が車に搭載されておらず、車検に不合格になるというケースもよくあるのだとか。発煙筒は、車が故障や事故を起こしたときに、他者にそれを知らせるために使うものですので、車内に常備しておく必要があります。発煙筒が車に搭載されているか、また、発煙筒の使用期限は切れていないかをきちんとチェックしておきましょう。

■不正な改造をしていると車検に通らない
車好きな人などの中には、「車を自分好みにカスタマイズしている」という方もいるでしょう。車をカスタマイズすること自体は、悪いことではありません。ですが、やり方によっては、国の保安基準に違反する「不正改造」となってしまうこともあります。

例えば、車の全長が±3cmを超える改造や、車高が9cm（アンダーカバーがついている場合は5cm）に満たない場合は違反となり、車検に通りません。また、車のフロントガラスや運転席、助手席の窓ガラスにフィルムを貼って光の透過率が低下し、基準を満たさなくなると車検に落ちるのでご注意ください。

■税金の未納があると車検に通らない
車検に通らない理由は、必ず車にあるとは限りません。税金を滞納したことで車検に通らないこともあります。
車を所有する人は、「自動車税」の支払いが義務づけられています。自動車税は、4月1日時点での車の持ち主が支払う税金のこと。毎年5月頃に納税を行います。もし、自動車税を滞納すると、延滞金が発生するほか、車検にも通らなくなります。自動車税は、忘れずに必ず納めるようにしましょう。

■必要な書類が揃っていないと車検に通らない
車検を受けるためには、「車検証」、「自賠責保険証明書」などの書類が必要です。これらの書類がないと、車検に通りません。そもそも、車検証や自賠責保険証明書は運転時に携帯する義務がありますので、車に置いておかないと法律違反となる可能性もあります。もし、車検証や自賠責保険証明書を失くしてしまったら、すぐに再発行の手続きを行いましょう。

車検に通らない理由には、車に不具合がある、書類の不備、税金の滞納などがあります。車検を業者に依頼すれば、「車検に通らない」なんてことは、まずありません。車検に通らないリスクを回避するためにも、車検はプロに任せたほうがよさそうですね。

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